軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

国家転覆テロ集団!

 平成7年3月7日(日)、当時私は松島基地司令であった。家具屋の社長さんから誘われて、ある「超能力者」に会いに行ったのだが、いきなり「国家転覆テロ集団がうごめいている。彼らは皇居を襲撃してサリンをまき、国家の混乱に乗じて日本を支配しようとしている。だんなさんは自衛隊か?直ぐに対処しなさい」と言った。東北弁を社長さんが翻訳してくれるのだが、≪そんな馬鹿な!≫というのが率直な感想だった。

 それから2週間後の3月20日に、東京霞ヶ関サリン事件が勃発した。いわゆる「オウム真理教事件」である。正直言ってこの“予言的中”には驚いたのだが、その後ゾクゾクとオウムに関する恐るべき事実が判明して、国内は騒然となったのは周知の事実である。そしてその被害者達は、未だに苦しみ続け、人生を狂わされたままである。

 この事件は余りにも異常すぎたから、国民の猛反発を買ったが、今回、合法的な選挙で政権交代した民主党の動きにもこれに似た「予断を許さない」ものがあるのが気にかかる。

 表面的な動き、例えば鳩山首相の行動を中心に報じられている日中韓首脳会議などはまだ良いとして、気にかかるのは水面下での動きである。


 沖縄の普天間基地問題で日米関係に正論を吐いた長島政務官官房長官から譴責処分された例。韓国側が求めている永住外国人に対する参政権問題で鳩山首相が「前向きに検討」する、天皇皇后両陛下の韓国御訪問などという軽率な発言はそれなりに報道されているから国民の目に触れているが、産経新聞10日5面左隅の『小沢民主党幹事長の12月訪中』『民主成長職員20人を内閣官房へ』という国民の目に触れにくい短いニュースは、オウム事件並みの危険性を含んでいる。

 小沢氏訪中では「小沢氏がライフワークとしてきた日中交流事業『長城計画』の一環で、12月10日から5日間の日程になる見通し。党所属の全議員に参加を募る方針」だという。『長城計画』がどんなものか知らないが、民主党勢ぞろいの『朝貢計画』そのものに思われる。この党には聖徳太子のような『日出国・・・』の自覚は全くありそうにも無いから危険この上ない。


 次の「民主政調職員20人を内閣官房で採用」は、これまた危険この上ない計画である。彼らには国家公務員としての規制はなく、まさに『スパイ活動』を公然と許すことに繋がるからである。
 記事によると「政府・民主党は9日、党政策調査会の職員約20人を内閣官房の非常勤職員に採用し、専門調査員として各府省に配置する方針を固めた。26日召集予定の臨時国会前にも実施する。衆院選マニフェスト作成にかかわった職員を政府に送り込むことで党の政策方針を浸透させ、『政治主導』への転換を印象づける狙いだ。機密事項や国政上の情報に接するため、非常勤職員とすることで国家公務員同様に守秘義務を課すとしている

盧溝橋の抗日記念館にある村山元総理の書!
同じく、日本の国会議員からの献花(当時)!
安保対話で中国側客員研究員を務める“民主党事務局員(左の二人)” 

 これは日本解体そのものに繋がる危険な賭けである。国家公務員試験を受けもせず、議員諸侯が勝手に連れてきた職員が、国家機密情報に接触できるのであるから、同盟国からの情報は入らなくなり、“東アジア共同体”には国家機密がどんどん流出するだろうから、ゾルゲ・尾崎秀美が生きていたら泣いて喜んだことだろう。

 子供に金をばら撒き、自民党時代の建設事業を怨恨まがいに中止させ、日米安保の根幹を揺るがす、それだけでも異常事態なのだが、そんな『ビッグニュース』の陰で着々と日本の解体が進んでいることに『有権者は』注目しなければならない。反自民という単純な動機で投票したにしても民主党に投票した以上、厳重に監視する責任がある。
『まさかそこまで・・・』と絶句してからでは遅すぎる。
 後2年ほどでこの国の運命は決りそうだが、吉と出るか凶と出るか、サリン事件を“予言”した超能力者の見解が伺いたいものである。

2050年の東アジア地図!(中国製)
 ところで、話は変わるが、ノーベル平和賞に決ったオバマ大統領は、素直にこれを受けるという。ノーベル賞委員会が彼を選んだ根拠は「この一年間で世界の誰がもっとも平和を重視したかで選考した。オバマ大統領を上回る人はいなかった」と委員長が改めて説明(弁解?)したが、これを日本語では『いい加減!』という。


 オバマ大統領は賞金は慈善団体に寄付するそうだが、そんなことより『アフガン増派』『アルカイーダ掃討作戦』『イランの核問題』『イスラエル問題』等、キナ臭い話が充満している。任期終盤になって『平和賞受賞は何だったのか?』と笑われないようにしてもらいたいものだが、日本人の私に言わせれば「私の成果を見てからにしてほしい」とやんわりと「受賞を辞退」していたら“男が上がっただろうに!”と惜しまれる。
 そんな日本的情緒が理解されるはずはないとは思いつつも、そうしていたら彼が推進する『パワーゲーム』にも一定の理解が得られ、政策の道が広がったのではないか?
 平和賞をもらってしまったら『失敗は許されない』から判断を狂わすことに繋がりかねないからである。
しかし穿った見かたをすれば、案外今回の受賞は『反オバマ陣営』の謀略だったのでは?などと思いたくなる。もちろん私に『超能力』はないから真相は分からないが・・・

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