軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

サマワの『爆発』、何となく『臭い!』

23日,イラクサマワで行動している陸上自衛隊の車列脇で『爆発』があり,高機動車の窓ガラスにひびが入った,と報じられた.隊員に負傷者が出なかったので良かったが,もともと軍事行動に使用する機動車だから,この程度で済んだのだろう.
しかし,この『事件』はどうも臭い!
現在派遣されているのは第6次隊だが,当初は記者団が『団体旅行さながら』現地に出向き,ある事ない事、大真面目に報道した.ところが日がたつにつれて,現地で行動する自衛隊員達が,現地人に受け入れられ,協力が得られるようになると,『記事』にならないからか,記者団の多くは帰国し,今や数えるほどの報道しかない.どちらかと言うと,我国の記者団は,自衛隊反対運動こそが『好みの記事』であり,自衛隊員が活躍し,評価されている事は産経新聞以外は殆ど無視してきた.報道されてはいないが,現地人に『自衛隊反対.出ていけ』というプラカードを用意し,「サマワ市内をデモ行進して欲しい」と金をちらつかせて依頼した日本人記者がいて,現地人から『どうして日本人が自分の国の軍隊にそんな事をするのだ?』と問い詰められ,慌てて退散したことがあったらしい.その後,例の『奇妙な3人組』の人質事件があり,当時高校生だった一人が,バグダッド入りの前に,得意げにこれから起きる事について『メール』を発信していた事も分かっている.そしてリーダーは週刊朝日のレポーターであった.今彼らは,我々の税金で無事帰国したのに旅費を返還せず,『体験談』を本にして印税を稼いでいるが、当時放映された『過激派に囲まれた彼らの姿』を記録した8ミリビデオは,全く緊張感の無い『ヤラセだ』と専門家に酷評された.
とすると,彼らも『自衛隊退去』を煽るために『演技したのだ』といえる.
その後、今年になって、サマワ市内に『自衛隊は出ていけ』と書いた『落書き』が発見された,と共同通信社が報じた事があった.しかしこれも『臭い!』
現地で行動した自衛官達によると,部族社会で構成される現地では,いたるところに情報網が張り巡らされていて,異民族,異宗教者が侵入すると,たちどころに部族長に伝えられると言う.
先遣隊の佐藤1佐,第1次隊の番匠1佐らの見事な指揮統率振りで、現地の部族長達から絶大な信頼を獲得し,『自衛隊は何時までもいて欲しい』と懇願されている状況から見ると,それに抵抗する他の部族か,はたまたバグダッドを中心に抵抗を続けている『外人部隊ならぬテロリスト』という事になろう.しかし,自衛隊に好意的なサマワで、有力な部族長達に反抗してまで『自衛隊』を目標に攻撃する事の意義はなんだろう?
大々的な掃討作戦で窮地に立っているテロリストが,掃討作戦を分断するために実施したとも思われない.サマワ中心部の『好意的な』部族長達に抵抗する一部の部族長達?とも思われない.
サマワ発『共同電』によると,『オーストラリア軍の報道官は陸自を狙った犯行と指摘した』という.防衛庁は調査中で断定はしていないが,私にはどうも爆発の規模からしても『日本人の抵抗勢力による自作自演?』のような気がしてならない.そこまで『同胞を疑う』のは,気が引けるが,最近のニュースを見ていると,同胞の中に余りにも『反日活動家』が多すぎるので,ついついそう勘ぐった次第である.