台風17号の被害を受けた方々に、お見舞い申し上げます。
気候変動は目に見える形で進んでいるが、対策は不可能にちかい。
これだけ科学が発達しても、原子力が「平和利用」されても、台風の進路ひとつ制御できないのが地球人の実力?である。
昨日は我が家も影響が予想されたので、物が飛散しないよう固縛し、キジバトのひなが落ちてもいいように整理したが、天は彼らを守ってくれた。ご心配頂いた方々に感謝!
≪台風は無事通過!≫
ところで、東北地方では、クマに襲われる事態が続出している。
≪クマに襲われ男性負傷 福島・喜多方市(2012.9.30 産経)
30日午前9時40分ごろ、福島県喜多方市高郷町の山中で、薬に使う植物を採るために訪れていた同県須賀川市の会社役員の男性(68)が体長約1メートルのクマに腕をかまれるなどした。
男性は近くに止めていた車で、約1キロ先の温泉施設まで下山して119番通報。病院に搬送されたが軽傷とみられる。
喜多方署によると、男性はかまで植物を採っていたところ、子グマに気付いた。車に戻ろうとしたところ親とみられるクマに襲われたという。数分間争った後、クマは山中に去った≫
9月26日朝も、福島県喜多方市上三宮町の畑で、畑仕事をしていた女性(82)がクマに襲われ、首や顔をかまれ死亡している。
≪喜多方署によると、午前8時40分ごろ、女性が倒れていると近くに住む人から119番があった。女性は午前6時ごろから1人で畑に出ていた。現場にはクマの足跡が多数残されていた。
近くで午前7時ごろ、体長約1メートルのクマが目撃されたという。喜多方署管内では今年、クマの目撃情報が約30件ある≫
ところが無事回避できた人もいる。
≪18日午前6時ごろ、秋田県能代市にある幟山の林道で、近くに住む会社員の男性(68)が、やぶの中から出てきた体長約1メートルのクマに襲われた。男性は肩などに軽いけがをした。
県警能代署によると、男性はウオーキング中だった。クマが突然突進してきて倒されたが、男性が持っていた棒で抵抗すると逃げたという≫
先月10日、神社参拝と墓参りの帰途、安達太良山中腹の峠の茶屋に立ち寄ると、偶然にも5月に会ったEさんと再会した。
彼は「薬に使う植物を採るために訪れていた同県須賀川市の会社役員の男性」と同じく、薬用植物の大家だが、彼は何度も熊に遭っていて次のように語ってくれた。
≪子供のころ、学校帰りに木登りして遊んでいる小熊を見ると、近くに親がいるから気を付けるよう教えられた。今のようにすぐ“おまわりさん!”などとパトカー呼ぶようなことはなかった。熊だ、猿だ、イノシシだ、揚句に蛇だ!とそのたびに警官呼ぶようじゃ、日本人もだめになったものだ。
うちの姉さんなんか、山菜取りに行って熊に太ももをかじられたが、追っ払って「山菜をいっぱい入れた籠かついで」帰ってきた。救急車なんぞなかったし医者もいないから、昔は全部自分で処置したもんだ。今は何かあるとすぐに人に頼る…。
この春も、俺の縄張りを荒らしている熊に出会ったから、「この野郎!俺の大事な山菜を踏み潰しやがって、どうしてくれる!」と大声で文句を言いながら、じっと熊の目を見つめていると、大人の背丈ほどもある熊がふっと目をそらし、スマン!というそぶりで下を向き、向きを変えて行ってしまった。
もともとツキノワグマはそれほど性格は荒くないんだ。ホレ、あのあたりが俺の山菜取りの縄張りで、あそこで熊に出会ったのさ≫と車を運転しながら教えてくれたものだ。
こんな道端近くに熊が出るとは驚きだったが、「よかったですね」というと、≪なに、熊は人間の言葉がわかるのさ。人間の方がわからないだけさ≫という。
これを聞いた家内は、「人間の言葉というよりも、人間が出すエネルギーを動物たちは感じるのだ。それが恐怖心だと動物もそれを感じて恐怖心がわき襲いかかる。穏やかな波動だと、動物もそれを感じて穏やかになるのだ」という。
つまり、伝わるのは、人間が用いる「言葉=国語」ではなく、人間が出すテレパシーというか、電磁波というか、波動というか、そんな≪雰囲気≫を動物たちが感じて行動するのだというのだが、多分そうなのであろう。
そういえば、英語が不得手な私でも米軍人、家族とは仲良く付き合えたし、言葉がわからなくても、心が通じ合えるというではないか。かなりの部分は「人の仕草」で理解しあえるのだ、といえそうである。
しかし、今回の「シナの反日暴動」参加者や、大江健三郎さんなどのような荒々しい波動を意図的に出し続ける方々とは通じあえないような気がする…。下手すると噛みつかれるかもしれないから用心した方がよさそう!
峠の茶屋のおばあさんも、山菜取りで子連れの熊に出会ったという。男女3人で出かけたのだが、男の人が後ろで「フ〜フ〜」という荒い息遣いがするので振り向くと、親熊がいたという。
彼が「熊だ〜!」と叫んだので、親熊は身をひるがえして逃げたが、木の上から小熊が2頭、勢いよく地面に飛び降りて逃げ去ったので、助かったという。
≪小熊たちは木に抱きついてずるずる降りるんじゃね〜のよ。頭から地面に飛び降りるのさ。ソノクレ〜の小熊だったから助かったのだべ〜。
もう少し小さい(体長2、30センチ?)小熊だったら、間違いなく食われていた。あのくらいの小熊になると、親が言うことを聞くようになるから、親が「アブネ〜」って子にいうと小熊は危険を感じて一目散に逃げるから、親もついて逃げられる。
子供がチッサイと、人間を知らないから寄ってくる。それを親が危険に感じて、子供を救おうとして人間を襲うんだ。おら達が出会った熊の子がチッサイ子供じゃなくてほんとに運がよガったんだ〜≫
するとEさんは、「山奥に入ってキハダを採取しようとしたのだが、今年の木肌は表面の皮がむけない。剥いてもすんなりと芯からはがれない。水分がかなり不足しているから気候のせいだ。これじゃ熊たちの食い物も山にはね〜ンだ。彼らも喰うに困っているんだ」と同情する。
おばあさんは≪昔は高山にはなかなか人が入れなかったが、今は「スカイライン」が通っているから、車で気軽に山に行ける。
いけないのが弁当などの喰い残しを捨てることと、特に悪いのがジュースなどの空き缶を道端にポイポイ捨てることさ。
熊は一度覚えたジュースの味が忘れられず、どんどん山を降りてくる。熊をそんなにした人間が一番悪いのさ≫とこぼす。
そのうちに熊が山から下りてきて、ジュースの自動販売機に集まってくるようになるかも?とおどけていうと、Eさんも、
≪熊は森の中の倒木を探し、その朽木の下のアリなどを好んで食べるのさ。そこに蜂の巣でもあれば最高さ。しかし最近、気候が変わって、朽木も少なくなった。それに刺激も多くなったから、冬眠していても何かの刺激で一度目を覚ますと手に負えなくなるのさ。
熊は冬眠前に自分で自分を「便秘」にする。出すものを出せないようにして春まで眠るのだが、その間は手のひらのこぶしから出る油を舐め舐め過ごす。だから熊の油はそのくらい栄養が詰まっているのさ。
ところが一度途中で目を覚まして排便してしまうと、空腹感が襲ってきて、もう冬眠には入れない。だから始終食い物を探してさ迷う。
そこで人に出会って邪魔されると襲うのさ。やはり人間が悪いナ〜≫と付け足す。
浜松時代に、郡上八幡を訪ねた時、鮎釣り名人の安福安治先生とお会いして、いろいろとお話を伺ったことがある。
安福先生も、毎年山に「山葡萄」を採取に行き、ブドウ汁を作っては友人に分けていたそうだが、山に入ると気候の変動がよくわかるといい、木の実が少ないと、猿やカモシカたちのために取らずに帰ってきていた。
「ことしの木の実は動物たちの分でヤットだから、彼らの食物を人間が奪っていはいけない。その限度を超えると動物たちの怒りを買う。人間にはたっぷり食い物はあるのだから、今年は彼らの分として残してやった」というのである。
人類だけでもあさましい≪生存競争≫が続いているが、共存共栄すべき動物たちの生存権も、人類は奪おうとしているかのように見える。
我が家のキジバト君たちは、そんな目には合わないだろうが、同じ地球上には、我々と同じ生き物たちが生息していることを忘れてはなるまい。傲慢ちきな人間は必ず自然界からお仕置きを受ける。
その意味で、家内がバラの手入れを控えて我慢し、彼らが無事育つお手伝いをしているのは偉い!
昔「羽根をもって空を飛んでいた?」一老兵もそれに協力するのがささやかな恩返しだと思っている。
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