軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

国旗・国歌問題

コメント欄では、国旗・国歌を巡る熱い討論が続いていて非常に勉強になる.感情的にならずに、冷静に意見交換がなされているのが嬉しい。しかし、人間は「感情の動物」だから、どうしても≪争い≫になるのだが、少なくともHPやブログの殆どは、顔の見えない世界だから無責任になりやすい.私は自分自身をさらけ出して書いているから構わないが、コメンテーターの方々には、その点を自覚されるよう希望したい。

ところで、前回までの『国旗・国歌の問題』については、今朝の産経新聞の『紙面批評』欄に、インターアクト.ジャパン社長の帯野久美子氏が「『英語を話すサル』はいらない」というタイトルのもと「軍国主義は時代錯誤だ」という意見を書いていたので、それをご紹介して一応〆としておきたい。
アイデンティティを育む上で大切な『愛国心』の表現をめぐっては、与野党間で意見が分かれていた.自民党の『国を愛する心』と公明案の『国を大切にする心』。たった三文字の違いでも現行法の『教育は不当な支配に屈することなく―』という文言が国旗・国歌の反対運動に利用されてきた事を考えれば、極めて重要な問題だ。結局、与党の教育基本法改正検討委員会は『国と郷土を愛する(態度)』で合意した。まさに自公妥協の産物で、愛国心を教えることにこれほど議論を要する国も珍しいが、なぜそれが軍国主義につながっていくのか、時代錯誤もはなはだしい。
 国を愛する心もなく、国旗も見上げず、国歌も歌わない。私達はこんな若者を国際社会に送りこもうとしているのか?『英語を話すサルなどいらない』。通訳会社の社長としては、これだけはハッキリと言っておきたい。」