軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

高速自動車道の『最高速度制限』と交通安全について

連休を利用して,御先祖様の墓参りに東北自動車道を走ってきた.
時々感じていた事だが,今回は特に『疑問』に感じたので書いてみたい.
それは,『最高速度制限』の意味と安全との関係についてである.
自動車の性能は日ごとに向上して、高速自動車道が出来たころの状況とは一変している、と言っても過言ではなかろう。道路交通法で「高速道の最高速度は時速100Km」と規定されたのは何時の事かは忘れたが,少なくともそのころの自動車の性能には比べ物にならないくらい向上しているであろう。東北自動車道を北進すると,100Kmで走行している車は珍しいくらいに少ない.むしろ「通行障害」になっている感じさえある.今回の経験では,東北自動車道の走行車線の平均速度は120Kmは出ていると思う.勿論それを追いこす『追越し車線』を走行する車は,それをはるかに越えているのは当然である.中には、車の高性能に比べて、明らかに「低性能」な頭脳と運転技術で、我が物顔に追越をかけるものがいて、危険極まりないのだが,それはさておき,今回はどうも『最高速度制限』が果たして適切なのか?という疑問を抱いた.
時速100Kmで夜間走行中,追越し車線はそれをはるかに越える速度で通りすぎる車が連続していたが,突然『テールランプ』が点滅し,急ブレーキを踏む車が続出する.先頭車両が急減速するからだが,その理由は,速度取締り用のカメラを見つけて,慌てて減速するからである.
これは何を意味しているか?運転者は,速度オーバー,つまり違反行為をしている事を『自覚』しつつ,内心『びくびく?』しながらハンドルを握っているということを示しているのである.追突事故がおきかねないこのような現象を防止するためには,ある一定の区間の最高速度制限を、例えば宇都宮〜郡山間とか、福島〜仙台間に限定して,最高速度制限を120Kmに引き上げることは考えられないのであろうか?そうすれば、例えばこの間を走行中の車は,『精神的不安?』を抱くことなく120Kmで走行できるから,例えカメラがあっても急減速することなく走行できると思われる.勿論,カーブが連続するする箇所等は除外するし,走行車線を100Kmで「安全運転」しても何ら違反ではない事は当然である.
30年ほど前,ジュネーブに出張していた時,モンブラントンネルに通じる高速道を,オートマチックのクライスラーを借りてふっ飛ばした事があった.最高速度制限はなかったから,床いっぱいまで踏みつけたアクセルで出た速度は145Kmであった.それでもかなりの車に追い越された.低速度制限はあったが,上限速度制限はなかったのである.これもひとつの方法ではなかろうか?
ただ,時速100Kmを越える速度は,戦闘機の着陸速度を若干上回る程度であるから,私にはさほど高速感はないが,素人は『風速』を計算に入れていないから危険なところはある.風圧は想像以上に強烈なのである.その点は最近の車は相当考慮されていて,空気力学的問題は少ない.要は運転者のレベルである.その点,若干の危惧がないこともないが,夜間走行中に前方車両が『良心の呵責に耐えきれず?』急減速する事に比べれば,危険度は少ないのではないか?
勿論,お前の説に従って「改善」した結果,事故が多発した!とお咎めを頂いても,一市民の私には責任が取れないのだが…。路線,期間を限定して,サービスエリアでアンケート調査するなりして調査し,実験をしてみてはいかがなものか?と道路公団の担当者に申しあげたい.




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