軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

無事に帰国!

15日から中国大陸に渡り、北京で中国社会科学院日本研空所と、その後蘇州で上海国際問題研究所と「日中安保対話」をして帰りました。
色々と御心配をかけましたが、病気になることもなく、日程を消化できました。
北京も上海も、かなりひどいスモッグで、目や鼻がおかしくなりましたが、狂犬病にもかからず無事でした。北京はオリンピックを控え建設ラッシュ、上海も変わりませんでしたが、世界第2位の「コンテナ基地」建設等、ここも賑わっていました。
とにかく国全体が「埃っぽい?」感じで、水不足、水質の悪さは事実でした。電力も確実に不足気味です。とにかくなりふり構わぬ「エネルギッシュさ」には毎回圧倒されます。
会議の内容は、岡崎研究所で総括してからにしますが、「漫遊記」はまとまり次第連載?する事にしたいと思います。得がたいハプニングもありました。上海でコンテナ基地建設会場に向かう途中、座り込みをしていた漁民の妻たち百名以上から、取り囲まれて「陳情?」を受ける羽目になったのです。漁民達は、建設反対を唱えて、何日も泊まり込み?で座り込みをしていたようで、道路上は、布団とみかんの食べカスが散乱、座り込んでいた彼女たちが我々の車を見て一斉に立ちあがり、殺到する姿は「圧巻」でした。女性達だけだったのは、良人達は海に出て働いているからだそうです。仲間の中には「反日デモか?」と思った者もいたようですが、我々が乗った「上海市の公用車」を、市の高官が乗っていると勘違いして取り囲もうとしたようです。とにかく「反日デモ」以来、この国で公然と「デモや座り込み」が行われている事実を確認できたことは貴重な体験でした。ただ、周りを取り囲んでいる警官達も何となく彼女達に同情的?だったのが救いでした。
北京や上海市内でのすさまじいクラクションの騒音と交差点の無規律さから解放され、成田に着いた時に日本はなんと静かな国だろう!と思いましたが、修学旅行で帰国した高校生たちが「ほっとした」とか「日本はきれい」と言っているのを見て、安心しました。旅行先は中国ではなかったようですが、日本の平和さを痛感した事でしょう。日本人は確かにおとなしいと思いますが、反面気力に欠けているようにも思えます。このままでは将来はかなり「不安」でしょう。人口低減!、フランスのようにならなければ良いのですが…。
取り急ぎ無事に帰国できたご報告まで。