軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

2008年危機、いよいよ本番?

 昨日は都心で、仲間内の意見交換会を半日楽しんできた。
 まず国内政局、本命は麻生、施政方針演説後解散か? しかしそれでも自民は衰退。“独裁”民主も共産の支援如何にかかっている。
 公明はご本尊の問題勃発か?矢野氏の叛乱が左右する・・・。
 いずれにせよ政界のねじれ解消とはいかず、どんぐりころころ・・・か?。
 問題は総選挙日、米国大統領選挙と重なる?。その上北朝鮮の崩壊が始まるかもしれないし、金氏の“葬儀”か“復活”日と重なるのでは?。六者協議も開店休業、半島危機はアジアに大混乱を齎す恐れあり・・・
 
 政治問題に疎い私には興味津々の会話だったが、中の1人が「対馬が韓国人に占領されかかっている!」と報告したのには驚いた。
 韓国の元警官などのグループが観光に対馬に来て、市庁舎前で腕を切って血を流しつつ「対馬は韓国領だ!」と絶叫したそうだが対馬市民は傍観。
 ところが一老人が「ここは日本だ、貴様ら帰れ!」と叫ぶと、“観光客”たちはすごすごと引き上げたというから面白い。老人が「血をふき取れ!」と命じると、戻ってきてティッシュペーパーで拭いて立ち去ったという、何とも信じがたい話なのだが、報告者は「自衛隊駐屯地の隣の敷地は、韓国人が買い占めているが大問題でしょう?」と私に言った。しかし、私は詳細を知らないから答えようがなかった。
 老人に一喝されるというこの件でいささか面子を失った彼らは、今度は11月に50人以上の韓国議員達を動員して再訪すると言うから何ともずうずうしい。対馬市民には次回も追い返して欲しいと思うのだが、ノービザだから簡単に入国出来るのでなかなか効果的な手段がないのだという。そのうちに人口が逆転するのではなかろうか?と心配になる。
 こんな情報は一般紙では見ていないが、インターネットでは流れているのだろう。

 次は半島に関連した北の情報。やはり重病か死んだのか、首領様は60周年式典に現れず、軍隊ではなく民兵が行進したが、軍内部の統率が気にかかる。中国国境には10万を超える中国軍が展開しているが、韓国との非武装地帯の方はどうなのだろう?
 ノムヒョン前大統領が相当この地域を開放して去ったから、いつでも侵入できそうだが。そんなときに「竹島」や「対馬」をわが領土だ!などと騒いでいる余裕はあるまい。
いっそのことこの機会に日本は北と手を組んで、拉致問題を一気に解決させたらどうだ?北が中国・日本と手を組んだら韓国はひとたまりもあるまいに。

 冗談はさておき、私はそんなことよりも南西方面が極めて危険だ、といつもの主張を繰り返したが、沖縄が相当侵食されていることもあり、これには同意を得た。

 ところで米国の大統領が誰になるかは世界の一大事だが、日本の首相なんぞ世界の誰も気に懸けてはいないから情けない。CNNなどでは小池候補が日本初の女性の首相候補だと関心を持って報じているくらいだが、彼女のことを「ミス・スシ」と呼んでいるのが気にかかる。何故なのだろう?トロかアナゴか、はたまた太巻きかイナリズシかは知らないが・・・
一部には「回転寿司だろう」と云う政治評論家もいるが。


 今朝の産経一面に桜井よし子女史が「福田首相に申す」と題して、「国際情勢は乱気流の真っ只中にある」のに、命がけで闘う責務を負わず、唯々諾々と政権を放棄する「最高指導者は最初から指導者になってはいけない。政治家になるのも慎むことだ。自身を客観的に見る能力があると自負する福田康夫氏は、己を客観視し、その不明を愧じよ」と厳しく叱責している。そして自衛隊高級幹部会同を代理も立てずに欠席した行為は「文民支配の鉄則からもあってはならない」と指弾した。こんな「指揮官たる自覚も責任感もない」一老人が、伝統ある日本国の首相になれるのだから日本も落ちぶれたものである。
 金正日“首領様”が、生きているか死んでいるか、はたまた重病なのか軽度の症状なのかに、世界中のメディアは注目しているが、それに比べて彼の扱いはいかにも軽い。そんなところが日本国民として何とも歯がゆいが、次期首相にはこんな体たらくナ方にはなってほしくないものである。やはり「核」を持つと、取るに足りない小国でも扱いが変わるのだろう・・・
 しかし、次期首相が決まるまでは福田康夫氏は間違いなくこの国の「最高指揮官」なのだから、のほほんと遊んでいないでもっと自覚ある行動を取ってもらいたい。それが望めないのであれば、超法規措置ででも防衛省自衛隊に自覚ある備えをしてもらう以外にはない。大先輩の老ジャーナリストが「福田の一年は、激変する世界情勢下にあって、日本にとっては取り返しがつかない“失われた貴重な一年”だった」とつぶやいたのが印象的だった。

 とまれ、世界各地で紛争や暴動が頻発している。その上イランでもインドネシアでも、はたまた北海道でも地震が頻発していて、メキシコ湾ではまたまたサイクロンが大暴れ、中国でも土石流で死者が出ている。沖縄にも台風が接近しているが、それほど天変地異は常態になった感がある。きっと、天もお怒りなのだろう。
 2008年危機はいよいよ本番に入ったと思われる。重要な政治行事が重なるであろう11月は、わが国にとって吉と出るか凶と出るか・・・
 7周年目の9・11にあたり、わが国の危機管理が非常に気になった次第。

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