平成23年もあと2日を残すだけになった。
今年の最大のニュースはなんといっても3・11大震災であろう。
26日から昨日まで、恒例の墓参りと神社参拝に東北地方に出かけてきたが、福島地方は雪景色、お墓に着いたときは吹雪同然の降雪だった。
降雪がひどかったので御先祖様に申し訳なかったが、短時間のお参りしかできなかった。しかし雪に覆われた墓石は、何か放射線を除去し清めてくれているような気がした。写経をお墓に入れるときは雪がやんだが、花などお供え物を並べているとまた降り出したから、お線香もそのまま消えてしまったのではなかろうか?と思う。地震で墓石が動いた修理も残っているので、また来年改めて0・96マイクロシーベルトを浴びに来ようと思っている。
不思議なことに宮城県内に入ると雪は収まった。東松島も石巻も、道路は復旧していてダンプや運送トラックであふれていたが、仙石線が不通なのでその分道路が混んでいるのだろう。復旧の動きは見えたががれき処理は困難のようで、集積場も不足している。
今回何よりも驚いたのは、石巻港周辺に何か所もうずたかく積み上げられた車の壁であった。破壊の激しいもの、一般中古車並みのもの、新車同様な物など、ため息の出るような光景に圧倒された。物質文明の象徴に思えたが、同時に終焉か?とも思ったほどである。車なんか見たこともない子供たちも世界にはいるだろうに…
渡波地区などには依然として破壊された家屋がそのまま残っていて、すでに9か月以上たっているのに、住民の方々はどうしているのか気になった。中には2階だけ住居にしている方もいるようで、動きようがないのだろう。
帰路、再び福島の温泉に泊まったが、宿泊客は激減、夏過ぎ以降は原発事故で避難してきていた方々も出て行ったため、宿は閑古鳥が鳴いているという。
東北自動車道も北の方は無料である。帰省する東北の方々はもとより、これを利用してどんどん現地に出向いてほしいものだと痛感した。無人の道路、街並みはあまりにもつらい風景である。分散を強要された福島の方達は、何よりも人のぬくもりを欲しがっている…
さて、いよいよ2012年危機に突入する。いや、すでに突入している。
メール情報にいい資料が添付されていたから、これを参考に意見を書くことにする。
まず1月、台湾の総統選挙がある。馬現総統と民進党の蔡英文女史との戦いになるが、裏社会を取り仕切る?宋候補の動きが左右するだろう。
馬総統が再選されれば、台湾海峡危機が再燃する公算は大きい。
1月8日は、北朝鮮の金正恩次期首領様の誕生日である。おそらく喪中だから動きはなかろうが、水面下では相当動くはずである。私は金正日がこの日をかなりてこ入れするだろうとみていたのだが、彼自身の誕生日2・17を待たずに逝ってしまい、混乱の種を残した格好になった。さて、誰が「保守派」で誰が「改革派」なのか?来年前半には動きがあるだろう。
3月のロシア大統領選挙も急にきな臭くなってきた。“プーチン帝王”はロシア市民に飽きられている。強権発動か、それともこの国の宿命である『革命』が起きるのか?
4月は北朝鮮の人民軍創設80周年だが、喪中なので規模がどうなるか。それより誰が軍のトップとして認められているのか?そのあたりの情報がとれるかどうか?
5月はフランス大統領選挙、その前にEU問題に目鼻が付くのか?
秋には中国国家主席交代だが、既に胡錦濤現主席はレームダック化している。しかし習近平氏との交代がすんなりといくかどうか、ひと波乱ありそうである。
11月はアメリカ。オバマ続投か交代か?共和党の候補は誰がなるのかなどなど問題は多い。米国はすでにイラク、アフガンに対する関心が薄れているようだが、かといって戦略中心が南シナ海一本ではあり得まい。その前に北朝鮮並みの悪の象徴・イランの動きからは目が離せない。イランがホルムズ海峡に機雷を撒けば一気に火薬に点火する公算がある。
12月は韓国大統領交代だがこれはさほど気にすることもあるまい。初の女性大統領になれば、雰囲気は変わるかもしれないが…
そんな、人為的な変動の間にも天変地異が続くだろう。3・11では日本の東北地方が犠牲になり、懸命にまじめに生きてきた東北人が多数犠牲になった。
中央では目も当てられないほど無責任な体質が蔓延していたことが浮き彫りになり、社会的地位が高いと思われていた方々ほど、金に汚く自己保身だけの世界に閉じこもっていたことがはっきりした。淘汰が始まったのである。
原発事故の原因も調べれば調べるほど、この国の“指導的地位”にある方々ほど、視野が狭くいい加減で、危機意識が大きく欠落していることが判明した。
この大事故の責任者は誰なのか?さかのぼって追求すべきであろう。2度と同じ事故を繰り返さないためにも。そうでもしなければわが故郷・福島県人の怒りのやり場はないだろう。通常ならば責任者は告訴され、極刑になって然るべきだが…
来年の世界の指導者交代期に合わせるように、わが国でもその動きが出始めたようだ。おそらく、旧態依然とした政治体制、政治家たちは容赦なく交代させられる時が来たのだろう。
その意味では来年は大いに楽しみな年になりそうだというべきか。
皆様、どうぞよいお年を!
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