軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

ソチ五輪余話

ソチ五輪から選手らが無事に帰国した。
メダルは取れなかったが、世界を魅了した浅田真央選手の笑顔は素敵だった。
とりわけ、外人記者クラブでの会見は秀逸だった!


Q−−東京五輪組織委員会会長の森喜朗元首相が「大事なときには必ず転ぶ」と発言した

A−−「終わったことなので何とも思っていないが、聞いたときは『あっ、そうなんだ』と思った。人間なので失敗することはある。仕方ないとは言えないとは思うが、自分も失敗したくて失敗しているわけではないので、それは違うのかなと思った。でも、森さんはそう思ったのではないか」

Q−−森元首相は5年間、東京五輪組織委員会会長を務める予定だが、日本チームは耐えられるか

A−−「私は何とも思っていないが、ああいう発言をしてしまい、森さんは今、少し後悔しているのではないか」

≪日本外国特派員協会で記者会見するフィギュアスケート浅田真央=産経から≫


報奨金の使い方を聞いた記者がいたが、これもまた記者の“想定外”だったのじゃないか?

仙台市出身の羽生は日本オリンピック委員会から支給される報奨金300万円の使い道について「震災(復興)の寄付や、スケートリンクへの寄付に使いたい」と述べ、女子パラレル大回転銀メダルの竹内智香選手は「支えてくれたコーチらを含むみんなのもの」と答え、分かちあうと答えた。

このところ、91歳の元首相や、都知事選でお元気だった二人の元首相、加えて今回の森元首相発言など、老人の醜態が続いているが、次代を担う青年たちは明るい!
浅田選手の森失言?に対する答えは、浅田選手の方が一枚も二枚も上である。人間的な完成度の違いだろう…
老人の一人として彼女に一本取られた気分だ。

世代交代を急ぐ必要があるのじゃないか?
というよりも、元気な老人たちの“老害”の方を幕引きにしたいものだと思う。


今私は、特攻隊の各種史料を整理しているところだが、涙腺が緩んでいるせいか、なかなか先に進まない。

国の危急存亡の折、身を挺して敵艦に突っ込んだ青年たちの純真さに涙がとまらないのだ。

≪特攻隊出撃・手前が大西長官。湯呑じゃわんで水杯をしているのが関行男大尉。整列している若き特攻隊員は20歳未満、どうしても今回活躍した五輪選手らとダブってしまう…≫


≪突入寸前、彼は何を思ったか…≫


≪関大尉、米空母・セントローに突っ込む≫


敷島隊の指揮官・関大尉は満23歳で新婚4か月、終戦翌日、彼らに続いて自決した大西中将は享年54歳、古希をはるかに過ぎてなお、国に悪態をつく元首相らの姿を見ると、言いきれない嘆かわしさを感じる。
人間の完成度は、年齢に比例するものではないということを痛感する。

ソチ五輪の場で大活躍した20歳代の生き生きとした姿に、自らの“終活”の在り方を深く考えさせられている昨今である…

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≪南丘主幹の「再び言う!『亡国に至るを知らざれば、これ即ち亡国』という巻頭言は必読である。
「私たちにとって3・11とは何だったのか」というインタビュー記事では、禅僧の南直哉恐山菩提寺院代の言葉「日本人は思考停止に陥っている」「存在の意味を見失った日本人」「本来の『死』を取り戻せ」が身に染みる≫


≪おなじみの雑誌である。朝日新聞とNHKの正体がよくわかるが、今回は、いよいよ韓国に愛想が尽きたらしく、「従軍慰安婦」否定漫画が一挙掲載された。老人は読まないだろうから、若者向けに切り替えたのだろうが、なかなか読みごたえがある≫

空と海の涯で―第一航空艦隊副官の回想 (光人社NF文庫)

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ある駐米海軍武官の回想

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大東亞戦争は昭和50年4月30日に終結した

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