国防意識は高まっている - 軍事評論家=佐藤守のブログ日記

昨日は午後から春日部市に講演に向かった。
武蔵野線を利用したのだが車内風景が面白い。府中本町からしばらくの間は、座席で中年男性、ご老人？方が競馬新聞を真剣に読み、時々ボールペンで何かメモしている。
浦和に近づくと、アジア系外国人の姿が目立ち始める。ところが浦和駅は、頭にそれぞれ「東西南北」と「武蔵」が付いた『浦和』駅がある上、車掌案内の発音が悪いので、“頭”しか聞こえないから彼らはオロオロしている。実は私もその一人だった…。
そんなことで南浦和では、人の流れについて行ったら京浜東北線のホームではなく、外に出てしまって“しまった”と思った！

京浜東北線の車内は若い女性が多く、混んでいたから驚いたが、イベントがあったらしい。
何とも不慣れな土地での乗り換えは不便だったが、ヤット東武野田線に乗りかえできた。この線は子供連れが多く、のんびりとローカルの味を楽しんだが、何とものんびりしているので、逆に通り過ぎたか？と心配した。

こうして自宅から2時間余りかかって春日部駅についたのだが、それにしても関東平野は「広大だな〜」と身に染みた。
上空をジェット機で飛ぶと、数分で飛び去る範囲なのだが、地上は広い！！

商工会館の会議室には40人ほどの熱心なご老人？方が集まり、小嶋吉広・取手市会議員の≪尖閣報告≫に聞き耳を立てていた。
実体験談だから実に興味深く、私の代わりに続けてほしいと思ったほどだった。

約1時間お話しして3人の方から質問を受けたが、非常に熱心かつ真剣で、一つ一つの質問が改めて「講演の課題」になるほどのものだったから、時間が12分オーバーしてしまった。
閉会後も個人的に質問され、いかに国民が、我が国の尖閣はじめ軍事情報に飢えているか身につまされた。新聞テレビじゃ絶対に理解できないだろう、特に私の話は…。

今回改めて痛感したのは、防衛白書も、例えば「周辺諸国の軍事力表」など、逆に不安を高める結果になっているのじゃないか？ということだった。

≪これじゃ怖くもなるだろう。「もし日中が戦ったら、自衛隊は勝てるのか？」と誰もが不安に思うのも無理はない＝白書23年版から≫

会場を出ようとすると「自衛隊だけは大丈夫でしょうね？」とご老人に呼び止められ、「大丈夫ですよ」と言ったら手を握られ、「安心しました」と涙ぐまれた。
帰宅が予定よりもかなり遅れ、空腹だったが、老兵の話でも役に立つのであれば、吐き出して「腹膨るる」状態を解消すべく尽力するつもりだが、それにしても春日部は遠かった！
後輩諸君、あとはよろしく頼みますゾ！

ところで政界では、野田首相が8月に言った「近いうち解散」の時期が問題になっているが、12月までは“絶対に”解散しないだろうと私はチャンネル桜の防衛漫談で言った。
民主党にとって解散=自滅なのだから、あの幹事長が絶対に許すはずがない。
イタチの最後っ屁同様、12月の公務員年末手当をもらわない限り、路頭に迷うことになるだろうから…

あさま山荘の連合赤軍事件など、彼らのおぞましい事件が続いた時にも世間はあきれ果てたが、選挙という“民主主義的手段”で彼らと同様な≪うそつき集団≫を政府に迎えた以上、こうなることは分かっていたのに、お人よしな国民も、優しい？野党側も少しも学んでいなかったらしい。
彼らと付き合えば付き合うほど、否応なしに日本国は「貧して鈍する」のだ。

世界に有名になった「ルーピー首相」は「トラストミー」といってオバマ大統領に笑われたが、野田首相も同じ穴の泥鰌、「解散時期は私を信じてください」といったから、笑ってしまった。鳩ぽっぽと同じじゃん！

≪どこか似てきた…：産経から≫

うそつきは泥棒の始まりと、昔は親に教えられたものだが、今や「法務大臣」自ら平気でうそをついて恥じない。
国会をさぼって≪公務優先≫、それもどこかの会合に「招待したことにして呼んでくれ」と強引に持ちかけたそうだから、これが大人のすることか！　「国会」出席、こそ“大臣”の最優先「公務」だろう。
無法集団に乗っ取られた永田町、これを民主主義のルールで変更することは、いかに難しいかは、国際情勢を見れば納得できる…
こんな輩に高額な≪期末手当≫が出るのかと思うと、老いて尚且つ“真面目”に働く庶民としては、税金を納めたくなくなる気持ちがよくわかる。

その昔、確か法政大学教授だったと思うが、防衛予算分の税金を納めない、と６％だったか差し引いて申告したことが話題になった。
当時はこの野郎！と思ったものだが、この連中が政権を取った今、立場が逆になると≪気持ちがわかる≫から不思議である…

ところでお口直し。
先日、我が家上空を「ゴイサギ」が飛んだと書いたが、土曜日に家内とともに、ウォーキングしたとき、裏山を超えた池で、彼？が「アオサギ」だったことを確認した。
人間界はつまらなくなってきたが、自然界は生き生きとしている。
きっと彼らの世界には「政府」がないからだろう…。うらやましいナ〜。

≪首をもたげているのが見えますか？≫