軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

現代史を支配する“病人たち”

今日は“文化の日”である。GHQに押し付けられて、明治大帝の偉大さを忘れさせられた大和民族は、どんどん“衆愚”になっていくが、衆院選挙では、落ちるべき候補はやはり落選したから、大和民族の一部には骨のある者も残っているようで、まんざらではないようだ。むしろ“衆愚”は候補者たちの方だったのだろう。

それにしても小選挙区」で落選しながら“復活する”という方式は今回で止めにしたらどうだ?民意を反映していないじゃないか!

 

産経の乾正人論説委員長は、「風を読む」欄に「選挙のたびに感心するのは、民意の精妙さである」と書いた。

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平沢議員は「ほかに選択肢がなかったから」と冷静に分析しているがまさにその通りだろう。

論説委員長は「投票意欲を削ぐ『ゾンビ議員』はもういらない」と締めくくったが同感である。

いささか旧聞に属するが、今年3月の産経抄にこうあった。如何に歴代首相がゾンビ議員だったか!という証拠である。

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民主党政権時代は、更に“悪質”だったが、彼らはゾンビというよりも“病人”だというべきだろう。それも重篤な・・・

こんな連中に、国政を任せ(るしかなかっ)た国民は不幸であった。

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同じ産経に、こんな小さな記事が出ていたが、こういう“子供じみた目立ちたがり屋”を「論客」と書く産経も産経だ。当時の安倍総理から「意味のない質問だよ」とヤジを飛ばされたことがあったが、その通りだったのだ。こんな幼稚で無意味なゾンビたちに、税金を払わせられていた国民こそいい迷惑だったのだ。

勿論、立民だけでなく、自民や保守政党内のゾンビ議員も姿を消したからいい兆候だ。

私は1992年8月24日発行の「現代史を支配する病人たち(ちくま文庫)」を座右に置いている。

本書は1976年12月パリで出版され1977年にはフランスでかなり長い間ベストセラーになったが、「世界的な権力者たちを相手取って、その虚像を破壊し恐怖の新事実を暴く」という手法が、単なる暴露本ではなく最初から終わりまで実証的態度で貫かれているところが読者をひきつけたのであろう。

フランクリン・ルーズベルト、からケネディ、ジョンソン、ニクソンヒトラーからチャーチル、イーデン、ナセル、はたまた周恩来毛沢東など27名の指導者たちを分析しているが、そのほとんどは調弦病(精神分裂症)だと認定している。何のことはない、我々庶民は精神がおかしい指導者に支配されてきたのである。幸い?なことに日本人の名前はないが、病人の政治家がいなかったわけじゃない。ただ世界の指導者として認められていなかっただけだと思われる。

しかし今回、「ゾンビ議員」が存在していることが分かったから、続編には”続々と”登場するかもしれない!

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桜井よしこ女史は「日本を守らぬ野党共闘」と題する文章の中で、「国の形について大きく考えの異なる政党共闘のいかがわしさを国民が嗤うのは当然だ」「節操のなさが野党共闘の実態だ」と喝破しているが、食うに困った“いかがわしい夜盗”達が一時休戦しただけの話

国民はとっくの昔に気が付いているのだが、保守政党にも天下国家よりもバッジ確保の望みしかない“コバンザメ議員”がいることは既に承知のことだから、節操がないのは何も野党だけに限ったことではなかろう。

与野党とも、この程度のゾンビ議員で、迫りくる地球規模の変革にどう立ち向かうのか?

ゾンビ議員に傲慢なほら吹きメディア、しばし、楽隠居もできそうにない。

 

候補者に「真剣さが足りない」衆院選挙

短期間で投票という“異例な”衆院選挙だが、国民の盛り上がり方はそれほどでもない。メディアが嘘もまことらしく報じることを知ったためか、それとも‟コロナ疲れ”か、笛吹けど踊らぬ様子が見て取れる。

もとより、選挙に落ちたらダダのおっさんになる方々と、視聴率稼ぎだけが生きがいのメディアは真剣だ!

やはり議員バッジは、“就職の証し”なのだろう。大企業社員が襟にバッヂをつけるような気分なのだろう…と思う

動員される有権者の方は、レベルが低い?彼らの”就職活動”のために自分の時間や行動計画を変えてまで投票所に行く気にはならないから、棄権は減らず、無党派層もいつも通りだ。

ただ今回は、コロナ対策で大失敗した与党政府の手腕を見限っただろうから、結果がどう出るかは見ものである。

いつも思うのだが、“小粒な”議員や候補者たちの弁舌には、人の心を打つものがないから、彼らだけの一人芝居的な感じがぬぐえない。元より“彼ら”は真剣だ。就職浪人は厳しいからだろうが、芸人の方がよほど稽古しているのじゃないか?

 

なぜ彼ら彼女らの弁舌に心がこもっていないのか!それは女優で気象予報士半井小絵さんの文「身内が拉致されたら言えますか」を読めばわかる

立憲民主党員だった生方幸夫衆院議員の発言が半井女史が指摘したとおり、国民目線ではないからだ。全てが自分本位で、自分の「取り分」しか頭にないからなのだ。

半井女史は「どこの国の議員の発言なのか。憶測に基づく発言でご家族を傷つけた上に、北朝鮮の肩を持つような発言は言語道断である。脳裏にご家族のお顔が浮かび、怒りが込み上げてきた」と書いたが、恐らくこの“前議員”は日本人じゃあるまい!

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続いて今日の正論に優秀な後輩である織田邦男君が「『下の句」のない公約は欺瞞だ」と書いているが全くその通りだろう。

書き出しがいい。「親思う心にまさる親心 今日のおとずれ何と聞くらん」という吉田松陰の辞世の句である。「下の句」は刑死に臨み、自分の死で両親がどんなに悲しむかという思いが込められている。

「何事も「上の句」と「下の句」があいまって完結する。選挙公約も同じである、と織田君は言う。以下、熟読玩味願いたい。

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下の句のない「公約」を欺瞞だ、とした織田君は、彼ら候補者らに「国民が試されているのだ」と喝破している。即ち、「常に『下の句』は何だ!と厳しく問い詰める姿勢が国民に必要だ」言うのだ。

しかし、大方の国民は「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ものが多いのだから、織田君の願いとは裏腹に、今回も無理だろう。

そしていつまでたってもこの国は自立出来ないだろう、と思う。

 

届いた書籍のご紹介

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Hanada12月号

新総理は「憲法改正宣言!」とあるが、下の句はどうだったのかな~

小川寛大氏の「池田大作中国共産党」は必読。今月も、女性執筆陣が吠えている!頼もしい!!

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「丸」12月号

相変わらず貴重な秘録が多い。日本陸軍の戦車は、司馬遼太郎に言わせると、コテンパンだが、本土決戦に備えた改造計画は涙ぐましい。戦車と同様、97戦の写真も貴重だろう。マア、戦争を放棄したわが国だから一部のマニアしか喜ばないのだろうが・・・

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航空情報12月号

カールビンソンとクイーンエリザベス号が、同時に横須賀に入港するとは珍しい。それだけアジアが緊迫しているという証拠でもあろうが。特集「空中給油機」は読みごたえがある。

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Will12月号

Hanadaと変わり映えしない内容だが、皇統の危機―最悪の末路へ!は日本人として憂慮に絶えない。

竹田恒泰氏の「天皇と国民の絆を絶つ歴史的一大事」は気が滅入る。終戦時の「天皇人間宣言」騒ぎを思い出す。皇室という特殊社会に生まれた自覚、つまり国民の上に立つという自覚がないのだろう。これじゃ一般婦女子の恋愛沙汰だ!

総選挙!新型コロナって何だったの?

日野市の山裾に隠居している老兵だが、同じ町内の有志の集まりである「ふれあいサロン」に出席して、乞われてブルーインパルスのDVDを上映してきた。

案内のチラシには「…一糸乱れぬフォーメーションはまさに感動です。その指導教官が実地体験をお話しします」とあり、私の肩書は「第11飛行隊教官」とあった。

近所の親しい方々の集まりだから、別に「官姓名」を名乗ることはないので、や~や~程度の受け答えしかしなかったからか、担当者はこう書いたのだろうが、その前日に訪ねてきた元部下がチラシを見て「身分詐称じゃないですか」と笑ったので、当日は自己紹介せざるを得なくなった。

集まった方々は過去に社会的地位のある方々だったが、自衛官、特にブルーインパルスパイロットたちの平時の訓練や生活ぶりについては、全くと言っていいほど御存じなかったようで、真剣にDVDに見入っていた。

その後質問が続いたが、その昔「広報」を担当していた者としては、複雑な心境だった。

 

民家の広めのリビングルームに‟老老”男女が20名ほど集まったのだが、各人マスクは着用しているものの、アクリル板などはないのでウイルスも遠慮していたのかもしれない。

前回のコメント欄に、「国防講座を復活して」とあったが、こんな老兵の思い出話を真剣に聞く方々がいるのか!と思い知ったが、それだけ「国防」には関心はあってもタブーなのかもしれない。中に若い市の職員が来ていて、私の著書にサインを求められたのには驚いた。

昔と違って、サインする手が震えていた(笑)・・・

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久しぶりに自分の著書にサインした!

 

世のなか、こんな近くに読者がいるなんて、知らないことばかりだと痛感したが、久しぶりに若返った気がした。これも元気なブルーメンバーの活躍のおかげである。感謝!!

処で「新型コロナウイルス問題」はどこに行ったのだろう。ネットのニュース欄からも「コロナ情報」欄が消えたし、連日のコロナ罹患者情報も、TV局から消えつつあるようだ。

おそらくシナによる人工ウイルスの実験は終了し、次にどんな手をうとうか?と計画中なのだろう。生物兵器の有効性は、約2年??であることが証明されたようだ。

 

国賓招待」問題で、大きく初期判断が狂った当時の政府だったが、これから政治体制も大きく変化すると党首は叫ぶがあまり期待していない。

世界中で人類として「忘れていたこと」を徐々に思い出す機運が生まれつつあるのは喜ばしきことだろう。

そこで“心機一転”を図る新政権に、尊敬する小堀教授が提言する「正論」が目に留まった。全く同感である。ただ一部?が付くのは、小泉元首相が、靖国参拝に関する内政干渉を拒絶しそれを踏襲した国政担当者は立派だった?という箇所だが、私は小泉氏は参拝を票集めと売名に使っただけで、担当者にも勇気はなかったと感じている。全文を掲載しよう。

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続いてフェークニュースに関する産経抄の記事である。

 

ニューヨーク・タイムズ紙のニコラス・クリストフ氏に関するものだが、これがニュースを“作る”立場の人間の実像である。

わが国は「朝日新聞」という、過去にゾルゲや尾崎秀実という、ソ連のスパイを抱えていた新聞社があったことを“他山の石”として忘れてはなるまい。近くは中国共産党の指示で動いていた本多勝一という記者もいた。のど元過ぎれば、暑さを忘れるのが人間だという証拠かもしれない。

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教職者、聖職者たちのモラル喪失を憂える

隠居生活を楽しむ?老兵は、世の移り変わりを脇目で眺めているが、どうもモラルの退廃は留まるところを知らないようで気がかりである。

今国内で世間を騒がせているのは日大理事という、少なくとも教育に携わる〝大人たち”のモラル欠如だろう。

この大学は、以前真面目なアメフト選手を使って、相手チームに打撃を与える“犯罪”を犯させたことで“有名”になった学校だが、その時の暴力団と見間違うような関係者の人相を見てこれが教育に携わる責任者たちか!と絶句したが、案の定、悪は途絶えてはいなかった。責任を取らされたのは選手だけじゃなかったのか?

尤もこの大学は「株式会社」と言われるだけあって、卒業生が各界に進出しているから、同窓生意識で正義は俺だ!と横柄なのだろう。

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だからというわけではないが、学業には進展が見られないだろうから、哀れなのは学生たちである。

もっとも戦後、「日教組」が教育界を占拠した時、「教師は”聖職”ではない。われわれは労働者だ」と宣言した時に、わが国の教育界は「労働者階級」の手に落ちたから、これはいわば文部省(政府)の敗北だったと言えたが、徐々にその影響が失せてきているとはいえ、未だに教師の一部は「労働者階級」のレベルにとどまっているらしい。

きっと弱弱しい文科官僚の手におえないのだろう…

 

わが国のモラル低下の一つを日大を例にあげてみたが、世界ではもっと恐ろしいことが明らかになってきた。世界中に隠然たる影響力を持つフランスのカトリック教会で、聖職者による未成年者に対する性にまつわる虐待行為は発覚したというのである。

記事はフランスに限っているようだが、私が好んで見ている英国ミステリー番組でも、必ずしも牧師様は尊敬されてはおらず、事件にかかわる場面が多いから、なんで日本人の若いカップルが結婚式を教会で上げ、牧師の指示に従うのか疑問であった。

私の友人は、建築学、経済学を修めた後、神学に関心を持ち、フランスまで行って修行してきたのだが、彼の得た結論は、カソリックは偽善だ!というものであった。

確かにキリスト自身は聖人だったであろうが、それを継いだ弟子たちの中には、世俗にまみれたものがいて、真の教えを誤解して布教しているのかもしれない。衣装に騙されてはいけない。商人の3代目が大店を潰すようなものだ。

大東亜戦争時代には、牧師は「スパイだ」とされていたのもうなづける。シナ大陸で日本軍相手に大活躍していたのだから。

ローマ教皇フランシスコは「被害者の勇気に謝意を表し、その傷への大きな悲しみ」を表明したそうだが、何のことやら意味が分からない。

「“聖職者”による被害者の約80%が男の子で被害時の年齢は10~13歳に集中」というから何ともおぞましい。「聖職者」ならぬ「性職者」とでも改名したらどうだ?

地球人類は、テクノロジーの発達に反比例して、どんどん劣化していっていると言え、知的生命体は、モラルの低下する地球人類を見限っているかもしれない。

 

その人類の退廃の極致は戦争だが、中国の習近平国家主席は「台湾統一を必ず実現する」と演説した。ミリタリーバランスを十分理解した上での演説か?と彼の知識を疑いたくなる。多分情報が届いていないのだろうと思う。

 

私は2015年7月20日のブログ「米国の先見性」で、台湾は依然として米国の“占領地”であり、そのころからすでに極秘のうちに台湾を東アジアの軍事指揮センターに予定し、台北の内湖に2万坪の巨大な施設を建設していた。当時からすでに8000名の米海兵隊が駐屯しており、国民党というよりも、内省人たちが大いに期待していたことを知っていた。

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当時のブログから

この施設が完成した暁には、私は沖縄の海兵隊が移動するのではないか?と気にしていたものである。日本のメディアもアマゾンなどの「大きな倉庫」か何かの施設とみていたことだろうが全く記事にならなかった。

あれから6年たつ。強力な米軍を相手に、台湾侵攻を決断するのだとすれば、まず中国人民解放軍と人民が猛反対するに違いない。

多数の軍用機で領空侵犯してみても、台湾軍のほかに、F22を含めた米空軍と海兵隊が、反撃してくることを忘れてはならない。敵も知らず、己も知らない戦争はしてはならない、と先人が言っているはずだと習主席に助言しておきたい。

さて、わが国では、岸田最高指揮官は衆院選のことで頭がいっぱいだろうな~

極楽とんぼ”と言われるだけあって幸せな国だな!とつくづく思う。

 

 

届いた書籍のご紹介

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軍事研究11月号

今月も最新軍事情報が満載である。私の目に留まったのは「政府の感染症対策の問題点は何か?自衛隊を『便利屋』

にするな」である。南西方面の風雲急なるにもかかわらず、自衛隊の活動は軍事訓練よりも”民生協力”が主になっているが、最高指揮官である新総理は理解しているのだろうか?と気にかかる。いずれにせよ衆院選で頭がいっぱいだろうから、気にも留めてはいまい。これが日本防衛の現実だ!

 

 

世界は大きく変わろうとしているのに…

井の中の蛙」的な「総裁選」も一段落、メディアはあらさがしに躍起のようだが、世界は大きく変化しつつあることが分かっていないようだ。

 誰がなっても政治体制が大きく変わることはなかろうに、選出?された新総理は“穏健派”として期待されているようだが、単なる八方美人?に過ぎず日本の政治体系が変わらない限り、政策に変化はあるまい。

 北朝鮮による「拉致被害者」の救出を日本政府自らが実行しないことがそれを明白に物語っている。流行ったのは「ブルーバッジ」を襟につけることだけだったように…

日本政府の“実像”とは東南アジアの民衆から蔑まれたように、NATO(ノオ、アクション、トーク、オンリイ)の世界なのだ。

 2003年10月23日、平河町にある砂防会館の中曽根事務所で、小泉純一郎首相が、比例代表候補の「73歳定年制」を85歳の中曽根元首相にも適用し、衆院選自民党として公認しない方針伝えたことがあったが、今その「掟」はどうなっている?

 80過ぎの“耄碌爺”らが、まだまだ地位にしがみついているじゃないか!その見苦しさったらありはしない。彼らには「隠居」という語は通用しないらしい。

 

 ところで今朝の産経新聞に良い記事が出ていた。まずは優秀なる後輩の織田元空将による「正論」である。「まずは外交努力だ」とする説には老兵も飽き飽きしてきた。

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外務省出向時代、優秀な外交官の卵?らと会話すると、「軍事力の支持がない外交は、国際情勢下では全く通用しない」と体験から悔しがっていたものだ。にもかかわらず弱腰政府は、判を押したように「外交優先」とのたまった。問い詰められて不利になると「平和憲法」のせいにして逃げる。なんとも卑怯な政治屋をこの目で多く見てきたから、織田君の正論も、単なる「正論」ペーパーに終わるだろう。

 

なぜこんなだらしない国になったか、という事を問いただしたのが次の桜井よしこ女史の一文である。

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 しかし何よりも老兵にとって不思議に思われるのが、今までこれほど「不都合な事象」で国民が苦しんできていて「憲法を正さないと何も出来ない」とわかっていながら「誰も改正しようとしなかった」ことである。

 つまり「猫の首に鈴をつけようとしないネズミたち」が多かったということだ。だからネズミは猫に食われるのだ!

 それでも食っていけるのが政治屋なのだから、耄碌しようとしまいと選挙違反をしようとしまいとその権限にしがみついて一度味わった旨い汁を捨てたくないのだろう。

 こうなれば有権者の手で「民主的に」交代させる以外にはない。「また民主党時代の悪夢がよみがえる」と危惧する識者もいるが、それ位の手術をしないとこの国は生き返るまい。悪いことに皇室も色あせてきたことだし…

 

 都内の片隅で隠居中の老兵が世のなかを眺めていると、テレ朝の「ぽつんと一軒家」の住人の方が実に幸せそうに見えてくる。永田町という得体の知れない魑魅魍魎の世界だけがメディアと一緒になって、日本の世の中を取り仕切っている身勝手な風景が見えてくるが、どうしてどうして、地方には豊かな人間性がまだまだ息づいていることがよくわかる。

 

 一方、頼りにしてきた同盟国も大統領はじめ、どうも人材不足で軍事の指揮系統という点で陰りが見えてきたし、対峙している中共という“凶暴な中華帝国”も経済的に大きな陰りが見えてきた。

 そうなると指導者としてはイチかバチか、という賭けに出る可能性が高い。人民の不満を外に向けるのだ。

 今台湾海峡周辺の空域に進出している戦闘機部隊はその前兆であろう。

 

世界は大きく変わろうとしているのに、我が国の指導者たちは、一体どうしようとしているのだろうか? 織田君よりも老兵の方が呆れてものも言えない心境である。

 

 

 

届いた書籍のご紹介

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WILL11月号

いつもの論調だが、”旋風”ならぬ”つむじ風”で終わった高市議員の今後の活動を見守っていこう。「狂暴・中華帝国イスラム帝国は自由の敵!」は当たり前のことだと思えるが、「中国の脅威に備える」という防衛大臣には織田論文を読んでほしいものだ。

 

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「丸」11月号

最新軍事セミナー「こんなにある新型コロナ武漢研究所起源説の根拠」は本来ならば軍事雑誌が書くものではなく、四大紙始主要メディアが取り上げるべきじゃないのか?

だから新聞TVは信用されないのだ。

見逃せない“軍隊の劣化”

日本ではさほどニュースにならないが、気が抜けないのは各国で始まっている“軍隊の劣化”だろう。

その昔、友人である伊藤貫教授が、メールをくれ、「米国は衰退する」と予言した事があった。現役時代、三沢や沖縄などで、友軍たる米空軍初め、海兵隊や海軍、陸軍軍人及びその家族たちと交流した体験から、「政治家や文官たちはいざ知らず、軍人の精強さで比較している私としては、それほど悲観することはないのではないか?」と回答したのだったが、沖縄海兵隊のエルドリッジ氏が「規律違反?」で解任されて以降、あれほど精強さを誇っていた海兵隊幹部(大佐)の中にも利己主義な人間がいるものだ、と驚いたことがあった。

 その後伊藤教授は2012年に文春新書から「自滅するアメリカ帝国」を上梓したから、一読して感想を送ったが、彼は「私の関心は欧州にあります」と言ってきた。その時も、私としては米国の精強さを、軍隊を基準にしてみていたのだが、以前ほど精強さを感じてはいなかったものの、まだ「健全だ」と判定していた。

ところがどうだろう。

共同電によると「米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長が昨年、トランプ大統領(当時)が中国に戦争を仕掛けることを懸念し、中国軍側と秘密裏に連絡を取って攻撃を行う際は事前に連絡すると伝えていたことが明らかになり、大きな問題となっている」と報じ、他のメディアも同じように伝えた。

 

在米の評論家・アンディチャン氏はAC 論説No.861で「ぶざまな崩壊が続くアメリ」と題して、『バイデンのアフガン総退却はアメリカの歴史始まって以来最悪の事態だと思っていたら、アフガン総退却から二週間もたたないうちにミリー統合本部議長(参謀長)が敵である中国の李作成参謀長に電話してアメリカは戦争の意図がない、もしもトランプが暴走するなら事前に伝えると約束した事件が起きた。

 バイデン政権が発足して八ヶ月だけでアメリカの崩壊はアフガン退却だけでなく、軍隊の参謀長が敵に通報するといった米軍の崩壊が起きたのである。こんな軍隊は最低、あり得ないことである(以下略)。』と書いた。伊藤寛氏の予言?が当たったのだ。

にわかには信じがたい点はあるが、私は前述のエルドリッジ氏と対談した時、彼は上司をあからさまに非難をしなかったが、理不尽にも彼を更迭した軍人も「人間ですから」というにとどまったから、この事案の裏にある、劣化?しつつある海兵隊の一端を知った気がしたものだ。

まさかこの時彼を失職に追い込んだ上司が、ミリー統合参謀本部議長だとは言わないが、沖縄で問題が起きた直後にワシントンに発令されていたというから、なんとなく「高級官僚」に栄転するのに問題を起こしたエルドリッジ氏が邪魔だったのではなかったのか?と、うがった考えがよぎったものである。勿論今回の統合議長とは無関係だろうが。

精強をもってなる海兵隊も、構成するのは人間である。私の沖縄時代のカウンターパートであったウエイン・ローリングス海兵隊司令官には到底及ばない。やはり人間!だから、”劣化するのもやむを得ない”のかもしれない。

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 ミリー統合参謀本部議長 現在63歳(インターネットから)

 

 

 処で今注目の人民解放軍の内部もでたらめのようだ。2000年から約10年間、日中安保対話を継続して日中間を往復しシナと会議をしてきたが、そのころから問題になっていたのは、退役解放軍将兵に対する処遇が実にお粗末なことであったから、各地で“退役軍人らによる暴動”が頻発していたものだが、いまだにそれに変わりはないようだ。

 9月17日の大紀元日本の報道によると【中国各地から200人以上の退役軍人が13日、北京にある中共中央軍事委員会の陳情受付部門「政治信訪接待処」に集まり、処遇の改善を求め陳情を行った。137人が強制連行され、記事掲載の時点でまだ釈放されていない。中には戦争経験者もいる。

 参加者は大紀元に対して、ほかにも大勢の退役軍人が北京に向かったが、途中で現地当局に連れ戻された、と話した。】という。

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中共中央軍事委員会の陳情受付部門の前に集まった退役軍人ら (大紀元日本)

 

もともと中国は共産主義専制国家であるから、将兵を”使い捨て”にするのも判らないでもないが、民主主義国の“代表格”である米国が、シビリアンコントロールを阻害する軍幹部」を放任するのは理解できない。

他方、シビリアンコントロールについては、どこの国よりも厳格なわが日本で、栗栖統幕議長初め、”舌禍事件”で自衛隊将官を血祭りにあげてきたわがメディアが全く問題視しない姿勢も理解できない。リベラルメディアの御都合主義ここに極まれりと言うほかないだろう。

そうか、わが国のメディアの方の”劣化の方が進んでいる”という証明なのか?

 

届いた書籍のご紹介

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航空情報11月号

特集「防災ヘリ」は有意義だろう。ドクターヘリもそうだが、民間で人命救助に当たる航空活動は称賛に値する。

ご一読あれ!

 

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HANADA11月号

今月も保守派の意見特集号?だが、表紙に紹介されてはいないが「日本言論界を動かす『地下水脈』:西尾乾二」は必読だろう。保守も左翼も、自分の思い通りに意見を国民に強要しようとする傾向が強いのはもともとだが、とりわけ左翼?反日?評論家の水面下における活動はすさまじい。

御巣鷹山事案など、自衛隊が関連した事案で、そのことを「広報室長」として直接体験した私にはよく納得できる。ぜひご一読いただきたい!

”日本人の魂の風化”と疫病の関係は?

9月14日号の「宮崎正弘の国際情勢解題」で、宮崎氏は「コロナ禍は何かの祟りではないのだろうか? 科学も医学も合理主義も、疫病解決に役立っていないではないか」と大意次のように疑問を呈している。

「疫病は崇神天皇以前にも頻繁に起きていたと考えられるが、記録としては、崇神天皇の時代が初で、しかも国民の大半が死んだとの記載があるような猖獗を極めた。

 神の怒りを懼れ、タケミカツジの子である「おほたたねこ」を神主として、三輪山に祈祷し、御社を造成したところ、疫病はやんだ。疫病は神々の祟りという認識が古代人には広くあった。

 時代はぐんと下がって聖武天皇の時代、平城京を仏都として造り替えた功績、大仏殿の造営で知られる聖武天皇は、じつは平城京の前にいくども遷都している。

 疫病と災害の原因は祟りだと考えていたからだ。(中略) 遷都の理由は旧来の風習を打破し、人事を一新し、守旧派と敵対勢力を追い出すためだったと歴史学者は賢しらに「科学的に」「合理的に」解釈したが、かような政治的理由はむろんあっただろう。

 しかし一番の動機はじつは疫病対策だった。そのうえ祟りを懼れての遷都ではなかったのか。皇位継承をめぐってのだましあい、謀、暗殺が続き、怨霊が漂っていた、と当時の人々は認識していた。(以下略)」

 そして最後に「令和の疫病は、それなら何の祟りか。いささか神懸かりと思われるかも知れないが、靖国の英霊を蔑ろにしているからではないのか。」と結んでいるが、私も全く同感で、コロナ対策で右往左往する関係者を見ていても、先人に対する「祈りの必要性」についての言葉は見当たらず、「美しい星」を書いた三島由紀夫に対して、高名な文芸評論家・奥野健男氏が「UFOなどといういかがわしいもの」を題材にした三島に不安を覚えた事に類似している様に思う。その後UFOは米国防総省に公認されたが・・・。

 それと同様に「祈り」とは前近代的で、非科学的なもの!と決めつけているのだろう。その割には、正月には3社詣をするし「日本は神の国だ」と発言する元総理もいたのだから、近代科学や医学にもいい加減なところがある様に思う。

 しかし政治家や科学者が信じて疑わない「近代医学」は、“新型コロナ”発生以来2年余の間、何の手立てもできず、ワクチン“業者”の言うがままに、国費を‟浪費”している感がしてならない。

 

宮崎氏が言うとおり、日本人は、伝統的に大事にしてきた何か大切なものを忘れてはいないか? それは先祖崇拝の精神ではなかろうか?

いささか旧聞に属するが、宗教学者山折哲雄氏は、2010年8月13日、「終戦から65年」の「正論」欄に「戦後の日本人の魂と風化の波」という題の中で、船村徹が作詞した「東京だよおっかさん」に触れ、こう書いていた。

 

【考えてみれば、二重橋も九段もきびしい戦争をくぐり抜けた重苦しい時代の記憶とかたく結びついていた。その場にたたずみ、数知れない犠牲者の霊にふれ、最後の観音様にお詣りして鎮魂の祈りを捧る。いってみれば二重纜と九段と浅草は、戦後の日本人の魂に不思議な喚起力でささやきかける共通の場ではないだろうか(中略) 二重橋の記憶が九段の大鳥居と重なり、そして浅草の観音さんのイメージのなかに溶かしこまれている。その歌の自然な調べが人々の心に深くしみ通っていたのであろう。日本社会の各層を貫いて地下水のように流れ続けてきた神仏信仰が、そのような形で戦後の日本人に蘇っていたのではないだろうか。

 二重橋ではかならずしも癒やされなかった心、九段でも悲しみの淵に引きずりこまれたままだった心か、浅草にきてやっと、はるかなる安らぎの声にふれるような体験が、そこにはひそかに息づいていたのではないかとも思う。一東京だよおっ母さん一のもっとも重心の低い部分で鳴っている静かな旋律が、そういうものだったのではないだろうか(中略)

 昭和41年6月のことだった。当時、世界の若者だもの心を制覇していたビートルズが来日して、世間を驚かせた。しかもその会場に選ぱれたのが、九段坂をはさんで靖国神社と向き合う日本武道館だったことが物議をかもすことになった。ビートルズという得体のしれない「黒船」にたいする一種のアレルギー現象だったのだが、しかし公演そのものは大成功のうちに幕を下ろしたのだった。このビートルズの最初にして最後の来日公演はファンはもとより、かれらに何の興味ももっていなかった年配者たちを含めて日本中の話題をさらったのである。

 やがて世紀の変わり目の平成時代に入って、小泉政権か誕生。首相の決断による靖国参拝」が火種となって、それがにわかに政治問題化していったことは周知のことだ。身動きならぬ膠着状態を生みだし、こうして今や、島倉千代子の歌う「東京だよおっ母さん」は時代による風化の波にさらされ、もはや誰の記憶にものぼらなくなっているのかもしれない。「ここが、ここが、二重橋」で、天皇という名の伝統と出合った体験が稀薄になっていく。「あれが、あれが、九段坂」で、眼前に彷彿する母親、死者そして先祖の面影にすがった旧世代の切ない気持もしだいに遠のいていく。そして「ここが、ここが、浅草よ」に、最後の魂の救いを求めた震えるようなかれらの慰めも、もう忘却の彼方に沈んでいるというほかはないのだろう】

 この名曲の「靖国」に関わる歌詞はNHKでは歌えなかった…とのちにお千代さんから直接聞いたことがある。NHKが“自主規制?”をしていたのだろう。

村上和雄・筑波大名誉教授も2013年年7月25日の正論欄に「祈りとは『生命の宣言』である」として「病癒す効果の解明が始まっている」こと、「遺伝子のスイッチに関係か」「思いもよらない力を秘める」などと書いている。

だから私は、宮崎正弘氏が「いささか神懸かりと思われるかも知れないが、靖国の英霊を蔑ろにしているからではないのか」という指摘には全く同感なのである。