軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

追悼!島倉千代子さん

島倉さんが亡くなった。

≪産経から≫


「戦後の歌謡界に大きな足跡を残した歌手の島倉千代子さんが8日、肝臓がんのため死去した。75歳だった」というニュースには驚いた。
私は彼女の「人生いろいろ」は名曲だと思っている。“いろいろな出来事”に遭遇すると、良くても悪くてもつい「人生いろいろ」と声に出してしまう。
元首相が「冷やかし半分」で答弁したのとは全く違う「人間万事塞翁が馬」という意味で使うのだが、それはこの曲は彼女の人生体験が凝縮したものだと思っているからである。


「東京だョおっ母さん」も情感が籠った名曲だったが、NHKでは2番を歌わせてもらえなかったという。
歌詞が「やさしかった 兄さんが 田舎の話を 聞きたいと 桜の下で さぞかし待つだろ  おっ母さん あれがあれが九段坂  逢ったら泣くでしょ 兄さんも」だったから“軍国主義的”だと忌避されたらしい。。
時代錯誤も甚だしいと腹が立ったが、現役時代に三沢と松島基地を「慰問訪問」していただいた時には、熱唱して下さったから隊員は感動した。


三沢基地に来られたのは、平成2年9月15日「敬老の日」だったが、会場の体育館は隊員たちよりも町の方々の方が多かった。
航空自衛隊の制服姿で到着された島倉さんは、基地内を巡視して下さったが、特に給養小隊や消防小隊という、日ごろ基地の縁の下を支えてくれている部隊を熱心に回っていただき、激励してくださった。
当然、司令の私が巡視するよりはるかに“効果的”で、隊員たちは大いに喜んだ!
その後、体育館で熱唱して頂いたのだが、その姿は今でも目に焼き付いている。

≪慰問公演=三沢基地にて≫


平成6年8月2日には、歌手生活40周年記念として、松島基地を訪問していただいた。この時はT−2ブルーインパルスの午後の飛行訓練を見ていただき、地上では50ccバイクで編成された“T−4ブルー”の演技に、「かわいい!!」と笑顔で手を振ってくれたので、隊員たちは大いにハッスルしたものだ。

≪慰問公演=松島基地にて≫


この日は、猛暑だったから、冷房設備がない体育館はただでさえも熱気が充満、松島でも隊員たちより町の方々の方が多く駆け付けてくれていたから、消防小隊が気を利かせて事前に屋根に放水したが“焼け屋根にミズ!”
そこで商工会長の千葉三男氏にお願いして、港から特大の氷を運んでもらい、舞台の四隅に氷柱として置いたものだ。

≪猛暑の中で熱唱!≫


昭和13年生まれで私の一つ上の“お姉さん”だったが、実に純真な方で、いつまでも少女の様な方だった。
「しかし、寄る年波には勝てないのだから、無理をしない様、お互い今後は健康に注意しましょう!」と握手して別れたのだが、肝臓がんだったとは思わなかった。
いずれ黄泉の世界でお会いすることになろうが、その時には「人生いろいろ」をお聞きするのが楽しみである。
現世でお世話になったお礼を申し上げると共に、心からご冥福をお祈りする。
お疲れ様でした…

≪産経から≫

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ツイン・パック/島倉千代子

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