軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

弁解!

 ここのところ何かと忙しく、ブログを書けない日が続いた。今日は今、史料調査会の研究会から帰ったところ。海兵70〜75期の大先輩方が、月に一度講師を招いて勉強し、その後田尻会長が丁寧にまとめた国際軍事情勢のブリーフィングを続けているのだが、研究会の後残って、公益法人制度の改革について、説明会に出席した事務局長から提示され意見を求められた。
 私は一応『評議員』なので、今後のあり方を検討をする必要があるのだが、なんとも早、今までいい加減な法人が乱立し、それを監督官庁が正確に掌握していなかったことが原因で、真面目一本やりの我が財団などが厳しい改革の対象にされるのは腑に落ちない。年末からいよいよ省令が定まり、税制が決められ、平成20年から25年の間を移行期間として新制度に移るという。
 田尻会長からは、資金もない我々は先輩の偉業を継続して海軍の残務整理を遂行してきたが、年齢から体力の限界は後5年だろう、と発言があった。最大限あと5年は現状維持したい。その後について検討していただきたいといわれたが、なんとも早、致し方ないとはいえ、世代の交代は避けられまい。いや、交代ではなく、消滅になるのだろうが・・・
 今日の講義は、拓殖大教授の川上高司氏による「米国大統領選挙の行方と今後の日米関係」で、極めて分かりやすい講義であったが、聞いていて2008年危機を唱える私としてはますます来年の危機を痛感させられた。
 民主党ヒラリー・クリントン氏か、はたまた共和党ルドルフ・ジュリアーニ氏か、オバマ氏の追い上げも無視できないという。大統領が民主党に移行したら、日米関係は極めて厳しくなることは事実のようだ。
 明日は「南京大虐殺」をテーマにした集会に出るが、南京の『虐殺記念館』では、セレモニーが行われ、盛大な式典があったという。「日中友好」「氷を溶かす旅」などと首脳部は言うが、言行不一致にはあきれてものも言えない。こんな国におべっか使って「大歓迎された!」と握手を喜ぶ野党党首の気持ちが理解できない。
兵士と遊ぶ子供達(インターネットから)
 
 1945年8月15日現在、支那派遣軍は大陸の約3分の1の範囲を占領して継戦中であったが、米軍の南方からの進攻によってついに陛下が終戦を決断され、勝ち戦であった支那派遣軍もやむなく「武装解除」されたのであったが、同じ帝国陸軍将兵が占領していた「漢口」や「長沙」、「北京」などで「大虐殺」が行われず、何故南京だけでしか「30万人以上の大虐殺」が行われなかったのだろうか? 南京を占領した帝国陸軍将兵だけが「狂人」だったのか、それとも「南京の水」に当たって異常になったのだろうか? 誰か専門家に詳しく説明して欲しいと思っている。
 ところで、中国“漫遊記”を書き始めると、決まってコメント欄に尋常ならざるウエブが大量に貼り付けられる。機械的に定時に貼り付けられているようで、しかも決まった日付の同じような内容のブログに対してだけである。
 バイアグラやポルノのウエブらしいが、暇な人もいるものだ。最近のコメント欄に「英語名」で記入されているのがそうである。折角新たなコメントがきても、それに隠れて見落とすことにもなり迷惑だが、情報戦争とまではいわないまでも、どこにも暇人と嫌がらせが好きな御仁はいるものだ。熱心なコメンテーターには御迷惑だろうが、今しばし御辛抱いただきたい。
「三沢時代?」の「空士長」さん、コメント感謝!あれから既に17年、色紙も変色したのでは?
 後に掲載する「イラク原子炉攻撃!(ロジャー・クレイア著:高澤市郎訳・並木書房)」を読み終えたが、元パイロットとして極めて参考になる、興味深い好著。極楽トンボが飛び交う日本とイスラエルとは“月とすっぽん”であることが良く分かる。御一読をお勧めする。
 明日からまた上海会議こぼれ話を掲載する予定。

イラク原子炉攻撃!

イラク原子炉攻撃!