軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

“反安倍勢力”はあせっている!

昭和天皇の「メモ」をめぐって、いつものメディアを中心にマスコミ界は侃々諤々だが、今朝の「サンデープロジェクト」は時間制限がありはしたが、その裏をよく読みとることが出来た。
前段で、総裁選をめぐる件で武部幹事長を「つるし上げた」司会者は一体何様なのだろう?彼は司会者のはずだが、大体ゲストに話をさせないし、話し始めると必ず「さえぎる」悪い癖がある。司会者としては「落第」なのだが、世間では人気がある?と言うから今の言論界は「異常」である。
今日の「つるし上げ」では、少なくとも政党の幹事長に対して極めて無礼な発言や態度が相次いだ。
NHKと朝日新聞が、安倍氏と中川氏を「わな」にはめようとして引き起こした事件のほうは、その後どうなったか知らないが、あの時両氏は「NHKと朝日新聞」の取材を蹴った筈だ。蹴れば「傲慢だ」と言われるのが怖いので、政治家たちは「協力」しているのだろうが、国民に党の考え方を示すには、何もテレ朝を使うだけが脳じゃない。
呼び出し?に応じなければ良いじゃないか。

後段は、例の「メモ」についてだったが、保守派代表?は岡崎久彦元大使とジャーナリストの桜井よしこさん、「メモ信奉派」は、加藤紘一議員と菅直人議員で、司会者の傲慢無礼さは別にしても、視聴者には問題の奥にあるものが良く理解できたのではないか?
桜井さんが言ったように、まず「メモの信憑性」を追及するのがマスコミの使命だろう。したり顔の加藤議員が「このメモを素直に読むと・・・」と発言したとき、岡崎元大使は「信憑性のないものを素直に読んでも意味がない・・・」と言ったが、まさに正論である。そんなあやふやな「情報」に踊らされて作成された「作戦計画」は必ず悲劇に終わるものである。
とにかく司会者と加藤氏、菅氏の3人の、天皇に対する「敬語」は乱れきっていたので辟易したが、中でも加藤氏が、A級戦犯が合祀されたから、天皇は「だから行かねえ、と言っている(最もすぐに「行かない」と訂正したが)」と発言したのには言葉がなかった。つい山形弁が出たのだろうが、それにしても品がない。
この件は大いに問題にして、国民が「追求すること」が望ましい。

私は、以前、小泉首相が就任直後に、選挙で公約した8月15日に、靖国神社に参拝しようとしていたとき、その直前に中国に「招かれた?」議員さんたちがいたことを想起する。
そして彼らが13日に帰国して小泉首相に「報告」した直後、小泉首相はなぜか急に、SPにも警視庁にも、誰にも連絡することなく、参拝計画を変更して突如靖国神社を参拝した。首相は、散発にも行かなかったと言われている。
その裏に何があったのかは、うすうす国民は感じてきたが、その第一は、首相参拝は勿論中国に都合が悪いから「差し止めを厳命された」のだ、と言われている。中国にとっては、8月15日に小泉首相が参拝すれば、日本いじめのための手段が、当面なくなるから大いに困るのである。そこで、訪中した「忠勇なる」臣下に厳命したらしいが、消息筋によれば、そのときに「ある物件」が提示されたらしいたという。その物件は、日本国家にとってというよりも、個人的に不具合な「物件」だったらしいが、今回の日経新聞などは、「いつもの」その手を使われている節がある。
今回の「唐突なメモ発見事案」の目的はただひとつ、「反安倍工作」である。
どうもそれが裏目に出て、慎重な福田氏は、状況不利と見て「総裁選出馬」を断念した。中国は親中派の福田氏を懸命に押していたのだから皮肉である。
そこで次の候補を急ぎ担がねばならない。それがかってのYKKメンバーだとすると、この「出来レース」には合点がいく。なんとなくY、K氏が息を吹き返した感がある。
天皇を政治利用すること自体が、生粋の日本人的発想を越えたものだから、その裏には「その種の日本人」が黒幕としていると思われる。
友人のジャーナリストは、ほぼその情報をつかんでいるようだが、改めて名前を聞かなくとも、安倍氏に首相になられては非常に困る連中を消去法で分析すればおのずと浮かび上がってくる。「反安倍勢力」はあせっている。勿論、左翼マスコミ、ジャーナリストも同様である。
8月15日に小泉首相靖国を参拝し、9月の自民党総裁選で、国民が納得行く首相が選ばれれば、この問題にはけりがつく。
後は「歴史研究家」なる方々が、「メモ」の信憑性について発表し、原稿料を稼ぐことになるのだろうが、それも色あせたものになるに違いない。
一般国民の多くは「もうその手には乗らない」ことだろう。
つまり、今回の「メモ」事件は、友人が「これは出来レースだ」と最初に喝破したように、過去に左翼勢力が国外勢力と手を結んでやった、たとえば「教科書事件」のような「出来レース」だと見て差し支えあるまい。
所詮この件は、8月15日と総裁選までの「あだ花」に過ぎないと私は考えている。