軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

民主完敗!それでどうなる?

昨日は宇都宮護国神社で行われた、チャンネル桜栃木県支部主催の講演会に出席した。「日本を考える」として、主として沖縄問題などを取り上げたが、普天間基地問題について、新聞などの報道とは全く違う内容に皆さん戸惑っていたようだ。
多くの方々に、いつまでもメディアがねつ造した「大本営発表」を盲信していては国が亡びると知ってもらいたいと思う。


今回の東北大震災で大活躍した米海兵隊の動きを、沖縄の地元紙は「普天間問題に利用する、政治的に利用されかねない…」と心配しているそうだが、それほど沖縄メディアは真相を捻じ曲げてしか理解できない“誤”報道機関に陥っている。大半の素直な県民とは逆をいく「素直になれない」報道機関であることの証明だろう。
こんな連中を九州では「ひねくれモン」とか「いじけモン」といった。要するに『物事を素直に、あるがままにみられない人たち』のことで、いわば[へそ曲がり]のことだが、その根源の大半は「劣等感」に基づいている。コンプレックスが強ければ強いほど、「いじけ、ひねくれ」るから誰からも相手にされなくなる。哀れとしか言いようがない人たちのことを言う。

海兵隊の大島救援=インターネットから≫


≪米海兵隊・大島救援=インターネットから≫


地元で活動している恵隆之介・拓大客員教授は、「新報もタイムズも実は海兵隊、米軍への理解や賞賛が県民や国民に広がることに慌てているのだ。海兵隊の存在意義、必要性が動かぬ事実として示されているのに、彼らはそれを認めたくない。そこで支援活動の詳細は伝えずにケチをつける。沖縄の言論空間は批判を許さない言論統制を敷く、どこかの国と似ている」と指摘している(産経7日)が、その通りである。しかし、これら“いじけた”地元紙の中にも、ジャーナリストとしての識見を持った記者もいるはずなのに、全くそれが出ないということは、やはり会社自体が「ひねくれモン集団」と言われても仕方あるまい。こんな新聞しか読めない県民が不幸である。


震災から1か月、パフォーマンスだけを意識した“最高指導者”は石巻を訪ねたが、今回の視察は「戦場離脱」の観がある。

昨夜、第17回統一地方選挙前半戦の結果が出たが、民主党は見事に?「完敗」した。「菅敗」と指摘されるのを避けて彼は中央から逃げ出したのだろうが、石巻を選んだのは、激甚だったからというわけではなく、どうも数々の失策を重ねてきた地元選出議員の手柄?にしようとしたといわれている。冗談じゃない。この地方の被災者たちは奥ゆかしく、地味で控えめな東北人だから“控えめな苦言”しか言わなかったが、これが九州だったらダダじゃおかないだろう。
「この腑抜けモンが。貴様がボケ〜としちょるケン、こげな大被害が出たとじゃ。どげんしてくれるとヤ!馬鹿モンが!さっさとやめんか!」程度の“控えめな苦言”は呈したかもしれない。
菅首相が本部にお戻りになられたら、早速選挙大敗の責任問題が吹き出すだろう。


四選された石原都知事は、現政権は「無知で未熟な連中が集まって、役人を使わない。何をうぬぼれているのか」と痛烈に批判したそうだが、だからと言ってゲバ学生時代に≪教授や政権を吊し上げること≫に快感を覚えてきた彼ら“政権内人物たち”が、そうやすやすと政権を手放すわけはない。機動隊が突入して排除しない限りは…
今朝の新聞は「民主完敗」と大見出しだが、さて、それでどうなる?世の中はいい方向に変わるの?と聞きたくなる。


有権者は確かにあきれ果て民主党に愛想を尽かしたが、戦後連合国から植え付けられた民主主義システムでは、ヒトラーがそうであったように本人が辞めない限り更迭できないのである。だからドイツ陸軍内でロンメルらを中心に「ヒトラー爆殺計画」が実行されたが失敗した。

なんとなく今の日本は、そんな最悪の政情になっているような気がするが、実態は政府を頼らず、民間人自らが、自ら考え行動し始めているように感じる。これはいい傾向だろう。人間が生きるという原点は≪自らの身は自分で守る≫ことにあり、政府など頼りにならないことを改めて認識することだろう。
国家防衛の基盤もそこにあるのだが、戦後日本人はすっかりそのことを見失ってきた。アリとキリギリスだったのである。

沖縄県民は、米海兵隊問題で騒げば騒ぐほど、元防衛次官が暴露したように年間5829億円もの基地収入が降ってくることに味を占めて人としての道を踏み外しそうになっていて、米高官から≪extortion≫?と言われるまでになってしまった。
地元は大騒ぎして米国に謝罪を要求したが、人間、図星を衝かれると異常に怒りだすものである。


さて、一朝有事の際に、頼るべきわれらが政府は役に立たず、創設以来日陰者扱いされ「暴力装置」と官房長官に蔑視された“軍事組織”と、沖縄県民から“嫌われ者”扱いされていた米海兵隊がともに被災者救援に見事な活動をした。これだけは動かぬ事実であることを国民は忘れてはなるまい。津波に襲われて機能を喪失した仙台空港を復旧したのは米海兵隊だったということを忘れてはなるまい。

仙台空港を復旧させた海兵隊=インターネットから≫

今後、政府や朝日新聞などが、「民間空港に自衛隊機や米軍機を着陸させない」などと言ったら、直ちに使用不能状態に戻されることを覚悟すべきである!


ところで有権者の審判は一応下ったが、だからと言って早々にこの「無知で未熟な」菅政権が身を引いて懺悔すると早とちりしてはなるまい。

「窮鼠猫をかむ」という言葉がある。政権内に巣食う、≪外資系議員≫と「外資系そのものの事務局員たち」の行動から片時も目を話してはならないのである。

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