軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

香港の学生デモ

香港の民主化を求める学生デモは一向に衰えない。今日から再び週末に入るので、参加者は増えるだろう。
第2の天安門事件におびえる中共指導部は、戦々恐々としており、軍事鎮圧を求めているようだが、習近平主席は許さないという。
いささか矛盾したように見えるがこれには“伏線”がある。

≪2014・6・10「ニューズウイーク誌」の表紙:11月号の表紙に「香港虐殺の記憶」として登場しないことを祈りたい≫

≪この二人はどの後どうなったのだろう。無事だったらいいが…(同上)≫

≪血染めの過去…(同上)≫

≪弾圧1か月前の民主化要求でも「民主主義さん・こんにちは」と横断幕に書かれている(同上)。あれからすでに25年、弾圧は続いている≫

民主化運動の顛末。解放軍に虐殺された市民(左)と彼らが立てた【民主の女神像】(同上)≫

≪自国民と朝日新聞読者の目には触れなかったが、世界の人々の目には触れた…(同上)≫


習主席の父親・習仲勲は、国共内戦、抗日戦争を戦った重鎮だったが、天安門事件の口火になった87年1月の全国的な学生の民主化運動への対応を誤ったなどとして、総書記解任に追い込まれた胡耀邦の無二の友人であり、胡耀邦と共に学生運動が起きる前から、トウ小平ら老幹部の引退を求めていた中の一人だったのである。当然トウ小平らは強く反発した。
仲勲は「トウ小平のように、強力に経済改革などを推し進めるのは“人治”であって専制的な手法だ。これからは“法治”で問題を解決すべきであり、そのためには、我々のような老指導者は第一線から引いて、胡耀邦のような若手指導者に任せる必要がある」と主張した。
その後も両者の間には不穏な雰囲気が漂っていたが、学生運動が起こった時に保守派が胡耀邦を一斉に攻撃したのを見たトウ小平は、これに便乗して胡耀邦を総書記から更迭した。
この時も仲勲だけは胡耀邦の更迭に反対したが多勢に無勢。やがて天安門事件後、仲勲は同年末の党中央委員に選出されず広東省に左遷される。

習近平自身も文化大革命において反動学生とされ、1969年から7年間、陝西省延安市延川県に下放されている。

このような体験を持つ習主席は、天安門事件後の世界の悪評判をよく知っているから、おそらく慎重に事を進めていると思われる。

しかし、このまま混乱が続けば、香港経済がマヒしかねないし、APECも迫っている。そこで密かに汪洋が香港に派遣された。
彼の目的は、学生デモ隊の中に“工作員”を潜入させて、内部分裂を仕掛けることである。香港の、主として中国人相手に商売している商店主などを扇動し、デモ隊を分裂させるのが目的だが、すでにそれが始まっているようだ。

今まで沈黙していた「人民日報」も香港の繁栄がダウンし、学生は法律に違反している、と煽り始めた。

≪3日、香港・九龍地区の旺角で、道路を占拠するデモ隊をとり囲み、警官に詰め寄る親中派の“市民”ら=産経から。情報では、大陸の公安関係者だというが体つきからして一般市民とは違うようだ≫



親中派“市民”を排除する香港警察官。彼らも香港人だ=産経から≫

親中派“市民”=やくざ?を連行する香港警察官。多分知っていたのだろう。警官の目を見ればわかる=産経から≫



≪中国国営中央テレビは3日夜のニュース番組で、香港での次期行政長官選の立候補資格制限に反発する学生らによる大規模デモを「違法な集会」と繰り返し、「香港の金融、小売り、観光業などに深刻な影響を及ぼしている」と否定的に報じた。

デモの背景や、民主的な選挙の実現を求める学生らの主張は一切伝えなかった。

番組ではデモの影響で売り上げが落ちたと嘆く香港の観光や小売業界関係者の声を紹介。また香港の中年男性がデモに参加する若者に涙を流しながら撤収を呼び掛けるインターネット上の動画を取り上げ、「全国の親たちの声だ」などとする書き込みを読み上げた≫という共同通信電がそれを表している。


大紀元日本」も【6日目に突入した香港の大規模抗議活動】と題して、
≪2連休終了後の3日午前中には香港政府本部前の参加者は著しく減り、隣接する行政長官事務所周辺に集中している。香港紙「蘋果日報(アップル・デイリー)」によると、その人数は約4千人。一方、「25年前の天安門事件の二の舞にならないか」と中国政府の武力弾圧に対する懸念も強まっている。

香港警察は2日午後、政府本部に催涙弾や、ゴム弾、盾などを大量に運び込み、「必要時に使用する」と宣言した。抗議参加者らもマスクを着用するなど、現場では緊張が漂っている。

2日夜、学生リーダーは参加者に対し、市民生活への影響を最小限に抑えるようよびかけ、「平和抗争」「流血を望まない」などの主旨を繰り返した。

同日深夜、香港の主要大学である香港大学と香港中文大学の2人の学長は香港政府本部前の抗議現場に訪れ、学生たちのこれまでの行動を「平和かつ礼儀正しい」と評価し、引き続き理性的であるよう要求した≫と伝えた。


香港政府は、学生との対話を行うと発表したが、天安門広場事件当時のトウ小平と同様、専制主義的発想の政府に、台湾議会を占拠した学生と台湾政府とのような民主的な会談が持てるかどうか、極めて悲観的にならざるを得ない。
かといって、強権を発動して武力弾圧した途端、北京政府は世界から孤立することは請け合い、世界中で“活動”している中国人に対する国際的な受け取り方も激変するだろう。“中華”人民共和国=イスラム国という風に。

さらに今まで抑圧され続けてきたチベットウイグル、モンゴル、少数民族も、目を覚ますことと思われる。情報が届いていればだが。


不思議なことに、世界はこの民主化運動を支持し、ケリー長官でさえ、王毅に釘を刺しているが、わが国政府がシナに武力行使をしないように抗議したとは聞かない。レジャーを楽しんでいて噴火に遭った気の毒な御嶽山の犠牲者に黙とうをささげている暇はないのだ!といいたくなる。

≪噴火数分前の御嶽山頂上。女性が目立つ!=産経から≫


≪迫りくる噴煙=産経から:専門家はインフラ整備を担う自治体だけではなく、観光客らの山に対する「畏れ」の意識の必要性も訴える=産経から≫


今朝の産経は≪「火山列島」どう向き合う 退避施設整備遅れ 「畏れ」の意識も≫と解説しているが、最後に、「◆共生の思い重要」として、

御嶽山山岳信仰の「霊峰」としてあがめられてきた。慶応大の宮家準名誉教授(81)=宗教学=によると、山に対する信仰は噴火などの天災を畏敬し、沈静化を祈る一方、田畑を豊かにしてくれることへの感謝という「共生」の考えが根底にある。

宮家氏は、近年の登山ブームで山に親しむ人が増えたものの、山に対する古来の考えは薄れつつあると感じるという。一概に登山者をとがめるものではないと言及した上で、宮家氏は「山岳国家の日本で山と共生していくためには、一定の怖さや畏れを抱きながら接し続けることが大切ではないか」と話している≫
と書いたが同感である。
この【怖さ】【畏敬】と【共生】【感謝】という言葉は、今回の犠牲者よりも、戦後政治を牛耳ってきた政治関係者や、虚報を流し続けて国民をだましてきたメディアなどに特に聞かせたい言葉である。驕る平家は久しからず…・


34年間、近代科学の塊ともいうべきジェット戦闘機に搭乗して、自然界の神秘に触れてきた私としては、特にそう感じる。
最近の人類は、少し増長しているのではないか?“指導者たち”に猛省を促したい。

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