軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

世界は急激に動き始めた

7月上旬を目途に上梓する「お国のために=特攻隊の英霊に深謝す(仮題):青林堂」は、今週末にゲラの点検に入る予定である。
続いて、私のパイロット人生始末記である「ファントム・パイロット体験記(仮題)」もようやく脱稿した。
そんな“終活”にいそしむ?私には無関係に、周辺情勢は急激に動き始めているから少しだけ気にかかる。



まず宇宙情勢?では、2014/03/14と 2013年12月30日に、ロシアのニュース専門局「ロシア・トゥデイ」で放送されたTVインタビューで、異星人問題に関する驚くべき真相をポール・ヘリヤー元カナダ国防相が暴露したことが話題になっていて、モスクワ〜トロント間の中継インタビューがUチューブで流れている。 (参考動画http://www.youtube.com/watch?v=HTqDbY4dggs
愈々未知の世界と地球人とのコンタクトも近いのか?

≪やがてエリア51の秘密も公開される?=インターネットから≫


何故かこのタイミングで、2010・7・20に講談社から上梓した「実録・UFO〜」が先月末5刷になり、来月講談社文庫入りすることになったので整理中なのである。
文庫には、その後取材した防大先輩のF-104飛行隊長体験談などを入れることにしたのだが、私も円盤型や葉巻型ではなかったけれども、母船?と小型球形の3機を目撃してしまったから、今や存在を疑う余地はなくなった!


一方地球上では、国際情勢は奇々怪々、あれほど憎しみ合った米国とイランが、水面下で手を結んで、中東情勢を一層混乱させている。
どうもノーベル“平和賞”を受賞したバラクフセインオバマ大統領は、中途半端な態度に終始しているからで米国人のみならず世界は困惑しているようだが、再びヴェトナムの悪夢が米国を襲うのか?

≪立候補したころのオバマ氏〜初心忘れるな!…マ、スタッフがついているからいいか…産経から≫


今朝の産経≪編集日記≫には「敵の敵は味方?」として、編集局次長兼整理部長の村岡繁氏がこう書いている。

≪米国のケリー国務長官が16日、イラク情勢についてイランと「対話の用意がある」と発言、イランとの協力を排除しない考えを示しました。

 1979年のイラン革命で断交して以来、米国にとってイランといえば敵と言うにふさわしく、2002年のブッシュ政権時にはイラク北朝鮮とともに「悪の枢軸」として非難した相手です。

 イスラムシーア派が支配するイランにとっても、隣国イラクスンニ派過激派組織の「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」が勢いをさらに増すようなことになれば、脅威となります。

 ちょうどイラン核問題で協議が始まったところでもあり、敵であってもISILの攻勢阻止のために話し合おうという呼び掛けなのでしょう。まさに国際政治の冷徹さを見る思いです≫


私は米国の外交は「これ」の繰り返しだと思っている。近代史に出現した歴史の浅い国だから仕方ないにしても、そのぶれ方は異常だと思っている。

大東亜戦争では、大陸の権益を争って日華事変で支那蒋介石)を支援して日本と戦わせたあげく、その後日本と4年弱も血みどろの戦いをしたが、終戦とともに今度は無二の?同盟国となった。
その後1949年に毛沢東が大陸を統一すると、トルーマンは台湾に逃げ込んだ蒋介石を切り捨て、やがてニクソン毛沢東と手を結んだ。
敵の敵は味方”というよりも、何故か「昨日の敵は今日の友、今日の友は明日の敵」なのだ。


1950年、インドシナ半島からフランスが撤退すると、トンキン湾事件を仕掛けてヴェトナムに介入し、枯葉剤などで散々ヴェトナム人を痛めつけた上5万余もの米国青年を犠牲にして撤退した。
中近東では対峙するソ連憎さ…でアフガンを支援し、ソ連が撤退すると今度はテロ対策と称してアフガンに攻め込んだ。
イラン・イラク戦争後も見境なくアメリカにたてつく方を攻撃し、イラン大使館人質事件という悲劇を招いた。その後、フセイン憎しとばかりにイラクに攻め込んでフセインを血祭りに上げたが、今度はイランと手を結んで、ISILなどといういかがわしいテロ集団と敵対しようとしている。
一体彼らの目標はどんこにあるのか?
“メイド・イン・USA”の物差しが適用できない地域が多くなってきた…


幹部学校時代、米国史を学ばせられたが、「マニフェスト・デスティニー」という、アメリカ合衆国創設にかかわる、対インディアン浄化と黒人の奴隷使役によって北米全体に膨張していった「明白なる使命」観で、未だに地球を支配しようとしているのかどうか…。宇宙人に監視されるはずだ!
大体、こんなアリババと40人の盗賊がはびこる地域に、強力な近代兵器を送り続けている国または“団体”を退治しなければ、再び米国青年らの血が流れることは見え見えだろうに。英仏に代わって泥沼に足を突っ込んでいるようだが、その昔、米国軍中佐が、イラク3分割説を唱えたことがあったが、再検討したらどうだろう?

それとも米国軍事産業が“双方に”武器を流して儲けようとしているのか?


正義感?それとも石油?で介入ばかりしてきた米国だが、どうも戦争は下手のようだ。今度は無人兵器の実験場にするのだろうか…

なんとなく、オバマさんが率いる超大国の姿が色あせて見えてくる。まだ「イエス、ユー・キャン??」は死語じゃないのだろうか?


それにしても醜いのが、オバマさんの同盟国たる我が国で、「集団的自衛権」なる用語の解をめぐって、未だに小田原評定が続いているようだが、なんともはや言葉もない。なんでも鑑定団の中島氏だったら、「いい仕事してませんね〜」というに違いない…


古来、兵は拙速を尊ぶ、遅疑逡巡するなかれという。
作戦は多少まずくとも相手より速く攻撃をすることが肝要であり、作戦を練るのに時間をかけるよりも、すばやく行動して勝利を得るべし。失われた時間は回復できない、というのだが、わが国には≪軍隊≫は存在しないから、こんな言葉を議員諸侯が理解していなくても仕方ないか…


しかし、統帥綱領には「知能を有する人間にとっては、意義のない、非生産的な、単純な仕事を繰り返させられるほどつらいことはない。しかし、動物に近い人間は平気である」と解説されているから、高村氏はご苦労なことだ。


ところで今朝の産経抄子は「悪い密約」と題してこう書いた。

≪「密約」という言葉でまず思い浮かぶのは、昭和47年の沖縄返還をめぐり、日米両政府が交わしたとされる文書である。日本政府は長らく否定していたが、やがてその存在を裏付ける米政府公文書が見つかった。


 ▼密約文書の開示を求めた沖縄返還密約訴訟では、当時の外務省アメリカ局長が、存在を法廷で初めて認めた。そのとき一部の新聞は、「国家の嘘を歴史が裁く」などと、大はしゃぎしたものだ。

 ▼今年元日の小紙は、慰安婦募集の強制性を認めた平成5年の「河野洋平官房長官談話」についても、日韓両国の間で密約があったことを伝えていた。原案に「反省の気持ち」という言葉を付け加えるなど、細かいすり合わせの事実を明らかにしたものだ。

 ▼さらに、きのうの1面の記事によると、談話の作成時、韓国側の担当者だった元外交官は、すり合わせについては日本側から「相談に乗ってほしい」と要請があった、と証言している。「韓国とすり合わせる性格のものではありません」と朝日新聞のインタビューに答えた河野氏は、嘘をついていたことになる。

 ▼河野談話については、根拠となった調査がいかにずさんであったか、すでに明らかになっている。事実より謝罪を優先した談話は、日本政府が期待した慰安婦問題の決着には、残念ながら結びつかなかった。それどころか国際社会で歴史戦を仕掛け、日本人の名誉を貶(おとし)める韓国に、格好の材料を与えてしまった。

 ▼小欄は密約自体を否定するつもりはない。外交の現場では、国益にかなうと信じつつ、後世の評価を待つしかない判断を迫られるときがある。自分の言い分を聞いてくれるメディアにしか登場しない河野氏には、そんな歴史の法廷に立つ覚悟が、決定的に欠けている≫


こんな“うそつき=泥棒たち”が、選良なのだから、この国は退歩するばかりなのだ。しかも無責任どころか嘘つきたちは、政界用語では“大物”と呼ぶらしい。あきれてものも言えない。


こんな息がつまりそうな世情の中で、唯一?嬉しい記事が、≪アイ・ラブ・ニューヨーク 「粋な」観戦マナー≫という[外信コラム]である。

≪「UFC」は米国で流行している、打撃、絞め技ありの総合格闘技イベントである。最近は日本人選手も登場しており、日本からの観客も徐々に増えているそうだ。

「UFC」の観戦に行くという格闘技マニアの友人によると、日本人には驚かされるそうだ。それは観客のマナーの良さ。

応援する日本人と戦う選手にはブーイングをせず、敵味方なく試合後の拍手を惜しまない。流血、失神が日常茶飯事で興奮のるつぼとなる闘技場では「ありえない」光景だそうだ。

日本人といえば、サッカーのワールドカップにおける観戦マナーの良さが、米国のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で話題になっている。短文投稿サイトのツイッター経由で、コートジボワール戦終了後にゴミを片付ける日本人応援団を写真紹介したのがきっかけだ。その後、代表的な米SNSのバズフィードやレディットで、「バイラル(感染するようにネット拡散するニュース)」となった。

こうした感動系の「バイラル」には、意地悪な皮肉が付きまとうのが常なのだが、今回は珍しく少ない。SNSで「クラス(粋である)」という最大級の賛辞を受けた日本人サポーターは、12人目の選手としての役割を十分すぎるほど果たした≫

≪各国から絶賛されたサポーター達の行動:いいアイデアだ!=産経から≫


政治屋どもは頼りにならない?が、今の若者は頼りになる」とは友人の言だが、それに対して「外交はだめだが、彼らの≪マナー作戦≫で日本人の真の姿を世界に広めようじゃないか!」というのが私の返事。それにしても嬉しい記事ではある。


ところで、慰安婦問題について、タイミングよく「慰安婦問題の正しい理解のために」という「史実を世界に発信する会」事務局長 茂木弘道氏から次の文が届いたのでご紹介しておく。

慰安婦問題の正しい理解のためには、次の5つの基本的な「事実」を確認しておくことが絶対的に必要である。この5つの基本的な事実は、幾多の「見解」の一つではなく、否定のしようのない客観的な社会的な事実である。しかも大事なポイントである。これらの重要な事実を無視した慰安婦問題の議論は、空論、もしくは事実の歪曲にならざるを得ない。

1、「慰安所」は、当時日本全国に合法的に存在していた「遊郭」「妓楼」「売春宿」を戦地でも開業したものである。

2、従って、慰安婦の大半は日本人であり、特に朝鮮をどうこうなどということは全くなかった。従って、現在慰安婦問題が、「朝鮮人慰安婦問題」として議論されていることは極めて異常なことと言わなければならない。 

3、従って、米軍尋問調査(US Office of War Information No.49)では、「A comfort girl is nothing more than a prostitute or “professional camp follower”」と極めて正確に報告されている。

4、慰安婦の収入は、上等兵(10円/月)の約30倍〜100倍という高収入

5.軍の関与は「義務」であった。

 妓楼など売春施設については、地方自治体、東京都では衛生局が衛生管理を義務として行い、警察は悪徳斡旋業者を摘発し、売春婦が不当な扱いを受けないよう監視するなどしていた。戦地では、之に加え、身の安全を確保するなどの当然の義務を軍が果たしていた。軍の関与は良い悪いの次元ではなく、当然の義務であった。

全文はこちらです。 http://hassin.org/01/wp-content/uploads/Guide.pdf


続いて、大陸ウォッチャーからの続報を掲載する。博訊報(米国)から転載された中国国内のネット情報である。


≪6月14日に河南省南陽市に並んでいる列車には、大量の戦車・装甲車・その他ミサイル発射車両(100両ほど)が積載されている。
ミサイル部隊(第2砲兵)は常規にミサイル発射旅団があるから、27〜64両のミサイル発射車が装備されているが、今回は100両以上の発射車を引き出しているところが非常に怪しい。地元紙は東海の緊張関係と関係があると報じた≫


他方、≪中国の許其亮・中央軍事委員会副主席は17日、中国軍戦闘機が自衛隊機に異常接近したと日本政府が発表したことについて「偽りと扇動に満ち、無責任だ」と非難した。オーストラリア軍高官と北京で会談した際に述べた。中国軍が発表した。

 許氏は「日本の狙いは国際社会と国内世論を欺いて集団的自衛権行使の容認や憲法改正、軍拡を進めるための口実にすることだ」と決めつけた上で、日本に対し「海上や空中の安全を脅かす危険な行為を直ちに停止する」よう要求した。副主席は習近平中央軍事委員会主席(国家主席)に次ぐ中国軍のナンバー2。(共同)≫という。
この程度がNO2だというから、現場の兵士らは大変だろう。
いよいよ大陸国内の政権争いは頂点に達しつつあり、いつ何が起きても不思議ではない状況になりつつあると言えそうだ。

南西方面で日夜黙々と任務に就いている後輩諸君の冷静かつ勇気ある対応を期待したい。

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