軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

中国大陸で何かが起きている!

今月11日に,中国河北省で起きた『襲撃事件』は,再開発を巡って立ち退きに応じない村民等を,政府関係者に雇われた?地上げグループが襲撃したものだと言う.中国南部でも住民と警官隊とが衝突して,死者が出たと言うが,河北省での武装グループ襲撃事件の有様を撮影したビデオが,ワシントンポストによって公表された。今朝,その一部が4チャンネルで放映されたが,銃が発射され,こん棒で殴りつける有様は,4月の『官製デモ』とは全く異なり,迫力に満ちていた.
武装した地上げ屋グループに襲われた住民達の抵抗も激しく,まさに『白兵戦』であったが,実はこのような『戦い』は,中国各地では『日常茶飯事』だというが、日本人が知らないのは日本のメディアが報道しないからだという.
共産党員の腐敗がひどく,胡錦涛主席も手を焼いているようだが,事実古参党員の11人が,党大会で決定された『財産公開』に応じず激しく抵抗,情報によると,軍部も胡錦涛に抵抗していて,その代表的なのが我が宮古島の領海を『侵犯』した海軍潜水艦部隊事件だと言う.
その後,訓練中に火災を起こして曳航された潜水艦があったが,『救助訓練だった』と強弁したものの,世界の軍事関係者が騙されるはずは無い.今朝の報道によれば中国海軍は8000Km飛ぶSLBMの試射に成功したと言うが、米国を『刺激』せずにはおかないだろう.
これら一連の軍事活動を誰がコントロールしているのか些か興味がある.例えば,領海侵犯事件を引き起こした潜水艦事件は,南米での『日中首脳会談』の直前であった.胡錦涛は,小泉首相に『靖国問題』を突きつけて、高飛車に出る計画だったが,このため『謝罪』しなければならなくなり,大いに計画が狂ったのではないか?
そのため小泉首相に対して『子供じみた』強がりで対応し,謝罪しなかったものだから,世界から顰蹙を買った.どうも、胡錦涛の行動を,誰かが『妨害』しているように感じる.

それはともかく,中国共産党は『立党の本義』をとっくの昔に忘れてしまったようである.毛沢東が『農民の味方』として行動を起こし,蒋介石と戦い,日本軍と戦い,1949年にやっと統一したものの,あれから60年,今や,腐敗し堕落した中国共産党は,農民を『搾取』する『農民の敵,人民の敵』と化した観がある.
大陸各地で起きている『暴動』は,腐敗した共産党では阻止する事は不可能であろう.『農民の党』が腐敗して『プチ・ブルの党』に様変わりしてしまっているのであるから、人口の大半を占める農民達の怒りは収まるまい.第2の『国共内戦』は近いように思われるが、胡錦涛はそれを止め様と考えているのではないか? 事実共産党員は激減していて,実数は3000万を切っているだろうと言う説もある.
近々,貧しい『人民達』から袋叩きに会う『共産党幹部達』の映像が,ワシントンポスト提供で全世界に放映されることになるのかもしれないが、出来れば『北京オリンピック以前』に決着をつけて欲しいものである.