今朝の産経5面に、国旗切り張り事件について、麻生総理が地元鹿児島で「ふざけた話」と批判した記事が出ている。「日の丸は鹿児島が発祥の地だといわれる。日の丸をふざけたような形で利用するのはとんでもないこと、もっと怒らなければならない」と訴えたそうだが、「一方、民主党側は鳩山由紀夫代表が21日に1〜3区を回る予定だが、4区(問題が起きた選挙区)は控える方針だ」という。“卑怯なり、民主党!”都合が悪くなれば「ウソをついてでも逃げる」彼の本性が現れた。
巌流島の決闘で、武蔵の“時間差攻撃”に苛立った小次郎が、思わず鞘を投げ捨てたのを見て、「小次郎、敗れたり!」と叫んだ故事に似ている。国民団結の象徴である国旗を切り貼りした“ふざけた自分の党の候補者”を、公認から外すこともせず、問題の選挙区の遊説をを逃避したのだから、既に勝負あったというべきだろう。
民主党関係者は「行ったら行ったで『お詫び』から挨拶を始めなければならない。選挙への悪影響を考えたのだろう」としているそうだが、自分に都合の悪いことは回避する、民主党の正体が明らかになっただけである。
こんな姑息な態度で、海千山千の国際関係に立ち向かえるはずはない。政権担当能力がないことを自ら証明したようなものである。『民主党』は、“民主”という美名の裏に、“極左”という鎧が見えている。
ところがこの重大な問題を報道しているのは『産経』と『読売』だけだ、と友人から電話があったが、TVも含めて事実、報道していないとすれば、それは明らかに偏った報道姿勢であり『反日』マスコミの証拠だから、有権者は騙されてはならない。
2面に、民主党を支える日本最大の労組中央組織である「連合」が、次期政権を睨んだ執行部人事を発表し、高木剛会長(65)から、古賀伸明事務局長(57)に、事務局長には南雲弘行氏(57)をつける態勢を敷いたとある。
「連合の役員推薦委は主要産業別労組幹部ら8人で構成され、10月の定期大会に向けて非公開で断続的に開催されてきたが、20日までに古賀氏を会長候補に推薦する方針が固まった」という。「古賀氏は福岡県出身、50年に宮崎大工学部卒業後、松下電器産業に入社。平成8年に同社労組委員長、14年に電機連合委員長に就任。17年から連合事務局長」という肩書きである。
長い間、“腐った鰯”の自民党でぬるま湯に浸かってきた鳩山氏ら“民主党内の保守派?幹部”には、こんな“たたき上げ”の闘士にはとても太刀打ちできまい。ハイジャックは時間の問題である。
今のわが国周辺の動きを見るが良い。中国は国内問題と経済の行き詰まりで四苦八苦、北朝鮮は政情不安定、韓国も北の影に怯えている。ロシアも経済問題と国内政情不安定、米国は不況の上にアフガン問題に世論は冷ややかである。
何よりも北朝鮮の核、拉致を廻る6者協議は、中国のリーダーシップ欠如あらわで暗礁に乗り上げているが、奇妙なことに北朝鮮は『拉致』『拘束者』を解放し始めている。ミャンマーの軍事政権も不安定ながら、奇妙なシグナルを発信している。そんな最中、アジアの大国を自負してきたわが日本は、この体たらくである。
その昔、福岡のわが母校の大先輩方の中に、アジアの将来を見通した壮士達が集う『玄洋社』という組織があった。身を滅してアジアの安定に尽くす、そんな福岡藩士の末裔達がいたのである。日露戦争で殊勲を立てた明石機関もそうであった。
今やそんな気宇壮大な日本男児は影を潜め、「優しくおとなしい“草食系男子”が増える一方で、戦国時代の武将に心ひかれる“歴女”と呼ばれる20〜30代の若い女性が元気だ(産経2面)」という。
亡国の兆し極まれりというべきだが、近代日本、アジアにおける指導的立場を確立した時機に青春をかけて活動したこれら諸先輩達は、草葉の陰で今の日本をどう見ているであろうか?
わが母校の「館歌(校歌)」には今なおこのような歌詞がある。
1、『・・・光栄(はえ)ある成績(いさお)飾らんと、海の内外陸(くが)の果て、皇国(みくに)の為に世のために、盡す館友幾多(いくそばく)』
2、『・・・青春の血は玄海の、荒き血潮と湧き立ちて、久遠の理想を望みつつ、いそしみ努めん文に武に』
3、『・・・ああ剛健の気を張りて、質実の風きたえつつ、向上の道進み行き、吾らが使命を果たしてん』
同じ福岡県出身者の一人として安閑としては居られない思いで過ごす毎日である。
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