軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

対馬も危ない!ゼリーも危ない!

 今朝の産経トップに「対馬が危ない」「韓国不動産相次ぎ買収」という記事が出た。宮本編集委員のルポだが、前回私も書いたように、状況は極めて危険なものになっている。「韓国からの観光ラッシュに続き、島の不動産が続々と韓国資本に買い占められている」「本土よりはるかに近い韓国に傾斜せざるを得ないという複雑な事情」もあるが「韓国人観光客の中には、自国領土と本気で信じ込んでいる人すらいる」という。
 気になるのは、「平成14年に工場を閉鎖。海自に隣接するため、自衛隊に買ってもらうつもりで話をしていたが、先延ばししているうちに、昨年夏、島民名義で韓国資本に買われてしまった」という点である。
 しかも平成2年に行幸された天皇皇后両陛下の「記念碑」までもが、韓国人経営の宿泊施設にはさまれて「人質のように鎮座している」ということである。
自衛隊の動向がいつも監視されている」というのは、何時「竹島を奪取に来るか」気にしているからだろうが、経営不振に陥った民宿やつり宿が、次々に買収されていて、しかも「現地法人」を立ち上げたり、日本人名義で購入している点が気にかかる。
 宗教団体の買いあさりも酷いらしいが、更に中国の影がちらついていることで、これは韓国人が仲介しているらしい。
 樺太北方領土も、終戦間際に侵攻してきたソ連軍に不法占領されたままであり、竹島も隙をついて不法に占領されたままである。
 そして今度は「合法的?な対馬占拠」である。海自基地に隣接する地主が土地を売りたいと相談して来たときに、防衛省はなぜ確保しなかったのか?財務省はなぜ予算をつけなかったのか?
 グランドでも、資材置き場でも何とでも名目はついただろう。○○の一つ覚えのように掲げる「専守防衛」の看板は、防衛出動を発動して自衛隊が作戦して果たすものに限らず、戦略として国境地帯の「土地を確保」しておくことも含まれていることに全く気がついていない。戦力なき『平和国家』が陥りやすい官僚主義の典型ではないのか?
 韓国の方が一枚上手、国境を接する地帯に対して実に巧みな戦略を行使しているのに、気がつかないほうがどうかしている。
 対馬は「本土よりはるかに韓国に近い」というのであれば、次は間違いなく沖縄である。沖縄は「本土よりもはるかに大陸に近い」からである。現に中国人がどんどん入ってきているようだから、彼らの拠点は「語学学校」とか「飲食店」などから始まり、やがて「中華街」ができてシマが築かれる。産経には次は「沖縄が危ない」という連載を御願いしたいものである。


 さて、朝食後のTVで「こんにゃくゼリーが発売禁止」になったといっていた。この13年間に“17人もの”死者が出たから、製造中止に追い込まれたらしいが、圧倒的多数の「製造中止反対」意見があるという。それだけこの商品に対する人気は高いのである。私も間食に「中国製食材」が使われていないので安心して食した一つだったが、幼児やお年寄りが喉に詰まらせるから危険なのだという。喉に詰まらせて死亡するのは圧倒的に「餅」が多く、こんにゃくゼリーは“圧倒的に”少ないのだが、なぜ「餅を規制せず」「こんにゃくゼリー」だけを規制するのか?
 厚生省の役人によれば「餅は伝統的な日本文化」で「喉に詰まらせる危険性を国民は認知している」からだというからこれまた解せない。では「ゼリーの危険性」も認知させればよいではないか!
 キャスターの小倉氏たちが言っていたが「それより中国製の危険な食材を規制すべき」であり、「餅が伝統」というのであれば、ゼリーもやがては伝統になる、そう考えてしかるべきだろう。
 こんな“民主的圧力”に屈して何でもかんでも「国家規制の対象」にしていれば、一番事故死が多い「車」も規制しなければならなくなるだろう!
「事故が怖ければ乗らねばいいのだ」というのであれば、ゼリーだって「幼児や老人」等、喉に詰まらせそうで自信のない者は「買わねば良いし食わねば良い」ことになる。
 なんだか知らないが、汚染されて危険な食材の輸入には及び腰なのに、圧倒的に支持がある「中小メーカー」の製品を規制する、国家の対応ぶりが理解できない。このメーカーは、適度な「スケープ・ゴート」にされているのではないか?このメーカーが自主的に「製造中止」にしたのであれば詮方ないが、弱いもの苛めの感は免れまい。

 そんな暇があるのなら、もっと「巨悪」を退治すべきであり、対馬に侵入している「外国勢力」の増殖を規制するほうが先ではないか?
 来月は対馬に韓国国会議員が大挙“来襲”するという。まさに「元寇」の再来である!
友人たちが現地ルポをする様だから、詳細な報告を期待している。
 国民も、はるかかなたの離島の問題だととらえることなく、問題意識を高めて欲しいものである。

 11面の「日教組よ、まず『自己批判』せよ」という佐々淳行氏の『正論』には全く同感だが、これについては日を改めて書こうと思う。