軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

地上波TVのあるべき姿?

3連休は好天に恵まれて、秋の行楽で各地とも賑わったようだが、大型台風が近づいて、オキナワあたりから戻れなくなった方も多いのじゃなかろうか?

行楽を楽しむ我が国とは打って変わって、議会がマヒしているアメリカでは混乱が起きている。世界恐慌が起きるのでは?と心配する向きもあるが、大方は「まさか…」という楽観的な気分に支配されているようだが、いずれにせよ、各方面にしこりが残ることは避けられまい。今後のオバマ大統領の指導力低下が気にかかる。

一方、通常国会が始まった我が国は、本来の日本を取り戻すべく、一致団結していつ起きるかもしれない“恐慌”に備えるべきだろう。安倍政権の真価が問われている。


ところで10日夜、TV東京の「和風総本家SP:世界が絶賛!メード・インジャパンの技」を見た。

≪ホームページから≫

和風総本家は≪日本人なら是非とも知っておきたい、身近に見たり、体験したことのあるモノの名前や礼儀作法・マナーを改めて学ぶことによって「日本のすばらしさ」を再確認し、日常生活や旅先で、日本をもっと楽しめるようになろうという番組≫で、「日本っていいな」「日本の素晴らしさを再認識する」ことを目的としたテレビ大阪発の全国ネット番組である。
≪映像はひたすら「美しさを追求」し、その中に「遊び心をふんだんに盛りこんで見せる」和のエンターテインメントです≫と説明にはある。

私は時たまこの番組を見るのだが、日本人でさえも知らない和の世界を教えられることが多く、大いに勉強になる。
今回も、それなりに教えられることが多かったが、とりわけ感動したのが、世界各国で、日本の小さな町工場で作られた製品(芸術品?)が、いかに世界各国で絶賛されているかということを、それを手掛けた職人達とユーザー間で直接VTRで確認するという内容だったことだ。
有田焼360年の老舗が、近代的なカラフルな食器の開発に挑戦し、それを愛用するオランダ人が「素晴らしい」と絶賛する。それを職人が目を輝かせて見つめる。
北海道の造船所などでコツコツと創られた競馬馬用の鞍の芯と、革職人との見事なコラボ、そのサドルを愛用しているイタリアの一流騎手が職人たちを絶賛するのだが、それぞれ分担して作っている究極の馬具職人たちは、今まで使用する側の話(評価)を聞いたことがなかったから深く感動する。
イタリアのベネチュアでは、伝統的なガラス製品制作になくてはならぬものが日本の新聞紙であり、それも「日本経済新聞」というおまけつき!?
更に感動的だったのが、全米のゴルフ場で大活躍する草刈り機で、その切れ味のすごさは半端じゃない!
西洋料理に欠かせない「ナイフとフォーク」もそうだったが、日本刀制作技術を取り入れた「焼き入れのすごさ」が米国はじめ外国では出来ないらしいのだ。


それぞれのユーザーが製品を絶賛し、職人さんたちに「感謝のメッセージ」を送ると、そのビデオレターを見た職人たちが目頭を押さえる…。
「自分達の製品が大いに役に立ち、しかもこのような高評価を受けていることを知った」彼らは、自然に今後のモノ作りに励むだろうし、何よりも誇りと作り甲斐を感じたことだろう。


今やインターネット、ユーチューブに席巻されつつある地上波TVの生き延びるすべを見つけたような気がした。
いつまでも、同じメンバーが集まって、愚にもつかないおしゃべり番組を続けていては、地上波TVは生き残れまい。徐々にスポンサーも減っているように見受けるのだが、会社幹部たちは反省しているのかどうか…
いずれにせよ、黙々と道一筋に生きてきた日本の職人さんたちの成果を、世界中の人々が認めているという事実を知るだけでも気分がいい。
このような双方がともに相手を知ることが出来る方式の番組を制作している大阪テレビに拍手を送りたい。
同時に日本人は、「メイドインジャパン」の持つ優秀性と信頼性、豊かな創造性にもっと自信と誇りを持つべきだろう。いい番組だった。


ところで、果てしない政争が続いている中国で、奇妙な動きがあった。
習氏の弟、習遠平氏が、父の故習仲勲元副首相の生誕100周年を前に大々的に登場したというのである。


≪中国の習近平国家主席(60)の弟、習遠平氏が、父の故習仲勲元副首相の生誕100周年を15日に迎えるのを前に、中国メディアに大々的に登場した。習氏に似た容姿とともに、弟が表舞台に出てきた背景に注目が集まっている。

 遠平氏はこれまで中国メディアにほとんど姿を現したことがない。共産党の長老で、中国の改革・開放に貢献した父の生誕100周年を記念する活動に積極参加し、兄の権威向上に一役買おうとしているのではないかとの見方が出ている。

 遠平氏甘粛省で9日に開かれた記念行事に参加。10日付の甘粛日報は「習遠平は父、習仲勲の輝かしい革命の道を振り返った」などと伝え、習近平氏に顔も体格も似た遠平氏とみられる男性が写った写真を載せた。中国紙、中国青年報も11日付の1面に「父の思い出」と題した遠平氏の手記を掲載した。(共同)≫

≪兄弟そっくり!ヘアスタイルで分類か?=インターネットから≫


中国ウォッチャーは、「弟の遠平が出現したのは、兄・習近平の紅色江山(政権)を守ろうとする行動だ、というのだが、彼は1956年生まれの57歳、北京市八一小学校卒業後、母親とともに“五七幹校”に下放され、16歳になって北京に戻った。1977年、人民解放軍洛陽外語学院に入学、卒業後、軍隊に入ったが、外国との貿易政府機構で働くことになった。
80年代初めころから習遠平はずっと父親のそばで仕事をしていたという。
彼には男の子供が一人いる。
薄帰来問題など、困難な政争が続くこの敏感な時期に、彼が兄を助けるために登場したことに意味がある、というのだが、さて、どんな変化がみられるのか?
10月2日に、インドネシアを訪問した兄の習近平は、歌手で陸軍少将である妻がサインをしている傍に立って満面の笑みを浮かべている写真を、積極的に報道させている。

≪インターネットから≫


これも何らかのシグナルなのだろうが、同時に10日の博訊新聞には、薄帰来と江沢民が、昔如何に仲が良かったか、という証拠写真が掲載された。
ここしばらくは、米国の議会麻痺による経済危機と共に大陸の政権争いから目が離せない。


≪博訊新聞・2013・10・10から≫

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