軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

昭和天皇御発言“メモ”の信憑性

日経新聞が、『メモ』の存在をスクープしたことなど、全く知らなかったが、このブログで多くのコメンテーターが意見交換していたので、今朝の新聞に目を通してみた。
昨日のコメンテーター『7743氏』の『重大な疑問』は大変参考になった。
時系列的に見てもなんとなく整合性がないし、この部分が日記に『貼り付けてあった』ことも胡散臭い。もっとも私は、尊敬申し上げる昭和天皇を信じるがゆえに、希望的観測が先行しているのかもしれないが、その昔広報活動に携わったつたない体験?からしても、これはどうもマスコミを中心にした『出来レース』のように感じる。
昭和天皇もお隠れになり、日記の記入責任者もすでに他界している。誰も反論できないから、その信憑性は『専門家』たちの研究に任されるのだろうが、昨日夜、これについての面白い情報が二人の方からもたらされた。
時系列の整合性は当然としても、このねた元は、宮内庁であろうし、そこに入り込んでいる記者がそれを元に『何らかの行動』をしている疑いがある、と言うのである。
つまり、スクープの後、政治家たちが一斉に動いたが(それも無宗教の施設を作るとか、A級戦犯をはずせなどという意見を持ったものが主体で)、中でもこれらの政治家を「大事に」して、大きく取り上げたのが『朝日』と「NHK」だと言うのである。もちろん機を失せずあの「反日」の『韓国』も大きく反応したところが極めて胡散臭い、と言うのである。
私は残念ながら、各種新聞を取ってはいないし、テレビもそれほど熱心に見ていないから情報源には限界があるからなんともいえないのだが、過去のいわゆる『左翼』の連係プレーとしては大いにありうることだと思っている。
自衛隊の「騒音」や「事故」の問題でも、左翼陣営はマスコミと一体になって「連係プレー」をしていたことをよく知っているからである。
南京虐殺事件」の発端となった、本田勝一氏の著書のように、外国機関の「援助」でこの手の情報はいくらでも日本国内の反体制派に提供される。
最も今回は、どうも「日本人」の誰かが後ろで糸を引いているのだろう。その「誰か」とは誰か?
つまり、小泉首相とその後継者として大きく浮上した安倍氏に対する「最後の抵抗」を続けている者であることはほぼ間違いない。つまり、小泉・安倍ラインでは、自分に都合が悪い人物である。
その証拠に、勇気付けられた?様に動き出したのが山拓さんである。
彼も何時からかは知らないが、憲法改正そっちのけで「靖国からA級戦犯分祀せよ」と声高に叫び始めた。まさか彼が安倍氏と対抗する気ではなかろうが、昔のYKK「同盟」のKさんに対抗心を持っていることは確かだろう。しかし、彼一人の演出ではないだろう。誰かがその裏にいる・・・
現在、わが国内では、朝鮮半島や中国からの「強烈な工作」が継続されていて、この9月の自民党総裁選、つまり小泉後の日本首相を、自分の意のままになる者を選ばせようと躍起なのである。彼らにとっては、今後10年を占う剣が峰でもある。
そんな次元の低い「政治闘争」に、自分たちが不利だと見て、恐れ多くも昭和天皇を引き合いに出すなどと言うことは、「天皇の政治利用」などと言うありきたりの言葉で説明できないものであり、不敬極まりない。
いずれ事の真相は判明するだろうが、皇室典範改正問題はじめ、この国を「沈没」させようと言う手合いの活動はさらに積極性を増し、それに手を貸しているマスコミや政治家たちがいることのほうが情けない。
天皇のメモの信憑性を云々する前に、陰で操る「黒幕」の究明を急ぐべきである。