軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

拙劣だった朝日の取材

“従軍”慰安婦問題で、“天下”の朝日新聞が取材ミスを認めた。吉田清治という嘘つき男に「引っかかった」というのである。まるで吉田のせいだ!といわんばかりだが、この会社はいつもそうだ。
何せ≪天に声あり、人をして語らしむ」という中国の古典に由来し、「民の声、庶民の声こそ天の声」という意味≫の「天声人語」を看板にするだけあって、庶民の声を大事にするらしいが、今回ばかり?はその庶民にだまされたようで悔しかったろう。
しかし植村元記者が取材した義母の取材の方はどうなのか?うやむやにしてはなるまい。この際はっきりさせるべきだ。
さらに“南京大虐殺”も、本多勝一(本名・崔泰英)という、当時印字工として朝日に採用され、その後1971年8月末から中国を取材旅行して書いたとされる「中国の旅」を朝日に連載して1972年に刊行しているが、これは中国共産党宣伝部が党員である彼に捏造資料を提供して公開させた謀略だったのだが、これについても吉田氏同様、本多記者は裏を取っていないはずだ。さて、朝日はどうする気か?


戦後のどさくさに紛れて、ありもしない歴史のねつ造記事で紙面を飾ってきた朝日のことだ。まだまだこの問題は終結していない。我が国民を、敵国からの偽情報で国際的に貶めた罪は大きい。勿論、河野談話村山談話も撤回されるべきだろう。いざとなるとすぐに逃げるのが議員の常、河野氏が病院に逃げ込む前に国会喚問すべきだ。


今回、戦後のわが国の虚構の歴史の一部が崩れ始めたことは大いに喜ぶべきだが、“敵国”が偽造して我が国の歴史を汚している偽情報もこの際徹底的に解決すべきであり、国民は今後も目を光らせておくことが肝要だ。


ところで、「慰安婦=売春婦?」については、隣の大国の方がはるかに先を行っていた。いずれその詳細が本になる事だろうが、今日はその一部を紹介しておく。


≪「中国の歴史は『慰安婦』とともに」
 今年2月、習近平は「性都」と呼ばれる広東省の都市で売春婦の大量検挙(数千人)を実施した。これは毛沢東中共成立直後に、北京市の売春婦を大量に検挙して思想改造と教育を受けさせ、売春宿を一斉に閉鎖したことを彷彿とさせる「演出」に過ぎないと見る向きが多い。売春が国家産業である中国には、歴然とした「慰安婦の歴史」が存在する。
中共が1998年に出版した「近代中国娼妓史料」の中には、新疆以外の全国の売春の実態が書かれている。中国の歴史では、春秋時代の「斉」の首都であった臨溜に17500軒の妓楼があったという(戦国策第2巻)。
 また「唐」の時代には売春婦を「妓」と呼び、芸術的な技芸レベルを認定し、地位も低くはなかった。「妓」の中には上流階級に付属する「官妓」も数百人いたと言われる。長安城には、これら妓楼が集中していた。
 「宋」時代には商業都市北宋や臨安で売春業が発展し、妓楼の数も10000軒を超え、売春婦も女性だけでなく男性も存在していたと記録されていて、首都の臨安(現在の杭州市〉は、世界に冠たる「性都」だったのである。
 「明」時代になると、南京市に「性都」は移る。明朝の皇帝が南京での売春業を推進して、そこから大規模な徴税を実施している。つまり、売春は国家産業の位置付けになったのである。
 謝螢の「五雑俎」の中には、「今時娼婦布満天下、其大都会之地、動以千百計」と書かれている。売春街の賑わいを表しているが、現在の習近平時代もそっくりである。
 南京から発展した産業としての売春は、「清」時代には江蘇省揚州や北京、上海に「性都」を移した。北京には「八大胡同」と呼ばれた売春街が存在し、皇帝さえも通い続け、やがて皇帝は性病に罹患して死去した。
 現在の上海には、売春婦は30万人以上いる。上海に駐在する日本人ビジネスマンだけで、一晩に2億元を落とすと言われている。各国の駐在ビジネスマンを総計すれば、一晩にいくら落とすのか想像もできない。 
 これほど中国において「売春」は歴史と伝続があり、史料も完璧に残っているからユネスコ世界記憶遺産に「中国の売春婦・慰安婦」が登録申請される日も近いだろう。
 1891年3月23日の上海「申報」は、上海ナンバーワンの美女を選ぶコンテストがあり、それは売春婦の中から選ばれると報道している。これは4年連続で行われたそうである。
 現在の中国では、2600万人の女性が売春婦として肉体労働生活をしている。「性都」も全国に拡散している。
 2008年8月25日「中国報道週刊」、2010年12月8日「四川新聞網」、2014年6月17日の「阿波羅新聞網」によれば、中共が極秘としている「女性知識青年」80000人を中共幹部や解放軍の慰安婦にしていた事実が暴露されている。
 前出の「近代中国娼妓史料」によれば、1949年の中共成立以前には大量の売春宿があった事実と、日本人が経営する売春宿には中国人は立ち入り禁止だったことが書かれている。南京において日本車が女性20000人を強姦したとか、30万人を虐殺したとか中共は訴えているが、習近平以前の中共政権の公式発表記録には存在しない話である。(以下略)≫


文革の時、表に出ていないが恐るべき女性侵害が行われていた。地方に下放された「女性知識青年」(学がある良家の子女たち)のほとんどは、紅衛兵や地方幹部らの慰みものになっていた。
女性の人権をうんぬんする朝日の記者だった松井やよりさんとその一派、および2001年1月に教育テレビ・ETV特集「ETV2001 問われる戦時性暴力」として放映したNHKは、わが軍の慰安婦問題よりも、これをしっかり取材すべきだったのじゃないか?朝日とNHKの見解を聞きたいものである。

松井やより氏が代表だった「女性国際戦犯法廷」のパンフ。今でもやっているとしたら、これほど愚かな女性保護団体はないだろう。騙される方も騙される方だが…吉田以上の詐欺師集団だ。≫


ところで文革時の女性知識青年たちはどうなったのか?
≪知識青年とは、毛沢東時代に思想改造教育として地方農村などに「下放」された者たちを指す。現在の中共最高指導者7人も、全員知識青年である。
中国では1947〜1959年までに都市や鎮で生まれた者は、1967〜1980年まで農村に「下放」(上山下郷と言う)された。
2000万人の都市の青年男女たちは「知識青年」と呼ばれて、未開発の荒れ地や農村に送られた。中共の思惑は、中学や高校を卒業しても都市に仕事がないので、農業や土地開墾に強制的に従事させるという発想であった。 


1966年時点の都市人口は、すでに1億2000万人を超えていた。プロレタリア文化大革命は1966年から始められ、1967年には紅衛兵2000万人が農村に「下放」された。紅衛兵は中学や高校を中退して毛沢束の革命に協力して暴力を専門とした若者たちである。
1966年8月からは、全国の学校は閉鎖された。その当時15歳だった習近平は、峡西省の農村に「下放」されている。中共の権力闘争により、文化大革命は全国で武力闘争と虐殺の連続となり、教育は停止された。現在の40〜65歳の中国人は、学校教育を受けていない
毛沢東紅衛兵たちは知識青年と呼ばれ、親や教師を殴り、学校も破壊することが美徳とされた北京大学清華大学で校長を殴り殺した中共指導者の子供は、オバマ大統領支持者として現在アメリカに永住して年金生活を楽しんでいる。


1966〜1976年の文化大革命数億人の「愚民」が誕生した。そんな「愚民」国家が世界に貢献したものがあるのか? やっとノーベル賞をもらった人物は、今も刑務所の中である。
毛沢東時代に禁止されていた売春が解禁され、世界中に中国人売春婦を大規模に輸出している現実を、マスコミは全く報道しない。
現在、解放軍の慰安婦は80000人いると言われている。文化大革命時代に、中共幹部や解放軍幹部に強姦された女性知識青年は800万人を超えるというデータもある。当時の中国は人口6億人の内、農村人口は4億5000万人だった。「下放」された数千万人だけでなく、都市の1億人以上が何らかの不幸に巻き込まれている≫

毛沢東語録」さえ振り回していれば当時の人民は身の安全が保障された。いま日本人の中で「憲法9条」を掲げて騒いでいる連中も、当時の紅衛兵並みだいうことになる。


この写真は、都会出の知的女性に、豚の屠殺法を強制的に教育している様子である。


毛沢東時代の知的女性に対する屠殺教育。注目している見学者?の表情がこの国らしい=インターネットから≫


≪1972年の「日中国交正常化」の年に、安徽省で数万人の知識青年の中から70人だけを大学に推薦することとなったが、自分の名前も書けない農民たちに推薦させるのだから理解に苦しむ。知識青年はいくら頭脳明晰であっても、生産隊長や村長など中共幹部が印鑑を押さなければ大学には入れないのである。
1974年に峡西省に下放された習近平は、農民の推薦で清華大学に入学しているが、15歳で中学1年生だった時に下放されているので、実際には中学と高校の教育は受けていないのである。だから当時の清華大学というのは、日本の中学1年生レベルの学校だったのである。
安徽省で大学推薦を勝ち取った70人の知識青年を身体検査した医師が驚いたのは、女性知識青年は全員「ごく最近、処女だった体が強姦されている」ということだ。これが当時の現実だったのである(以下は省略するが「出版」されることを期待しよう)≫。


ところでウォッチャーから次のような情報が届いた。
今月2日に、大連市で行われた「大連成人展覧会」で、招待された日本人女優・北川杏樹と丘咲愛米莉の二人が開幕当初、舞台に登場した途端数十名の群衆から卵や鉱泉水が入ったペットボトルを投げつけられたという。
現場は大混乱に陥ったが「シナ人はいつも日本人に対しては怒りを露わにする。しかし米国人や韓国人、カナダなどの西方世界の人種には怒らない。
これほどのことをされてもなぜ日本人はシナに行くのか? どうして日本のマスコミは日本人が虐待されているのを伝えないのか?」とウォッチャーは聞くのだが、「行く日本人の方がおかしいのであって自己責任だ」と答えておいた。
しかし、二人の日本人“女優”の名を聞いた友人が「先生、展覧会のタイトルを見てください。“成人”とあるでしょう。“成人展覧会”とは“性人展覧会”つまり、ポルノ大会ですよ」といったので仰天した。



≪1891年3月23日の上海ナンバーワンの美女コンテストを真似たのかな〜。「大連成人展覧会」風景=インターネットから≫

何のことはない、現代版“慰安婦”だったのか!馬鹿につける薬はないが、朝日新聞現地特派員は取材すべきだったろうに…。ポルノ女優だからと≪差別≫してはいけないのじゃないか…


最後に、お口直しに「我が家のキジバト君」が無事に巣立ったことをお伝えしておこう。一羽だけ居残っていた雛は、8日に行ってみるとまだいて私を見下ろしていたから、羽ばたきする真似をしたところ、いきなり立ち上がった。
そして元気に羽根を広げたかと思うと、ブドウ棚の上を歩きだして一気に下の家の屋根まで飛んだ。≪ソロ合格!≫である!
その後、2羽の兄弟?が、揃ってTVアンテナに止まっていた。そのうちにまた我が家に巣作りに来るのかもしれない…


≪まだ居残っていた!≫

≪巣から這い出して羽を伸ばす!いざ、離陸!!≫

≪無事に下の家の屋根に着陸≫

≪屋根から私に挨拶??≫

≪翌日2羽揃って編隊飛行訓練!≫


届いた本と私のPR
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「イラスト図解:戦闘機」:鍛冶俊樹監修:日東書院¥1300+税
軍事ジャーナリスト・鍛冶君の監修になる解説書。手軽だが内容は精密なイラストが多量に入っているから、軍事に関心ある若者には絶好の書だろう。


「中国=大ウソつき国家の犯罪」:宮崎正弘著:文芸社文庫¥660+税
おなじみ、宮崎氏の近刊である。この国は今日ご紹介したような≪悪の歴史≫の塊であって人間性否定も甚だしい。しかし、どうしてこんな国と「友好」を築こうという日本人政治屋や、商売人が多数いるのか…。次はそこを追求してほしいもの…


ジャパニズム20号:青林堂
私の原作「ストレンジャー(漫画)」は、第10話を迎えたが、若手作家・あびゅうきょ君の独創的物語の展開で、いよいよ佳境に入りだした。こうご期待!

TV出演のPR
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1、8月15日(金)20:00〜21:55 (生放送)のお知らせ
 番組名 「BSフジ・プライムニュース」
     〜69回目の終戦の日〜 あの“特攻”とは何だったのか?

□ゲスト 元特攻隊員、知覧特攻平和会館初代館長 板津忠正氏
     元自衛隊空将、軍事評論家       佐藤 守氏

終戦から69年… 番組では「終戦の日」を迎えるこの日、知覧特攻平和会館初代館長で、沖縄戦線に出撃した特攻隊員1036人の遺影を集められた元特攻隊員の板津忠正氏と“特攻隊の英霊に深謝す〜お国のため”を執筆され、多くの関係者を取材されている、佐藤 守氏をお迎えし、およそ1万4千人もの前途有為な若者たちが散った特別攻撃隊…“特攻”はなぜ生まれたのか? 
なぜ多くの若者は“英霊”になることを選んだのか? あの“特攻”とは何だったのかを2時間考えます。

2、番組名:チャンネル桜=闘論!倒論!討論!2014

テーマ:
大東亜戦争とは何だったのか」

放送予定日:
平成26年8月16日(土)20時00分〜23時00分
日本文化チャンネル桜スカパー!217チャンネル)
インターネット放送So-TVhttp://www.so-tv.jp/
YouTube」「ニコニコチャンネル」オフィシャルサイト

パネリスト:50音順敬称略
小川榮太郎(文芸評論家)
桶谷秀昭(文芸評論家)
小堀桂一郎東京大学名誉教授)
佐藤 守(元空将・軍事評論家)
高山正之(ジャーナリスト)
寺脇 研(映画評論家・京都造形芸術大学教授)
ペマ・ギャルポ桐蔭横浜大学大学院教授・チベット文化研究所名誉所長)

司 会:
水島 総(日本文化チャンネル桜 代表)

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