軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

来年は大波乱か?

 超多忙で10日間も更新が遅れた。ご心配くださった読者の方々にお詫び申し上げたい。

 まず拙著「金正日・・・」の増刷が決った。続いて三月ごろには「未確認飛行物体」に関する本を出すことになった。後輩たちの体験談を取りまとめ、私の感想を書いたものだが、原稿は完成、良い勉強になった。講演会で「UFO」の話をしたら、圧倒的に女性が関心を持つから不思議である。乞うご期待!


 土曜日早朝から月曜日の夕刻にかけて、東北道を北上して恒例の墓参りと神社の大祭に出かけた。高速道は渋滞もなく実にスムーズだったが、不思議なことに天気予報は外れて、雨を追いかけるような進行状況になり、福島の墓地では陽が射したので「ご先祖様大歓迎か」と嬉しくなった。夜は秋保温泉まで進出して1泊、久しぶりに温泉を心ゆくまで堪能した。


 翌日8時過ぎに今度は石巻の神社まで進出、大祭に出席して大祓いを受けて心身ともに一年のアカを落とした。みそぎ、清めという言葉は現代人には不向きのようだが、ここには車百台ほどで氏子さんたちが集まる。
 宮司祝詞に合わせて一年を感謝するのだが、こうして来年に備えるのはわが国の伝統行事、文化だったが、東北ではまだまだ熱心に続いている。
 実は私はこの神社の創設からかかわっている。神社は、飛行安全祈願などで由緒ある古い社に参拝するのが当たり前だと感じていたのだが、実は新しく創設され神社なのである。
 ここでは神主自ら準備に精を出し、後片付けも率先するから、関係者は実によく働く。何と無く神主ともなれば“お高く?”構えるものだという感覚があるが、この社は全くそれがないのが実に嬉しい。人間と同レベルの神官たちに親しみがわくのである。後片付けが終わると関係者と直会、午後に山を降りて帰京するのだが、寄る年波には勝てず、深夜に都内に入るのを避けて今回は日暮れに合わせて福島の温泉に泊まって休憩することにした。

 岳温泉に向かって暗い山道を通ると、美しかったであろう田園にかなり休耕田が目立つ。石巻地方でもそうだが、田んぼの中に驚いたことに宅地(工場地?)造成が進んでいるのである。人口が減り続けている日本で、こんなところにまで“外人用の?”宅地造成か?と気になった。そうでなければいいのだが・・・


 着いた宿は、大女将の躾が良いのだろう、従業員全員が笑顔満点で心配りが行き届いていてゆっくりくつろぎ、昨日午後無事に帰宅できた。そんなわけで、決して体調不良で更新が遅れたわけではないのでご安心あれ。


 さて、来年一年間の神々のお告げは「大変革に備えよ」であった。恐るべき事態がつぎつぎに起きるのだろうが、神ならぬ身には想像できない。しかし、安全保障的観点からは十分予測できる。


 鳩山首相は5月までに普天間問題を決着するそうだが、それまで首がつながるのだろうか?
 韓国に深い繋がりがあるという小沢幹事長は、ずいぶん「反日的講演」をして韓国民を喜ばせたようだが、日本のメディアは何が怖いのか詳しくは伝えない。

 中国の習近平副主席を天皇に面会させた“実力者”だから怖いのかもしれないが、この無礼さを見た多くの“臨時民主党支持者”たちはあきれている。

 何度も言うが、選挙で決る「民主主義」ルールに従う以上、今更反省しても時既に遅いのである。これが「民主主義制度」の最大の欠陥であり、それを察知したからこそ日本民族はより高度な政治体制を2600余年継続して国の安寧を確保してきた。これが「天皇制」と言われる知恵だと私は思っているのだが、戦後民主主義とか何とか、GHQの愚民政策を盲信して、愚民が大臣になる世の中だから、天皇を輔弼する賢人は消滅した。

 総理は天皇が任命するが、天皇を輔弼する大臣は西洋式の選挙という、愚民制度でのし上がったいわば平民である。
天皇を輔弼できる能力があろうはずはない。


 そんな中、亀井大臣がどんな出自かは知らないが、畏れ多くも天皇に、自分の選挙区である広島か京都へ遷都されるよう申し上げたと得意げに語ったそうだが、民主党政権になって禁を犯す大臣の多いこと。これが自民党政権時代だったら、てんやわんやの大騒ぎで、大臣の首が飛んだはずだが、一向にその気配もない。
 もともと総理も幹事長も、選挙資金に不正があり側近の秘書達に捜査の手が伸びている罪人寸前なのに、これまた誰も騒がない。金縛りにあったように頼りないメディアの裏では、何がうごめいているのか?


 今朝の産経6面の≪オピニオン≫欄に、深層心理学者の林道義氏が、雑誌「正論」2月号に「鳩山“マザコン”総理の正体」について解明していると言う。
 マザコン人格の特徴は、(1)マザーの権威をかさに自分が偉くなったと見せたがる。(2)その反面、マザーと目したものにどこまでも甘えようとする。(3)マザーに頼って独自判断が出来ず、言動が支離滅裂になる。(4)現実を直視できず。結論を先延ばししようとする、と言うものだそうだが、鳩山首相の言動は、(1)温室効果ガス25%削減と言う無謀な公約で外に「いい顔」したい性格。(2)オバマ大統領に「トラストミー」と空手形を切ったのはアメリカというマザーへの無限の甘え。(3)発言がころころ変わるのは、人格が弱く独自判断が出来ないから。(4)最後は私が決断すると言いつつ問題を先送りばかりしているのは、現実を直視できないため、であり、見事にこの条件に一致すると言う。常人だったら入院?ものだが、要人になると野放しである・・・

 おそらく来年早々引退なさるのではあるまいか?と思うが、民主党政権でわが国の政治は一〇年遅れる、と先に書いたところ、すでに普天間の状況を見れば14年も遅れてしまった。日米関係においては取り返しがつかないだろうが、自民憎しで民主に入れた“愚民”の選択の付けが回ってくるのである。

 ところで「民主主義」と口当たりはいいが、その言語は「democracy」。「demoー」は「民衆〜」、「ーcracy」は「支配、統治」と訳されるが、「Demo(名詞)」は民主党員を示すとされる。

 ところが気になる言葉に「demon」があり、これは「悪魔、利欲・情欲の権化」を意味することはご承知の通り。
そうなると「demoncracy」はあろうことか≪悪魔の支配≫となるが、「democracy」はそれに通じているように思える。
「the United Nations」を「国際連合」と誤訳したわが国独自の「民主主義」ではないのか?と考え込んでしまう。

 鳩山首相が「マザコン」であるのは国民にとっては迷惑なことだがまだ耐えることは出来る。しかし、「民主党」に政権交代させたことが、実は「悪魔、利欲・情欲の権化による支配」だったとしたら、国民にとっては救い難い誤算だった、という事になろう。

 いよいよあと二日半を残すのみ、平成22年が「吉と出るか凶と出るか?」

 今日で今年のブログ更新を終わることにするが、「どうぞ良いお年を」とはとても言えそうにないから、せめて読者の皆様方の「御健康」をお祈りしたい。お互い、来年は「健康第一」で行きましょう!

金正日は日本人だった

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