軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

大型連休終了!

 大型連休が終わった。年中「連休」であるOBの私には一切無関係なことだが、現役の方々にとってはきっと有意義な休暇だったことだろう。しかし世の中、事故事件が相変わらず多かった。中でもCNNを見ていて驚いたのが、米国各地を襲った竜巻である。街の95%が破壊されたと聞いて、ふと思い出したことがある。それは以前この欄の“オカルト?”で取り上げた“世界最高の予言者”の今年4月の予言である。彼は4月に「インドネシア・中国・マレーシアで新型インフルエンザが大流行」「ブラジルでデング熱・・・」「ボリビアとチリで暴動・・・」「アメリカで竜巻が発生し、多くの都市が破壊される」と予言した。インフルエンザやデング熱については知らないが、竜巻については4日遅れ?であったが的中して多くの都市が破壊された。今月もコロンビアで大地震パキスタンで暴動などなどと予言されているが、どうなることか・・・。いずれにせよ、天変地異は異常気象が原因であろうから、人間はもっと謙虚になる必要があるような気がする。
 大阪のエキスポランドで起きた「コースター脱線事故」は、安全管理の基本を忘れた人災である。女性一人が犠牲になったが、お客は体を固着されたまま、コース脇の鉄柵に激突「させられる」のだから、これは「絶叫マシン」ならぬ「殺人マシン」である。良い歳した会社幹部が例によって頭を下げていたが、反省の念は微塵も伺われない。この手の無責任な大人たちが非常に増えた。お金を払って「殺された」女性は浮かばれない。会社幹部全員、家族も含めてこの「殺人マシン」を体験させるべきである。自分の身に直接降りかからないことには、金は勿論、真剣な対策を講じることはあり得ない。
 我々戦闘機乗りは、整備員の整備を信頼しつつも、自ら各所を点検して毎回フライトに臨んだものである。その真剣さは、パイロット以外には想像もつかないだろう。自分の仕事に自ら責任を持って始めて危機は回避できる。
 経営者は、利潤ばかり追求することなく「お客様こそ神様」の精神を片時も忘れてはなるまい。

 昨日、フジテレビで、藤原正彦氏が良い事を言っていた。彼の持論なのだが、子供をぶん殴る大人がいなくなり、子供に阿るひ弱な大人が増えたことが、日本社会をだめにした。責任ある立場の者たちが、そんなこんにゃくのような精神で、他人の命を預かっているようでは今後ますますこの手の事故は増え、社会は退化していくだろう。とにかく「見てみぬ振り」「責任回避」する「卑怯者」が多すぎる。
 4日に取材した門脇氏は、情報社会にあっては、自らの経験と勘で、情勢を判断しべきで、上になればなるほどそれが出来なくなる。だから上級者は、努めて過去の経験を生かし、極力現場を重視し、ポイントをわきまえた更に高度な判断が要求されるのだといったが、現場第一主義の体験者ならではの言葉である。
 大型連休で、田舎に帰り、外国をめぐった人たちは、大渋滞や事故、宗教や慣習の違いを肌で感じ取って帰宅した筈、是非ともそれらの貴重な体験を「仕事」に生かして欲しいもの。
 私も、畑仕事で久しぶりに英気を養ったが、甘夏やソルダムの木は別にして、スイカ、メロン、かぼちゃ、そしてトウモロコシがどれだけ収穫できるか、「理論と実際の違い」が確認できるこの夏が今から楽しみである。