軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

台湾地震お見舞いと政界革新!

 新聞によると、台湾をおそった大地震で1000人以上が負傷したという。

 退官直後から、通算10回以上も訪台して、各地を視察した私には、他人事とは思えない。当時は「台湾防衛」に関する調査研究などが目的だったが、それを通じて多くの台湾の方々と知り合いになった。

 震源地に近い「花蓮」では空軍基地を視察し、軍人たちと討論したが、当時は意気盛んだった。今ではほとんどの方々が亡くなられたが、台湾地震で「最大限の恩返し」を、と多くの国民がSNSで呼び掛けているというが、 謹んでお見舞いを申し上げたいと思う。

 今年は本当に「何が起きるか分からない」年だ。

 

 さて、一方の我が国では自民、派閥収入不記載事件で39人処分決定 と一面トップにあるように、「恒例?」の自民党の‟不祥事”をめぐる”処分”が一段落?したようだが、多くの国民は納得していないように見える。つまり、有権者からは彼らは「市民感覚とかけ離れているとTVなどで批判の声が上がっているからだ。

 中には「不埒な議員は『自分は好き勝手に金を動かしていたなんて、支持者への裏切りだ』という反感を持っている意見も目立ち、「似非保守主義議員」自民党にこんなに多かったのか、と驚く。

 ということは、保守派“専属の書籍”などで「名が挙がった議員等」を、読者は「真正保守主義議員」だと「誤解」していたように思われるからだ。

 今回彼らは“一部のメディアから”首を取られた格好になったが、今回の報道の真相も“不明”に近い。つまり“陰謀”臭いところもある。いずれ判明するだろうが・・・

 それにしても今回の「自民党トップらの対応」はあまりにもお粗末だった。

 これは「人材不足」というよりも、「選挙制度」に不備があるのではないか?と思う。いかにも彼らは「政治の専門家」ぶっているが、内実は「まがい物」が占めている世界に見える。元より選挙民にも問題があるが・・・

 今朝の新聞に次のような乾記者のコラムが出たが、タイトルは「静岡県知事の川勝氏」となっているが、今の政治家全体に適用すべきだろう。

 コラムの締めくくりに「このような人物を4回も知事選で当選させた県民の責任も大きい」というくだりは、『日本国民』に置き換えて読むべきだからだ。

 ネット上には、「適切な人材」ではなく、単に「選挙に強い(金をばらまくことが出来る)」という特化した性格(特技)、世襲という遺伝子を持つ人間だけが「政治家として選ばれる」現行の選挙制度を維持する限り、この種問題は絶えないだろう」という真っ当な意見もあるからである。

 いわば「国民と、真に血が通った『政治家』は、今流行りの“識者”や、各種の「評論家」と同様に不在なのである。

 更にその読者はこう書く。

 彼らは「全員が天才的に『選挙に強い』議員」達であり、「毎年、毎回、選挙に勝ってきた特化した政治の専門家である」が、『国の運営については、殆ど知識も経験もない、素人集団。だから、変な判断をして、国家を破壊する」のであるという。つまりかれらは『いざとなるとどうすれば良いかわからない』のだという

彼らに「国防を任せられる」はずはない!

 

 全国各地の「部隊研修」で訪問してきた彼らを‟接待”させられた私には彼の指摘は「言いえて妙」たと良く分かる。

そして最後には、彼が指摘するように「船が沈没」することになるのだ。

 

 話題は変わるが、少し“休んでいた”大谷選手が、ホームランを打った。TV、新聞などから、自民党のスキャンダル報道が消えて、「大谷選手の活躍報道」になることを期待したい!!