軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

「足元がぐらつき始めたプーチン体制」

プーチンの独裁体制下にあるロシアは、内部分裂以外には、おいそれとは崩壊しないと言われている。それはロシア(P氏)に都合のいい情報しか国民に流さず、反対する者は厳しく拘束されてきたからである。しかし、ここにきて「一枚岩」と目されていたその体制に奇妙な現象が起き始めたようだ。

5月24日の産経新聞はこう伝えた。

すでにロシア軍(正規軍と言っても似たようなものだが)に代わって?暴虐の限りを尽くしていたロシアの傭兵部隊「ワグネル」が6月1日からウクライナの戦線から離れることになっている。創設者のプリゴジンウクライナ軍の反転攻勢を前にして部隊の壊滅を避けようとし、5月21日に離脱を明らかにしている。

ロシア政府が“弾薬を補充してくれない”という理由が報じられていたが、よほど「割に合わない“報酬”」だったようで、儲けがないからさっさと引き上げるのだろうが、もともとこの”会社”は「多国籍犯罪組織」であるから割に合わないお抱え主とはいつまでも取引しないということだろう。

働く場所はどこにでもある。次はアフリカの紛争地帯で稼ぐのだろう。それもプーチン氏から贈られてきた「武器弾薬」を使って。

しかし、報じられている「ロシア人義勇兵」という組織がいかなるものであるか、「プーチン政権を打倒し、略奪、性犯罪に嫌気がさした“有志”の集まり」だとしたら、選挙で政権を交代することが出来ない国であるから、なんとなく納得できる。国民の我慢も限界に達したということか。

勿論ウクライナ側は、彼らとの交流は否定しているが、これから反転攻勢に移るのだから、利用しない手はあるまい。

複雑になってきたが、P氏としては大いに気がかりではあろう。そこで『盟友』のベラルーシに核を配備させ、ウクライナはもとよりNATOをけん制し始めた。

 

教養のある紳士の集まりとは思えない国のやることだから、世界は恐れてウクライナ支援から手を引こうとするかもしれない。それがP氏の目論見なのだが、果たしてどうなるか?

 

それにしても「欧州情勢は複雑怪奇」と言って政権から降りた平沼騏一郎首相の気持ちが理解できようというもの。

しかし、今や「欧州情勢」のみならず、世界中の政治は混とんとしていて、特に米国政治の混乱は憂慮に絶えない

核の傘」を信頼して、世界の警察官・米国を信じ切ってきた日本国民は、自らの国は自ら守る、という当たり前の常識を再確認する必要があろう。

このような「主権国家として当たり前の声」に耳を傾ける人はまだまだ少ないことは「ウクライナ戦争」を目の当たりにしても、さほど増えたということもない。

その証拠に、改憲への情熱は一向に高まらないではないか。

しかし朗報?もある。今回突然起きた自民・公明の一部分裂騒ぎは、天からの啓示ではないか?と思わされる。

統一教会問題で、より悪質は創価学会との問題も当然公になり、自民党政治の足元がぐらつかないように改革されるのか?と期待されたものの、うやむやになり、「あれはテロだ!」とか、「犯人に同情する気が知れない」などとぼかされかかっていたところに降ってわいたこの問題は、長年にわたった「与党とは何か」という問題を突き付けた。

東京だけの問題、などと公明党選挙協力だとごまかしているが、あくまで政権にしがみついて旨い汁を吸いたいのだろう。今さら「野党に戻っても…」やれることはあるまいに。

他国の政界も問題だが、自国の政治上の“大問題”の方もこれを機に一気に解決してほしいと思う。本来「水と油」は溶け合うはずはないのだから。

その意味では、欧州情勢よりも、国内情勢改革の‟優先度”の方が高いのであり、これを機に政界の改革が急がれる。

 

 

届いた書籍のご紹介

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Hanada7月号

小川栄太郎氏の「『人間の正気』の欠如」は大いに読ませる。私は作家?の島田雅彦法政大教授を知らないが、厳しく断罪している。「へらへら笑う」とあるがこの程度の人間しか、法大教授になれないのだろう。とにかく政治家もそうだが、人間の質は落ちている。「もう我慢の限界だ!」と副題にあるが、常識ある国民はとっくに限界を超えているのだ。元防衛大臣が、LGBT問題で何か言っているが、暇なんだなあ~としか言いようがない。これも”限界だ”。

WⅰLL7月号

こちらはLGBT法案に対する反論。エマニュエルという米国大使は法大教授並みだ。これが「大使」かと思うと、昔の「小使い」さんの方が親しみやすい。我那覇真子女史の「反論」は面白い。

「どのツラ下げて大学教授」も面白い。Hanadaの小川栄太郎氏の一文と併せてご一読あれ。しかし、「カエルのツラに・・」だろうな~

“平和憲法”に酔いしれていた日本人はゼレンスキー大統領の訪日から何を学んだか!

その前に外務省が公表したG7首脳が広島平和記念資料館を訪問した際の芳名録への記帳内容を見ておこう。

岸田首相:「歴史に残るサミットの機会に議長として、各国首脳と共に『核兵器のない世界』をめざすためにここに集う」

米国のバイデン大統領:「資料館で語られる物語が、平和な未来を築くことへの私たちの義務を思い出させてくれますように。世界から核兵器を最終的に、永久になくせる日に向けて、共に進んでいきましょう。信念を貫きましょう!」

フランスのマクロン大統領:「感情と共感の念を持って、広島で犠牲となった方々を追悼する責務に貢献し、平和のために行動することだけが、私たちに課せられた使命です」

カナダのトルドー首相:「多数の犠牲になった命、被爆者の声にならない悲嘆、広島と長崎の人々の計り知れない苦悩に、カナダは厳粛なる弔慰と敬意を表します。あなたの体験は我々の心に永遠に刻まれる」

ドイツのショルツ首相:「この場所は、想像を絶する苦しみを思い起こさせる。強い決意で平和と自由を守っていくとの約束を新たにする。核の戦争は決して再び繰り返されてはならない」

イタリアのメローニ首相:「本日、少し立ち止まり、祈りを捧げましょう。闇が凌駕するものは何もないということを覚えておきましょう。過去を思い起こして、希望に満ちた未来を共に描きましょう」

英国のスナク首相:シェイクスピアは『悲しみを言葉に出せ』と説いている。しかし、原爆の閃光に照らされ、言葉は通じない。広島と長崎の人々の恐怖と苦しみは、どんな言葉を用いても言い表すことができない。私たちが、心と魂を込めて言えることは、繰り返さないということだ」

 

いくら「力による現状変更に反対」してみても、力だけを信奉して事を進める国は絶えない。それがロシアによるこの「ウクライナ侵攻」だ。

こうして「力による現状変更」は平然と行われる。そしてその結果、いくら「人道支援」を繰り返しても、終わりは見えない。

それは、このことあるを予期して、厳重な「武器による備えを怠った結果」である。だから今、ウクライナは世界各国に「武器の提供」を求めている。そして各国は「火中の栗」を拾うことなく、自分たちに戦禍が及ばないようにと、ウクライナに武器を提供している。そのためにゼレンスキー大統領がG7の会場に出てきて各国に呼び掛けた。

何時もの戦闘服姿だから「無礼な!」とか、「ネクタイをしてこられなかったのか」などと非難する者もいるようだが、ウクライナは現在「戦闘中で、全国民がロシアの攻撃に苦しんでいる最中」である。一人だけ「よそ行き」を着て外国での会議に参加する方がどうかしている。

“民主主義国で選挙を抱えている国”ならば、人気取りだと言われるだろうが、今祖国が滅亡する危機を抱えている彼にはそんなきれいごとは通用しない。

ネクタイ締めて、シンパを集めて”悦に入っている”P氏との違いはそこにある。

ゼレンスキー大統領は「戦場で戦っている兵士」を激励するし、戦禍に苦しむ国民を慰問するなど、八面六臂の活動をしている。

危険を感じてモスクワなど安全地帯から移動しない男と、今回のように長躯アジアまで足を延ばす「指揮官」とでは、どちらが“臆病者”か!

ウクライナ軍の士気の高さの根源を見たような気がする。要するにウクライナは「戦争当事国」なのであり、侵攻した方の国の指導者は暗殺を恐れて動かない。

 

戦争を忘れさせられた日本国民は、改めてこの現実を見るがよい。

「力による現状変更」が嫌ならば、それをさせないような「力」が必要だということを! 口先だけでそれが済ませられることが出来るならば、“サルにもできる話”だが、それが出来ないということが人間社会の“現実”なのだ。

 

憲法違反」だの、「戦闘服で街を歩くな!」だの、「ブルーインパルスの訓練はやめよ」などと、一部の活動家などから、寄ってたかって自衛官はいじめられてきた。我々はひたすらそれに耐え続けてきたが、あまり報われることはなかった。そして今度のような「力による現状変更」がわが国周辺でも行われようとしている。

それでもわが国民は、ひたすら「平和憲法」を信奉し、「過ちは繰り返しません」などと原爆被災者にうわごとを言う気か

広島でも長崎でも、現地に救援に向かった兵士たちは、大やけどで苦しむ市民を保護したものの、一人として「過ちを繰り返すな」と叫ばれたことはなかった。むしろ「兵隊さん水をくれ!敵を取ってくれ!」と言われたと先輩方から聞いた。

それが戦場である。やがてウクライナは反撃に転じるであろう。それは欧米からの武器支援の仕方にもよるが、根本には「ロシアに一矢報いる」というウクライナ国民の「怨念」によるものだ。そして「力による一方的な現状変更」に踏み出した者には懺悔させることしか「国際的な現状変更(横暴)をやめさせることはできない」と知ることになるだろう。

つまり、日本国民には理解しがたいことだろうが、武器によって引き起こされた行動は、武器によってしか抑える事はできない、ということを日本国民は知るべきである。

"色褪せた”プーチンの演説

家内が残した「バラの花」の復活と手入れに時間を取られ、ブログ更新がすっかり遅れてしまった。今年は桜同様、バラの開花も早かったように思う。

連休を過ぎたら、どんどん花が劣化しているが・・・盛りを過ぎたということか!

なんとなく今の日本の姿とP氏を象徴している気がする…

さて、目を外に向けると、世界が注目していたロシアの「戦勝記念日」行事は、プーチン氏らしからぬ“質素?”なものになった。

産経は5面に頑強に前線にとどまる市民を紹介して、ウクライナの抵抗が強いことを強調していたが、その下に、わざとらしく「プーチン氏の演説」をつけ足した。

いつものことだが、「侵略した」自分のことは棚に上げて「ナチ主義者」達に責任を転嫁して、「彼らの目的は我が国の破壊である」と決めつけ、「世界の安全保障のシステムや国際法を破壊することだ」と吠え、「彼らの法外な野心と傲慢こそが今日のウクライナの民衆を苦しめている破局の原因だ」とその責任を転嫁して恥じない。

やはりこうなると、ロシア皇帝一家を殺害して、共産党を設立させた当時の「ソ連共産党誕生を世界が黙認したことが、人類最大の誤りだったと言えよう。

しかしウクライナ国民は、決して「破局」を迎えてはいないようだ。破局を迎えようとしているのはご自分の方だ、とやがて知ることになるだろう。

 

田舎の片隅から世界情勢を見ていると、各国の“指導者達”は、どうも「過去の歴史に学んでいない」ような気がしてならない。それとも「歴史が苦手な青年?」達の集まりか?。それでも「世界の指導者が務まるらしいから」彼らにとっては毎日が“酒池肉林”で楽しいんだろうな~と思わされる。一度味わった蜜の味が忘れられないのかもしれない。

 

そうそう、わが岸田総理も韓国国民に向けて「心が痛む!?」などと取ってつけたようにリップサービスをしたようだが、誰の心がいつどのように「痛む」のだろう?。

NHKという歴史改ざんを得意とする会社が、“焼き肉が食いたい一心”からか、不勉強からか、それとも意図的にか、徴用工などという新語を作り出したに過ぎないことを、我指導者たちも知らないようだ。ちょうど「南京大虐殺」という言葉が流行っていた頃だったから、これをまねて作ったのだろう。九州の炭鉱王である、麻生副総理に聞けばわかるだろうに。

 

それにしても世の中(特にメディア)には「偽物つくり」が得意な会社が多すぎる。それは我が国では「歴史」を教えるべき文科省に恐るべき‟劣化現象”が進んでいて、誰もそれを注意しようとしない(できない?)からだ。

戦後「日教組」という“不良グループ”に占拠されたせいでもある。

日教組の“初代委員長”は、元陸軍憲兵隊将校で、樺太勤務時代にソ連が侵攻するという情報を知るや、いち早く札幌に出張して難を逃れ、部下を捨ててそのまま復員したといういわくつきの男だったせいかもしれない。

 こんな男らが“生き延びで出世する”のだから、真面目な将兵たちは堪ったものじゃ無かったろう…

昨今、腐り始めた若い‟おのこ”らを叱咤する意味で、今月の「靖国」から「社頭に掲示された」英霊の遺言状を掲載しておこう。合掌

スーダンから邦人退避完了!

内戦が激化するスーダンから、邦人を救出する作戦が実施され、準備時間は少なかったにもかかわらず、見事成功した。実働部隊はこうでなければいけない。

参加した隊員たちはもとより、計画に携わった関係者の労を多としたい。

 

かなり以前になるが、北朝鮮に拉致された被害者をいかにして救出するか、という命題に有志とともに取り組んだ事があったが、北朝鮮内に隔離されている被害者たちに、どのように連絡して、空港、または港湾に終結させるか?というのが一番困難であった。

今回ハルツームから約700㎞離れたポートスーダンに陸路脱出し、ポートスーダンで出迎えた空自機に無事収容することが出来たのは、事前の情報と各国の連携が上手くいったのだろうが、比較的近いジプチにわが自衛隊の”活動拠点”があったことが大きかった。

以前の“天下泰平”だった頃よりも、国際情勢が緊迫してきていて、日本人各人がそれなりに「緊張感」を持って行動するようになったことも大きな要因だったろう。

しかし私は、政府が輸送要件を「安全に実施できる場合」から、「危険を避けるための方策を講じることが出来る場合」に改めたことが大きかったと思う。

なぜか知らないが、今まで政府は「わが子の手足を縛ること」に嬉々としていて、子供の能力を十分発揮させようとはしなかったから、“子供”としては切歯扼腕していたものである。それは政治家自身が「わが子の能力を知らない」か、「自分の子を信用していないのか」「はたまたメディアのご機嫌取りに興じていた」からなのかわからないが、今回ようやく数々の“教訓”を学んだのだろう。いずれにせよ我々には「質の悪い”いじめ”に感じた」ものであった。

素人が玄人に意見するより、餅は餅屋に任せる方がよい。元論外交などの苦労も「餅屋に任せる」べきである。今回は時間がなかったせいもあり、くだくだと意見を言う暇がなかったからか、現地の行動と救出活動がうまくいった例であろうが、私らが「拉致被害者救出作戦」を立案したころとは数段状況が変化したと思う。あの頃は友好国?であるはずの韓国の“妨害行動”(韓国内での自衛隊機の行動は許可しない。自衛隊機に燃料補給もしないなどなど)で作戦が実施できないと判断したものだった。

今回はスムーズに実施できたことを喜こぶとともに、作戦に参加した隊員たちの無事を喜びたい。

 

さて、統一地方選挙の後半戦は、「投票率が過去最低水準」で、市長選47・73% 市議選44.26%であったという。

前半戦は9つの知事選挙は46・78%、41道府県議員選が41.85%、6政令市長選が46.61%、17政令市議選41.77%と、いずれも過去最低レベルであった。

投票率であるから、候補者の獲得票はさらに半分近くになるだろうから、有権者10人中3人程度の得票で“議員様”や、“県知事様”が誕生することになる。尤も「長年“不倫を続けていた男も再選”されるご時世」なのだから、いやはや厚顔無恥(厚かましくて恥知らず)なお方が、選ばれるという事実には変わりはないから、論評にも値しまい!

これで”多数決”をもとにした「真の民主主義が保たれている」というのか?

私が前回、こんな選挙では「合法的にヒットラー政権が誕生する!だろう」と危惧したのはこのことである。

 

届いた書籍のご紹介

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Hanada6月号

やはり高市議員は、”サルの小西”に引っ掛けられようとしたのか!

「財務真理教」も面白いが、「稲田朋美の裏切り」には考えさせられる。

 

WILL6月号

「仕組まれたか”高市つぶし”」は面白い。高市議員が「応援、励まし有難う!」と書いているのも面白い。

昔から「男は敷居を跨げば七人の敵あり」と言われたものだ。高石議員は”女性”だが、負けずに対応してほしいものだ。岩田温氏の「野党の愚か者め!」も読ませる。

陸自ヘリ、5人発見・・・

今月6日午後に、下地島空港と交信後、行方不明になっていた陸自ヘリが、海底で発見され、乗員の5人が発見され、うち4人は引き上げられたという。

普通、事故が起きると、当該隊員は写真入りで公表されるのだが、今回は全く公表されない。一部の氏名は発表されたが、何か理由があるのだろうか?

今日の産経は「主張欄」で「平和の守り手を追悼する」と次のように書いた。

しかし最後に「今回の悲劇を乗り越え、国民を守り抜いてもらいたい」と結んだが、「服務の宣誓」をして、任務に邁進している自衛官よりも、政治家たちに言う事ではないか?と私には思えた。

 

伝えられているように、わが自衛隊員は、どんどん募集難に陥っており、欠員だらけである。しかも今回は、師団長自ら犠牲になっており、同行していた「高練度者」であった幹部たちも、簡単に補充はできまい。第8師団はここ当面かなり不自由な行動を強いられるだろう。時が時だけに防衛省自衛隊は猶予があるまい。

ご遺族方の悲しみは当然ながら、一刻も早く対面して、しっかりと供養して差し上げることを祈り、気分を引き締めて師団の再編成に取り組んでいただきたい。

精鋭・第8師団の一日も早い戦列復帰を期待する。

 

そんなさなか、和歌山の魚市場で、選挙の応援に駆け付けた岸田首相が、青年におそわれ手製の爆弾を投げつけられるという事件が起きた。首相以下聴衆に被害が出なかったからよかったものの、一歩間違えば「惨劇」を招いていたかもしれなかった。その中で、同じ場にいた漁師が、容疑者につかみかかり、第二の被害を回避したことは特筆に値する。

今は、イノシシが出てきてもサルが出てきても、「おマワリさ~ん」と逃げまわり「怖いですね~」と傍観しつつ騒ぐ大人が散見されるが、やはり『日本の男だ!』と取り押さえた漁師を心強く思った。

この手の“犯人像”は警察でもつかめまいから、警備は困難である。今後の捜査に待つ以外ないが、それにしても「若者教育」に問題があるように感じられて仕方がない。

安倍元総理事件当時と、今回の警備体制は、少しは変わっていたように思うが、いずれにせよ「単独犯」の行動だから、周辺の屈強な大人たちの協力は必須だろう。

自衛官も人手不足だが、警察官も人手不足なのだ。この国は「実働型」の人員が不足し、「金儲けに集まる」「虚業型?」の”大人たち”が多くて、それが詐欺師を生んでいるように思われる。

「強きをくじき、弱きを助ける」森の石松清水の次郎長は、今や「語り草」になっていて、「侍」という語もまるで「野球用語」の一つになった感がある。

今や戦後の大人たちは「平和」を唱えるだけで「戦い方」を忘れてしまっていて、「国の軸線」が狂っているように感じられてならない。やはり「平和憲法」の弊害は計り知れないと思われる。

陸自ヘリ、墜落か!?

今朝の産経新聞の一面トップである。

午後になるとTVは捜索状況を徐々に伝えだしたが、天候の影響もあり進んでいないようだ。このヘリには第8師団長も搭乗していたというから、なんとなくミステリアスな気がしないでもない。昔風に言えば、陸軍中将”作戦指導中殉職”ということになる。しかも近くを中国艦艇が通過していた、というから尚更である。

解放軍兵士が、軽々に武器を使用する愚を犯すことはないだろうが、シナ海ではフィリピン船にレーザービームを照射した例もあるから、なんとも言えない。

そうなれば、日中開戦は避けられまい!政治家諸侯にはその覚悟はあるか?

現役時代、台湾国民党退役軍人らが、台北からヘリで尖閣諸島に飛び、島に着陸して島の建造物を破壊する!と豪語したことがあったが、万一に備えて私は“厳戒態勢”を取らせ、約10日間にわたってファントム戦闘機で、CAP(空中哨戒)を取らせたことがあった。

当時は例の“親中派の橋本首相”の時代だったから、私に「武器を使うな」という指示が来たが、対処する我パイロットに危害が加えられないという保障はないから、規則通り武装したままで対処した。もちろんヘリが不時着することも想定して、宮古島に救難ヘリを1機待機させた。

当時「国交がないから」と上級司令部は“見て見ぬふり?”だったから、訪台中の某教授から”個人的な”電話が来たのを幸いに、「李登輝総統(当時)にヘリが侵入すれば私は規則通り対処します」と伝えてもらった。

翌日、教授は李総統に伝えたそうだが、総統は「尖閣は古来から日本の領土。そんなことはさせません」と言ってくれたという。そして次の日交通部長(運輸大臣)が、ヘリの離陸を禁止する旨公表、彼らは一部騒いだようだが、これで事は収まった。

退官後、産経から取材を受けたが、正確に事実をつかんでいたから驚いたものだ。これが掲載された記事である。(平成14年5月17日)

今回の陸自のヘリ墜落は、調査中で詳細不明だが、色々な思惑から、この事実を捻じ曲げないでほしいと思う。

 

単なる事故だったとしても、10名の貴重な人材を失ったことはなんとも痛ましい。ご遺族に哀悼の意をささげたい。

 

ところで3月半ば以降、家内の残したバラの手入れで多忙だったから、ブログの更新もままならなかった。

土を入れ替え、肥料をまき、枝を整えて、ワイヤーを張って長い枝を固定する。何しろ全くの素人だから、見よう見まねの手作業だ。

やっと作業が一段落したと思ったら、近所のご婦人から「バラは消毒が大変でしょう?」と言われ、家内が苦労していたことを思い出した。倉庫に「消毒用の機材」があったので、風のない時を選んで、全面に噴霧した。なんとなく新芽や葉っぱが元気になったような気がしたが、昨日、二回目の散布をしていてなんと、すでに花が咲いていることに気が付いた。

  

きっと葉っぱの陰に隠れていたのだろう!なんともかわいらしく、尽くせば叶えてくれる、草花のやさしさに感動した。

 

今や“老兵”は「花咲じじい」の心境である。

 

 

     

   

 

 

 

    

 

 

 

 

         

 

サルは‟高崎山”へ戻れ!

後輩がブログに「サル発言!」として皮肉っていたが、バラの手入れで忙しかった私は、詳細を知らなかったので改めて調べてみて後輩に同感した!

更に今朝の産経抄に出ていたのである。

そこで今度は「サル発言」の「小西議員」の出自を調べたら、【小西 洋之(こにし ひろゆき、1972年1月28日 - )は、日本の政治家で立憲民主党所属の参議院議員(3期)である。立憲民主党参議院政策審議会長、参議院外交防衛委員会理事、元参議院沖縄及び北方問題に関する特別委員長 を現職で務める。元郵政・総務官僚。(ウイキ)】とあったからすぐ理解できた。

どうりで送られてきた書籍に怒り渦巻く記事が出ているわけだ。後掲の「Hanada」「WⅰLL」ともそうだから一種異常な雰囲気である。

しかし経緯を調べると、小西議員(議員という肩書をつけるのもはばかられる)は、国会で、当時の高市大臣に対して

「(前略)仮にこれが捏造の文書でなかったら、大臣、そして議員を辞職するということでよろしいですね」と念を押すと、高市は「結構ですよ」と答え、「私を辞めさせようとしたのかどうかわかりませんが、非常に悪意をもってつくられた文書だと思います」と述べた、とある。

 彼はおそらく‟典型的なアジテーター”に過ぎない男なのだろう。しかも議員になる前の古巣は総務省だというから、この程度の“捏造”はお手の物だったろうし、仲間もいる・・・

送られてきた「Hanada」も「Will」も「小西文書は捏造だ!」と明確に「独占手記」や「独占インタビュー」で明らかにしているし、インターネット上では、小西議員の「政治資金」にすでに大きな疑問が上がっているし、事実この男は政治を知らない「元官僚崩れ」にすぎず、大人になり得ていない存在に過ぎないように見えてくる

これじゃ「サル」の方が怒るだろう。サルにも悖る「男」は高崎山に戻れ!と言いたくなるが、なんと!彼の出身地は大分ではなく徳島だというから、戻るにも戻れまい。

ガーシー“元議員”は、除名されて「容疑者」に“昇進?した”が、小西議員もそうなるべきじゃないか?つまり国会議員の“大掃除”が必要だということである。

 

偶々「正論5月号」の広告が出ていたが、「国会という空騒ぎ」というタイトルで実に厳しい意見が出ている!

そして、3月9日の本誌「正論」欄に、東京外語大の篠田英朗教授が、「ガラパコス国会」を生む背景について書いているが、「準備があれば改善できる事柄ではあるが」「だが事態の深刻さから目をそらして過小評価している限りは、改善は見込めない」と断言している

おそらく国会(ならずとも)議員個人に改善を任せていては何時までも改善できまいから、国会が得意とする「国民有志」による「専門家委員会」を立ち上げて、過去の実例をもとに「審判」する以外にガラパコス化は防げまい。

 

統一地方選挙にも国民は飽きてきている。WBCでの大谷選手の言葉を借りれば、すでに国民は議員に何ぞ「憧れてはいない」のだ。だから候補者が少ないのは当然だが、逆に「馬鹿でもチョンでも‟無投票”で」ガーシー元議員のようになる恐れがある。下手をすれば、プーチンが誕生する機会もあるということになる。

 

識字率を誇った「日本人」は、今やスマホに踊らされて、「ガラパコス」になってしまったようだ。

 

届いた書籍のご紹介

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「Hanada」5月号

 

「WⅰLL」5月号

 

雑誌「丸」5月号

航空自衛隊 F-4EJ特集欄に、過去の私の体験談が掲載されている。こんなに若い頃もあったのだな~と懐かしい!