軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

若き「婦人自衛官」に感動!

月曜日に、久しぶりに「都心」へ出て会合に出た後、チャンネル桜の収録をしてきた。会合では、最近の日本のメディア、特に朝日新聞とNHKの偏向振りに意見が集中した。明らかに「中国に取り込まれている」というのが、経験豊富なメディア出身者たちの結論であったが、ではどうするか?については結論を持ち越した。
夕方から渋谷に出て、チャンネル桜の収録をしたのだが、控え室で各種夕刊に目を通していると、読売新聞夕刊の「仕事と人生」という欄に、陸上自衛隊不発弾処理隊員のことが出ているのを見つけた。
今回は、いつも「防衛漫談」をする相手の井上キャスターが、フランスに取材に出かけているので、美人二人に囲まれた、実に「楽しい」収録になったが、読売新聞に出ていた「隊員」も、実は女性隊員だったから、これを取り上げることにしたのである。
記事によると、東京葛飾区の民家で発見された「不発弾」を処理したのが、坂田仁美さんという25歳の女性自衛官であったという。婦人自衛官による「処理作業」はこれが始めてだっららしいが、戦時中に米軍が投下した250キロ爆弾の前に一人でしゃがんで約10分間で信管をはずしたという。
「前夜は少し緊張したけれど、やるしかないと開き直りました」と語っているが、同じ女性でも「やるっきゃない!」と叫んで日本の政治を遅らせてきた女性政治家とは雲泥の差を感じる。彼女は仙台出身、「人の役に立つ仕事を、と高校卒業後、両親と同じ仕事の陸上自衛官を選んだ」のだという。
 埼玉・朝霞駐屯地の第102不発弾処理隊に配属が決まったとき、『そんな部隊があるのをはじめて知った』。でも、庶務の仕事を続けるうち、『いずれは自分も』との思いを強くし、7ヶ月間の不発弾処理に関する教育で、砲弾の種類や構造を学び「2004年11月、不発弾処理の資格をとった」という。
 そして「常に危険と隣り合わせだが、信頼している上司と一緒だから、何とかなるだろうと思えます」。「別の部隊に所属する夫(26歳)も応援してくれている。処理完了後、住民からお礼を言われるのが何よりうれしい」という内容に感動した。
 沖縄勤務時代に、陸上自衛隊第一混成団の処理隊も大活躍していたが、不発弾処理は自治体の要請で実施することを建前に、地元新聞は「県が処理」したかのような記事を書いていて、早速訂正を求めたことがあった。要するに、自衛隊の評判を高めるような記事は書かない、というのがマスコミの「不文律?」なのであったが、クレームをつけると「処理作業中の写真に自衛官が出ているからいいのだ」といった。確かに写真には「ヘルメットをかぶった男」が爆弾の前にいるのだが、いまや土木作業関係者もヘルメットをかぶっているから素人にはわからない。
反対に、自衛官が「悪事」を働くと、たとえ半年しか在隊していない「元自衛官」であっても、異常なほどに大きく報道したものである。
広報室長時代に、いちいちこれらと「戦って」、より正確な報道に努めてもらうように努力したつもりであったが、ついに日航機墜落事件で「救助が遅い」「たるんでいる」「自衛隊のミサイルが犯人」などとといわれて堪忍袋の緒が切れたのであった。
ちなみに、新聞記者が悪事を働くと、身分を偽って「会社員」と書いた新聞社もあったものである。「仕事と人生」欄を読みながら、当時とは隔世の感を覚えたのだが、これと同様な問題は過去に山積しているのではないか?
 先の会合でも、「南京虐殺」を広めた朝日の記者には、いかがわしい経歴がある・・・ということが話題になった。「中国の旅」が世間に出たころの世界情勢をダブらせると、彼は完全に「某国のエージェント」だったことが推察できる、というのである。満州事変以前にさかのぼって、シナ事変まで、日本の歴史上きわめて重大な問題を含んだこの時期の「物語」を、専門家でもない当時の彼が、3ヶ月程度の取材で書き上げているから、すべての「資料を提供したものがいるはずだ」というのである。つまり、彼に「日本の悪口」を書かせた者が背景にいるというのである。
ホリエモン事件」や、「村上ファンド事件」のように、かっては世間に「もてはやされた偉功」が、実はくだらない単なる「ルール違反の金儲け仕事」であったことが判明しているように、やがてこれら「靖国問題」や、「南京事件」など、日本を貶めるいかがわしい活動家たちの業績?の裏に潜んだ事実関係も明らかになる日が来るのだろう。
いずれにせよ、黙々と「危険な作業」に従事している若き自衛官たちにエールを送りたい。