軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

資料から:中国の軍拡戦略=岡崎久彦

「戦略的思考」の必要性を世に問うた外交官として、尊敬していた岡崎久彦氏は、読売新聞の「地球を読む」と言うコラムに≪中国の軍拡戦略≫についてこう警告していた。 【(中国は) こうして、平和な国際環境を希求する半面、国内における共産党支配体制、領…

資料から:佐々淳行氏の”遺言”

シナの「一帯一路」構想にこともあろうにイタリアが合意し、G7の一角が崩れ始めた。 “敵の連合”の弱点にくさびを打ち込むのが戦略の基本だから、シナは忠実に実行している事になる。 天下に誇っていた経済力に陰りが見え始めていると言うのに、なかなかした…

資料から:絶えないイメージ操作

過去の写真を操作して、自分を有利にする「イメージ操作」は、昔からどこの国でも用いられてきた。 わが国は、最近特にシナや韓国から、ことあるごとにその被害を受けてきたのだが、外交力に乏しく効果がなかった。しかし、このまま放っておくべきではないと…

資料から:国連中心主義の矛盾

先日、わが国の国防の基本方針に掲げられた国連中心主義に疑問を投げかけた。 今回の資料は、平成5(1993)年2月に、当時のガリ国連事務総長の訪日に伴う「日本に対する期待表明」に関する、新聞各社の反応である。 まず、2月5日付の読売新聞だ。 こ…

資料から:北方領土返還問題・・・

昨年秋の日ロ首脳会談に関して、産経によれば「日露間の平和条約締結交渉が進み、北方領土問題の行方が焦点となっている。日本政府は『北方四島は日本固有の領土』との立場を維持しているが、実は戦後間もなく、『択捉(えとろふ)島と国後(くなしり)島の…

資料から:朝日への反撃!

昨日は「NHKのやらせ」を伝える資料を掲載したが、今日はそれに対するNHKの反撃ぶりを紹介しよう。 昨日の産経が「NBCでも”やらせ放送”」と日本ばかりではなく、米国もそうだと言うことを報じたことを紹介したが、同じ面にNHKが「朝日のスクープに反撃か?」…

資料から:NHKのやらせ問題

これも浜松の司令部幕僚長時代の記事である。 平成5(1993)年2月、朝日新聞が「NHKスペシャル」のやらせ問題をすっぱ抜いた。 次は2月4日付の朝日新聞記事である。 同日付の朝日の”解説記事”である。連載開始とは、取材班を作って準備万端だったわ…

資料から:旧ソ連と旧社会党

終活のため書斎整理中だが、次々に興味ある記事が出てくるので、滞っている! 昨日は金丸自民党副総裁が逮捕されたことを紹介したが、この当時、社会党はもっと悪質な資金調達をしていたことがスクープされていた。 それが平成5(1993)年3月19日付…

資料から:金丸逮捕と日本の政治

平成5(1993)年3月、当時私は浜松の航空教育集団司令部の幕僚長であった。 この年、政界を揺るがす事件が起きた。 当時の切り抜き(社説を中心に)を紹介しよう。 コメントするのもばかばかしいから、読者にお任せする。 1朝日新聞3月8日社説、 2、同3月9…

資料から:壮大な”茶番劇”

少し長生きしていると、人生にはあっても無くてもいいような事象が起き、社会の進歩が停滞するのを見ることがある。 この当時の記事を書いた記者さん方や、これを見て”快哉”を叫んだ方々が、いまどうしているのか知りたくなる(笑) これは昭和61(1986)年…

資料から:「国際連合」は誤訳

わが国の「国防の基本方針」の第一項は「国連の活動を支持し、国際間の協調をはかり、世界平和の実現を期する」となっているように、一般的に「国連=国際連合」と訳されている。 しかし原文である「国際連合憲章」は「Charter of the United Nations」であ…

資料から:終戦に関する記録

時がたつと、忘れられていた戦争に関する貴重な記録や、回顧談などが紙面を飾る。 今日はそんな終戦に関わる記事の”落穂ひろい集”である。 これは昭和61(1986)年2月20日付の、終戦時の重光葵外相の手記が発見されたと言う朝日新聞記事である。 次は終戦直…

資料から:当時のソ連情報

日本はスパイ天国として”名高い”が、この当時収集していたソ連の情報には面白いものがある。 ”落穂ひろい”として掲載しておこう。 これは昭和61(1986)年5月20日付読売新聞の≪顔≫欄である。 これは昭和61(1986)年5月の同じく読売新聞記事…

資料から:米朝冷戦時代に突入

ワシントン発共同電によると、米国拠点の北朝鮮分析サイト「38ノース」は7日、衛星写真に基づき、北朝鮮北西部東倉里のミサイル関連施設の復旧が完了し稼働可能な状態になった可能性があるとの分析を発表し、米シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)も同…

資料から:今や核による恫喝は通用しない

米朝首脳会談のニュースに捉われているうち、中国は全人代の開幕に合わせて、中央政府と地方政府の予算報告を発表した。その中で、2019年の中国の国防費は前年比7.5%増の約1兆1900億元(約19兆7540億円)で、公共安全支出(社会秩序安定維持費用)は同5.6%…

資料から:当時の教科書検定記事

前回は、自衛官の子弟が、教育の場で憲法違反の存在として”差別”されている実態の一部を書いた。 今日掲載するのは、当時の文科省による教科書検定の状況について、新聞がどのような批判記事を書いていたかと言う一部の例である。 昭和60(1985)年7…

「パパは憲法違反?」めぐり非難の応酬

「鈍感!」に「卑怯だ!」テレビ中継後の異例国会バトル 自衛官の子「パパは憲法違反?」という国会論議が話題になっていると言う。少し長くなるがその概要を書いておこう。 【2月28日、来年度予算案の採決を翌日に控えた衆院予算委員会。はじめの5時間は安…

米朝首脳会談”決裂”は外交の一形態に過ぎない

期待されていた?米朝首脳会談が“決裂”した。 これからメディアでも”専門家ご一同様”による各種分析が始まるだろうが、第一報から感じることは、やはり両首脳の「人生経験の差」が如実に表れた形になったと思う。 1984年 1月 8日生まれの、 “自衛隊で言えば1…