米国の民主党政権が如何に米国を弱体化したか、について米国では批判と反省が起きていて、それがトランプ大統領を選出した直接的な動機だと私は理解している。
それは一般的に、民主党政府が戦争を開始し、共和党がそれを始末する…という俗説に関心を持っていたからだが、民主党出身の第32代大統領(フランクリン・D・ルーズベルト)の罠にはまってわが国が日米開戦を決意した歴史的な事実からもそう感じてきた。
大方の日本人が”尊敬”しているJFKも民主党で、軍事援助を大規模に増加し、「軍事顧問団」名義で米正規軍をヴェトナムに増派し、その後のベトナム戦争を泥沼化させるきっかけを作った。
退官後、一般的に「平和を好む?民主党」政権が、易々と戦争を引き起こし、「一見”武闘派?」に見える共和党がしりぬぐいさせられる…と言うそんな疑問に答えてくれたのがアン・コールター女史の「リベラルたちの背信~アメリカを誤らせた民主党の60年」で、これを読んでリベラルの正体を見た気がした。女史は言う。民主党支持者には「軽薄なセレブの軽薄な反戦活動家」である”有名人”がメディアに囲まれて蝟集する傾向があると。
さて、わが国の自他共に認めるリベラル?メディアはやはり朝日新聞であろう。
26年前の切り抜きから、そんな傾向を見ることが出来ると思う。
*平成5(1993)年1月6日朝日新聞社説
当時の社説だが、やはり朝日は民主党政権の誕生に期待している。そしてなんと「我が国の変革も好機だ」と捉えているのである。
処が読売は、戦後の米国大統領の就任演説を一覧表にして比較している。
之だと読者は米国の政治の実態を理解できるのじゃないか?
*平成5(1993)年1月20日読売新聞
更に、こんな方も新政権(民主)を応援している。昨日の論壇筆者もそうだったが、偏った方々が朝日には登場する。
*平成5(1993)年1月21日朝日[論壇]
クリントン新政権が、未来への夢を「悪夢」に変えた!と米国民は思っているのにいい気なものだ。
憲法問題でもそうだ。
*平成5(1993)年1月27日朝日新聞社説
同じ憲法問題でも、産経は「最近の要人の発言」を簡単に紹介している。朝日の読者は一方的に朝日の論説委員のお説教を聞かされるが、産経の読者は、一応公平な意見を知ることが出来る。
*平成5(1993)年1月25日産経新聞
更に産経は「戦後日米安保史」で日本自らが憲法に制限を作っている、と批判する論調を紹介している。
*平成5(1993)年1月6日産経新聞
僅かな史料から比較しただけだが、こうして見てみると、読者に”親切”な新聞記事はどこの新聞社か、がよく理解できるだろう。
同じ新聞代を払うのなら、偏った情報ではなく、少しでも広い内容の論調が望ましいのは言うまでもない。