軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

まるで他人事の都知事選

いやはや驚いた。先週発行の週刊文春週刊新潮を読むと東京都民の顔となる都知事選は、無責任老人たちの、自己顕示欲発揮の場と化したかのような感がある。

週刊文春:1月23日号目次≫


民主主義制度においては、国民(今回は都民)の前で、堂々と信念を公表することから始まる…と思っていたが、本命?の細川氏の登場がもたついていて、ついに一度も公開討論することなく告示日を迎えた。
≪事務所を立ち上げて政策を詰め、齟齬がないように過去の国会答弁を調べ、ぎりぎり間に合った(産経)≫そうだが、都民をばかにするにもほどがあろう。
おっとり刀で取り組む問題だと思っているのか?
週刊誌などで厳しく追及されている佐川急便からの一億円借り入れ問題については「不徳のために失望を招いた。改めてお詫びしたい(産経)」と陳謝したそうだが、5千万円借り入れ問題で辞職した前知事の猪瀬氏も「不徳の致すところ…」と陳謝したはずだ。
このドタバタ劇を見ていると、彼が総理の時(平成5年8月〜同6年4月)に台風13号による集中豪雨が続いた鹿児島で46人の死者が出たが、西日本には次々に台風が来襲した。そして極めつけは北日本を中心に起きた天変地異による異常な冷害で全国的にいもち病が蔓延し、政府は≪コメ余り≫と豪語していたにもかかわらず、著しいコメ不足に陥って急遽外国から輸入する大失態を招いた。しかもタイから善意で届けられた米に「ネズミの死骸が入っていた」とか「味がまずい」などと不評が出て、タイ政府が激怒する一幕もあった。
これがきっかけとなってタイではコメが値上がりして庶民の口に届かなくなるハプニングさえ起きた。
そして彼は、突如政権を投げ出した。無責任にもほどがあろう。


候補者による討論会を開けなくした彼の「事前準備不足」は、都議会の状況分析を十分したのかどうか…
現在の都議会127議席は、自民・公明が過半数を占めている。彼を支持する“落ちぶれた民主”は、共産党の下の第4会派に過ぎない。
そこに、5000万円で知事の座を棒に振った猪瀬氏の後継者として登場したら、どんな結果になるか火を見るよりも明らかだろう。
そこでまた『殿ご乱心』となれば、災害対策も東京五輪も緊急事態に陥りかねない。
いかに優秀な都の官僚が補佐するにしても限界があろう。しかも御年76歳、80歳過ぎのご老体で五輪の開会式に臨めるかどうか…

いずれにせよ東京都民が決めることだが、ご老人二人組によって引き起こされた都知事選の停滞は、今の政界がいかに自己中心主義に陥っていて、国民(都民)無視で動いているかをはっきりと見せつけてくれた気がする。

≪主な都知事立候補者の政策提言=産経から≫


もうこんな時代遅れの政治は終わっているのだ。
冬季五輪が開催されるロシアのソチの人口は35万人だが、4万人の軍を中心とする部隊で厳戒態勢が敷かれている。ドイツとイタリア、スロベニアには参加すればテロを起こすという脅迫文が届いている。ミュンヘンでも、ソウルでもテロによる妨害が起きたことはご存じだろう。特にソウル五輪を阻止しようとした北朝鮮は、大韓航空機を爆破したり、アウンサン廟で全斗煥大統領を爆殺しようとして多くの閣僚が殺された。

五輪は「平和の祭典」だと日本人はかってに思っているが、国際的には「国威発揚の場」であることは、ヒトラーが証明している。
世界は、まだまだ日本ほど「平和主義」に目覚めていないし、さほど人類は進化してはいないのだ。
五輪を単なる「スポーツの祭典」だと油断してはなるまい。安全が確保されてはじめて「おもてなし」も出来るというもの。
現状は、東京五輪を何とか阻止したいともくろんでいる“周辺諸国”があることを忘れてはならないのだ。
その証拠に、中国と南北朝鮮は3国そろって「慰安婦」「靖国」を取り上げて、日本に対していわれなき非難を繰り広げているではないか。
頼りにする?「国連」はシリア問題一つ処置できないし、事務総長は「慰安婦の像製作国出身」だ。
一方、同盟国もおぼつかない。
日本人に人気があるキャサリン大使も、イルカ発言で白人の本音を現した。
沖縄では、中国からの豊富な資金を背景に、在日で仕事にあぶれた日本語もしゃべれない人たち!が、辺野古のテント村に住み着いて、阻止活動を続けていて、既に間接侵略は始まっているのだ。自分の国は自分で守る以外にはないのだ。

「五輪音頭」に浮かれている場合じゃないことを、有権者はしっかりと認識して投票所に行く必要がある。


中国情勢についてはまた機会をとらえて書くことにするが、いよいよ江沢民一派の「最後の抵抗」が行われつつある。経済状況が悪化し、失業者たちは次々に高層ビルから飛び降り自殺をしているらしいが、中には中国企業の再建は望めないとして、旧三菱など、日本企業に70年前の慰謝料請求をしようと準備中だともいう。

≪労働者たちに月給を支給しない会社は無数にあり、食事だけという会社もある。まるで従業員たちは“奴隷”であって正月に帰省できない。生活もできないから“仕方なく飛び降り自殺”や、“全裸で会社社長に不満”を突き付ける=インターネットから≫

羅援元少将は、日本をミサイルで火の海にする、などと相変わらず怪気炎を上げているが、軍の乱れはいきつくところまで行ったようだ。

≪インターネットから≫


トラック4台分の金銀財宝を没収され、百億元の隠し金が見つかった将軍もいるという。
何よりも、シナが朝鮮ほど日本に対する「従軍慰安婦」問題や、北朝鮮の「喜び組」を表立って非難できないのは、美人ぞろいの歌手や踊り子たちで編成された現在の人民解放軍「第2軍団」は、実は美人アナウンサーなどと同じく「慰安婦軍団」だからだそうで、中には「中国女性には飽きたから、次は外人女性を!」と豪語する将軍もいるという。
北朝鮮については、前記≪週刊文春≫に詳しいが、共産主義独裁国に共通するものは「政治」ならぬ「性治」らしい。
羅援元少将が発射したがっているという“ミサイル”とはこのことか!?


日中安保対話で意見を交換した、米国帰りの若くてまじめな青年将校らの顔が浮かぶが、実に気の毒だと思う。
やがて4年以内にこの国には大混乱が起きて収集つかなくなるだろう。
我が国は強力な外交を継続し始めている安倍首相に協力して、今からそれに備えた体制を作っておかねばならないが、まずは東京都民が、迫っている都知事選は、決して他人事ではないことを自覚することが重要である。

法研究会の行事案内
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中国が新たに東シナ海尖閣上空に防空識別圏を設定して緊張が高まる今こそ、振り返るべきこの「現代史」を知ろう! 沖縄から惠隆之介さんにもご参加いただき、名護市長選で移設反対派の稲嶺氏が当選するなど混迷を極めつつある沖縄の現状についてお話を伺う予定です。皆様、是非ご参加ください!
主旨
国防を語らずして、日本を語るなかれ!
【第16回 軍事評論家・佐藤守の国防講座】
演題:  防空識別圏問題と南西諸島の防空 〜沖縄返還時の外交文書公開に思う
日時:  1月25日(土)12:30開場、13:00開演(15:30終了予定)
場所:  靖国会館 2階 偕行の間(東西線半蔵門線、都営新宿線九段下駅1番出口)
講師:  佐藤守日本兵法研究会顧問、元南西航空混成団司令・空将)
参加費: 1,000円 (会員は500円、高校生以下無料)
お申込:MAIL info@heiho-ken.sakura.ne.jp FAX 03-3389-6278
 件名「国防講座」にてご連絡ください。なお事前申込みがなくても当日受付けます。
  (日本兵法研究会事務局)


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