軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

2010-01-01から1年間の記事一覧

平成22年の初めと終わりに…

平成22年も今日で終わる。政治の混乱、というより堕落、拝金主義の横行、殺人事件の横行など、私から見れば無責任で“ウソつき”指導者たちの出現で、“モラルの低下”“知的怠惰”が極まった年であった。今年を代表する文字は「暑」だったが、「愚」の方が適切…

墓参りと大祓の旅

26日から恒例の東北の旅を楽しんできた。 前日の大荒れの天気とは打って変わって、好天に恵まれた東北自動車道は順調だったが、磐越自動車道は通行止め、大雪の被害は予想以上に大きかったようだ。それもたった一人のトラック運転手の不注意からだという……

新防衛大綱=軍縮大綱!

憲法改正をも視野に入れた自民党案は、政権交代で民主党案の“たたき台”になったようだが、やはり換骨奪胎、軍縮されてしまったようだ。航空雑誌から所見を依頼されていたので、気を付けてニュースを見ていたのだが、断片的な情報はあるものの、まとまったも…

民主丸“浸水!”沈没か?

わが国周辺では緊張が高まっているにもかかわらず、気にも留めない政府部内の動きはまさに「沈没寸前」の状態である。 以前、政権交代を狙った民主党のTV・PRに、難破寸前の「民主丸」船上で翻弄される鳩山、小沢、菅のお三方が、ぬれねずみになりながら…

二丁目の“太陽”…

今朝の産経新聞には特段取り上げるべきニュースもない。1面トップのNLP訓練基地を鹿児島の馬毛島へ…という記事も、何か胡散臭いものを感じるだけで、軍事知識欠如の政府が同盟国のことを考えて真剣に考えているものだとは思えないから米海軍が応じるはず…

もって他山の石とせよ

今朝の産経9面の黒田記者の記事には深く考えさせられた。読みにくいところもあろうかと思うが、貼り付けるのでまずご一読願いたい。 弛緩した韓国軍内部の実態報告である。上官に「おじさん」と呼びかける兵士がおり、マスコミは過去の軍事政権時代を否定す…

日米開戦のナゾ

明日で69回目の日米開戦日を迎える。 ≪週刊yearbook日録20世紀:講談社より≫ 1929年10月の世界恐慌に端を発した1930年代の混沌とした世界情勢は現状に似たところがあるが、大陸進出と反共を国家戦略にしてきた日本が何故突如ハワイ真珠…

指揮所開設!

昨日夜のチャンネル桜「闘論〜:緊張する東アジア情勢!どうする日本」収録は、老兵の私が最年長、他は若手論客で経済など、私の専門分野外のジャーナリストが多かったので大変勉強になった。 もともと軍事は経済に直結しているものだから、当然だといえば当…

早や師走、異常な政情!

補正予算は通過したものの異常な政情が続いている。一連の国会の流れを眺めていると40年前の学園紛争時代を思い出す。 昭和42年2月17日に第2次佐藤内閣が成立するや沖縄で革新組織によるデモが起き、4月に美濃部東京都知事が誕生、10月には反代々…

沖縄県民、安定を選ぶ

先週は東奔西走、体の休まらない週であった。年末に放映される「ビートたけしの超常現象」で、私がまとめた「実録・自衛隊パイロットが接近遭遇したUFO」が取り上げられることになり、私にインタビュー取材が入った。 浜松での講演会、原稿要請などが続い…

対岸の火事か、超法規か?

北の砲撃事件がTVでワイドショーの格好のネタになっているが、この国はやはり極楽とんぼの生息地だけのことはある。どうせ「対岸の火事」、自分に火に子が降りかからないと実感しないのは日本人の常らしい。着弾した弾が「野戦砲弾」か「榴弾」か、放物線…

延坪島攻撃

23日午後2時34分ごろ、韓国西方沖にある延坪(ヨンピョン)島付近へ北朝鮮が突然砲撃し、兵士・住民21人が死傷する事件が起きた。BBCによると午後4時までに200発以上の砲弾が発射され、延坪島では山林火災が起き、住宅にも延焼し、韓国軍兵士2…

都政研修…いい仕事してますね〜

19日は一日かけて都政研修に参加した。地元選出都会議員・古賀俊昭氏から招待状が届いたのである。 研修人員上限80名ということで、バス2台に分乗して早朝新宿へ向かった。都議会につき、さっそく都議会議事堂を研修、普段TVなどで見慣れているものの…

元・国立暴力団員から一言!

一般的に暴力とは「大した理由もないのに人を殴ったり、反対意見を大勢の力で抑圧したりするような、乱暴な行為」のことであり、装置とは「ある目的のために機材をその場所に取り付けたり、作りつけたりして、作動(効果を発揮)するようにさせること。また…

何かがおかしい…

今日は私が所属する史料調査会で、茅原郁生・拓大名誉教授の「中国の現状と海洋進出」という講話を聴いてきた。天候不良な中、元海兵出身の、日本の将来を危惧するご高齢者を中心に、熱心な質疑応答が行われた。先輩方との雑談で、政治も教育も報道も、そし…

何が守秘義務か!

尖閣事件のVTR流出で、43歳の海保職員が取り調べを受けているが、世論は彼を全面支持している。「守秘」という以上、守るべき「秘密」があるはずだが、領海侵犯して不法操業し、体当たりして巡視船を損壊し、公務執行妨害の「現行犯」の行動を逐一撮影…

96翁の気迫

96歳になられる門脇朝秀氏(「あけぼの」発行編集人)の手紙(写し)が届いた。門脇翁については以前ここにご紹介したが、いろいろとご指導を受けている私の師匠でもある。 10月にA氏あてに出された手紙だが、A氏がご本人の了解を得て配布されたもの、…

シビル・アンコントロール!

“尖閣事件”VTR流出問題で、仙谷官房長官は「政治職と執行職のトップの責任の在り方は違う」と述べ、またまた責任を海保長官に押し付けた。船長釈放では「那覇地検の独自の判断だ」と逃げ、政府は関与していないと責任を那覇地検に押し付けた。いやはや、…

法廷で明らかにしてほしい!

尖閣事件のVTRを“流出”させたとして、神戸海保の43歳の保安官が名乗り出たという。いずれこうなることは予想できていたことだが、政府は「国家公務員法の守秘義務違反」で取り調べ、逮捕する予定だという。 海保には彼を擁護する激励の電話などが殺到して…

2012年危機に備えよ!

PCを更新したが、XPから7になっただけで、操作に戸惑っている。立ち上がりも変換も今までとは打って変わって迅速なのはいいが、画面やウインドウのデザインが変わっているので、画像の整理や取り込みがうまくいかない。PCの前に座っている時間が変わ…

“公開”先にたたず!

先日のブログに、「海保隊員が命がけで取ったVTRを全面公開しないと“後悔”するのでは?」と警告しておいたが、とうとうそのとおりになった。 「人の口に戸は立てられない」とも言う。噂話が人間は大好きなのであって、「ここだけの話」が一瞬にして広まる…

教育勅語の重み

このところ、研究会や雑誌の座談会、私の講演会などで、ブログ更新が遅れてしまった。 30日は島根県神社庁の要請で、出雲市で「領土問題」について講演したが、台風14号の進路に左右され、一時はどうなるかと思ったが、到着が少し遅れただけ、出雲の神々…

志賀理論に“学べ!”

急に寒くなったが、昨日はメディア界の大物OBと情報界のOBと昼食を共にしてきた。いずれも現状を憂えておられたが、だからといって政権再交代も、政界再編も急には望めないだろう。いずこも同じ「もやもや感」が漂っていて希望が持てそうにない。今朝の…

塹壕で母は生まれた

21日、史料調査会で『普天間問題の本質を探る』と題して、当時の資料を紹介しつつ、如何に当時の報道がでたらめだったかと語ったところ、「データが全く違うので質問しようがない」という声が聞かれた。尤もであろう。 当時、『契約切れで国が不法占拠』『…

迫り来る2012年

日本が尖閣“事件”で右往左往している間に、中華人民共和国は2012年の権力移譲を確実にしたようだ。 今朝の産経一面に「ポスト胡体制」に関する記事が出ている。紆余曲折を経て、「太子党」の代表格で、江沢民前主席に非常に近いとされる「習近平」氏が、中央…

やがて“大乱”が始まる

今朝の産経新聞一面に次のような写真が踊った。 日中双方共にヴォルテージが上がっているようだが、問題は日本国の体制である。今回の尖閣事件で、日本人の大多数が目を覚ましたことは喜ばしい。しかし、それを懸命に阻止し、中国に媚びているのが現政府であ…

“中華思想”を忘れていないか?

今回の尖閣侵犯事件に関する記事などを読むと、隣国「中国」は、古来中華思想を戴く国だということを忘れているのではないか?というものに出会うことがある。 例えば、9日土曜日の産経新聞「土日曜日に書く」欄の「霧散した北京五輪の理想」というコラムに…

甦るか?愛国心

尖閣問題急浮上で“業務多忙”になり、更新できなかった。この間の『業務日誌』所感でご勘弁を! 1、10月4日、恒例の『防衛漫談』で林女史がアシスタントに復活。楽しい時事放談をしてきた。 とりわけ話題になったのは10月2日に渋谷方面で急遽行われた…

恐るべき間接侵略の潜行

今週は、尖閣を巡る事件についてのインタビューや電話取材が飛び込んで振り回された。 昨日は、チャンネル桜の《討論〜》に呼び出され、「『尖閣も東シナ海も占拠間近!』どうなる日本と東アジア」とのテーマで3時間討論に参加した。 パネリストは、川村純…

これでもまだ“憲法”を信じるか?

深い眠りに陥っていた「日本人」の中に、少しずつ目を覚ましつつあるものが出てきたようだ。今「目を覚まさなければ」気づいたときには手遅れになっていることだろう。 国家基本問題研究所が、中国人船長釈放事件に関する次のような「緊急提言」を出した。 …