軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

政界再編の予感

民主党の代表が僅差で前原氏に決まったが、世代交代とは名ばかりで、実は分裂の危機を示したに過ぎないように思う。今朝の産経新聞は、民主党の勢力図を掲げたが、菅グループ・20、鳩山グループ・45、小沢グループ・30、横路グループ・20、羽田グループ・20、野田・仙石グループ・30、その他30と言うから、群雄割拠であるという結論は出ているではないか!出身を見ただけでも≪水と油≫、いずれこの党は分解する。
今日は我が平河総研の政治担当理事・花岡信昭氏の講演会を開催したが、実に要点を突いた、しかも経験に基づく興味ある内容であった。
大勝した小泉・自民党は既に活動を開始した。小泉首相も国連総会での演説を終えると直ちに帰国、政府専用機を運用しているのは我が航空自衛隊であるが、酷使に良く耐えている、と感心している。首相は恐らく十月の改造計画に入るに違いない。是非、新日本国の≪骨格≫を定める、慎重かつ大胆な布陣をお願いしたい。残された年内の外交懸案事項は、21世紀の動きに直接影響する重大問題が山積している。特に軽軽に、外務・防衛担当大臣をすげ替えないように配慮願いたいものである。

  • さて、明日から又、二日にわたって千葉県と東京西部で講演旅行である。最近は我国を取り巻く安全保障問題、特に沖縄をめぐる問題に、国民の関心が高まっている事を痛感する。OBの分際だが、お役に立つ間は多いにご協力するつもりである。普天間基地代替問題も、放置?十年にして漸く動き始めたらしいが、米軍再編を巡って、遅滞は許されないであろう。大きな世界政治の変動が予想される2008年にかけて、揺るぎ無い日米安保こそが東アジアの安定に寄与する。それにふさわしい貢献を我国がどのように果たしていくか、国連常任理事国選出問題以上に重要かつ、緊急だと思う。野党の再編という≪コップの中の嵐≫よりも、我々有権者は、大勝した小泉・自民党の行動を、しっかり監視していく必要があると思う。