軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

荒川静香選手に感動!

今朝は感動的な場面をテレビで見る事が出来た.冬場のスポーツが苦手な私は、冬季オリンピックを熱心に観覧してはいないのだが、今朝のニュースは女子フィギュアーの荒川選手が「金メダル」に輝いた事をトップで報じた.演技の見事さもさる事ながら、表彰台で「国旗掲揚」時の「君が代」に合わせて荒川選手が斉唱していた事に私は感動した.その上、国旗掲揚では、金の日本(日章旗)が、銀の米国、銅のロシアの国旗を従えて揚がる様に、気分が良かったのである.現実でもそうあって欲しいものだが…
何はともあれ、時間を惜しんで懸命に努力した彼女の成果が世界一を獲得したのだから、心から「おめでとう」と申し上げ、共に優勝を喜びたい.勿論、4位の村主選手も、入賞を逸した安藤選手にもご苦労様と申し上げたい.
ただ、オリンピックを伝える報道陣の「異様な」取材にだけは苦言を呈したい.これでは選手のコンディションが崩れ、実力発揮が難しくなる.私も昔は剣道の試合に出場したものだが、試合前には「作戦」と「集中力」を高める必要がある.そんな時に不要な時間を割かれたらたまらない.マスコミは「取材」が仕事だろうが、選手は少なくとも「国の代表」である.勝ち負けに関係ない?マスコミは、少しは遠慮して、選手に「作戦時間」を与えるようにして欲しいと思う.
ところで、国内の政局は「次元の低い」お粗末国会で話にもならない.民主党の永田議員の「タレント振り」は、ついに墓穴を掘ったようだが、献金疑惑が解消した訳ではない.
とにかく「情報戦争」(私は間接侵略と読んでいるのだが)にこの国はからっきし弱くて困ったものだと思う.国会での「eメール]を巡るやり取りを聞いていて、私は大東亞戦争開戦時の「ゾルゲ事件」を思い出していた.コミンテルンの諜報戦に見事に引っかかって、米国との戦争に踏み切った、近衛総理時代の「あれ」である.
国会が「お粗末会議」をしている間にも、中国は着々と次期総理時代に向けた≪諜報戦≫を進めている.まんまと引っかかっている議員もいるようだが、国民がしっかり見届けておく必要がある.状況によっては、9月に小泉首相が継続したら良いと思う.そうすれば中国の次期総理に向けた「国家戦略」が成立しなくなるからである.
そんな中、海上自衛隊の「極秘情報」が多量に流出したという.これはとんでもない≪大事件≫である.元自衛官として情けない限りだが、コンピューター化された「便利さ」の半面、恐るべき「情報流出」の欠陥がシステム上に潜んでいる事を忘れた結果であろう.海上自衛官たちよ、もっとしっかりして欲しい.速やかに対策を講じないと、南西方面の緊急事態に対処できるかどうか、心配である.

ところで、今回の「美保基地訪問報告」は、航空事故の裏面を知った方々からのメールや電話(勿論コメントを戴いた方々も)で、意外な反響を呼んだことに本人がビックリした.そこで、「番外編」として、当時、家内が感じた所感を感想文にとってあるので、「自衛官の妻の目から見た事故」の感想として、次回は掲載して見たいと思う.
今日から3日間、講演が続くので、不定期になるかもしれないが、その際はお許しを.