軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

見事なり「なでしこジャパン」!

今朝は「なでしこジャパン優勝」のニュースで日本中が沸いた。彼女たちの動きに無駄がなく、その瞬発力の見事さに「あるいは?」と希望を抱いていたが見事優勝したのには感動した。震災に苦しみ、政治の低迷に飽き飽きしていた国民に、大きな希望を与えてくれたことに感謝したい。
ボールに向かって体ごと体当たりする様子に私は「特攻隊」の姿が重なっていたが、日本女性(撫子)の強さを思い知らされた。それに比べて……。言いたくないが戦後の男たちは少々だらしないぞ!!発奮してほしい!

≪おめでとう!堂々の金メダル!=インターネットから≫


さてその男?の一人の過去の行状が産経トップに出ている。やっと拉致問題の真相が近くなったか、と感じているが、これをきっかけに国内の「支援グループ」を暴き出してほしい。国内に協力者がいなければ、あのような大量拉致は不可能だったはずだ。もちろん、裏で手をまわしていた政治家が、与野党問わずたむろしていたのだから、これを芋づる式に検挙すべきだろう。ご家族たちにとっても残された時間は少ない。当時の警察・公安関係者も真相を白状したらどうだ?

≪市民の会?=よど号事件=そして=産経から≫


米国ではダニエル・イノウエ議員が「30年前に日本政府に忠告した」事を公表した。昭和50年代初頭ごろから多発した「行方不明」事件の捜査を“妨害”したのは田中首相だったはずだ。
昭和四十九年八月に、北朝鮮工作員として日本人になりすまして韓国に入国した在日韓国人文世光が、日本人警察官から奪った拳銃で朴大統領を狙撃し、大統領夫人を死亡させたが、時の田中角栄内閣は、韓国政府の度重なる要請を無視して、関連する朝鮮総連やその司令塔になっていた万景峰号に対して、全く捜査を実施しなかったではないか。当時の資料を整理してみるがよい。
拙著「金正日は日本人だった」の第9章に取材結果を記録しておいたが、もちろん与野党、政界のみならず、メディア界もその共犯であるといえる。

これがどこかの国だったら、菅さんは「国家反逆罪」でしょっ引かれ、徹底的に訊問されているだろう。だから辞められない?のかもしれないが。



ところで大陸の動きがおかしい。これまた日本メディアは報じないが、オバマ大統領とダライ・ラマ会談に中国は激しく抵抗している。

≪16日、ホワイトハウスで会談する、オバマ米大統領(右)とチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世(ホワイトハウス提供・共同)≫


共同通信は「中国外務省は17日未明、オバマ米大統領チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世の会談を受け、崔天凱次官が米大使館当局者を緊急に呼び出して抗議し、中国側の「強い憤りと断固たる反対」を表明したと発表した。

 馬朝旭外務省報道局長も同様の談話を出し、中国に対する内政干渉をやめるよう米側に求めた。中国側は具体的な対抗措置には言及していないが、今後の米国の対応を見極めながら、あらためて厳しい対応を取ることも予想される。(共同)」と報じたが、今朝入った情報によると、次期主席の習近平氏一行を昨日ラサに送り込んだという。
名目は「チベット解放60周年平和解放記念祭に出席」だそうだが、それほど重要なお祭りに習氏自身が参加していながら、国内報道は「新華社」がわずかに報じただけだという。そんな「平和式典の開催」をどうして大々的に宣伝しないのか?


他方現地ラサには、日曜日だというのに公安や武装警察などが厳戒態勢を敷いているという。市民は「日曜なのにご苦労なこと…」と彼らを皮肉っているそうだが、どうも何かがおかしいと思えないか?
なんとなくその昔、胡錦濤氏がとったチベット民族大弾圧に似ているような気がするが……


日本のマスコミは、汚染牛と、九電のやらせメール(自分らのやらせは棚に上げておきながら)、それに今日からの話題は「なでしこジャパンの勝利」一色になるのだろうが、周辺情勢は異様な動きをしていることを的確に報じてほしいものである。

大陸ではモンゴル、ウイグルで大々的なデモがあったし、国内でも賃金未払い、土地不法取り上げ反対デモ、上海中心部での爆弾爆発事件などなど、人民の不平不満は嵩じつつあり各所で暴動が絶えない。その上天変地異で災害が続発している。


面白い?のは、石油流出事故があった渤海湾では、もともと汚染水の垂れ流しがひどく、以前は越前クラゲが異常繁殖して話題になった。ところが今回は海一面に青のりが異常繁殖、海水浴もままならないという。

≪大量のアオノリが漂着した青島海岸=大紀元時報から≫

この青のりは、食用として韓国と日本に輸出する計画だそうな。昔はメタミドホス入り餃子、今度は“天然?もの”の青のり、いやはや〜
だから「中国産」食品は主婦から敬遠されるのだ。


マスコミの皆さん方、なでしこジャパンを称えると同時に、周辺情勢に関するニュースも、公平に報道していただきたい。
毎日菅首相をいくらバッシングしても、彼は支持率が1%になってもやめないと宣言しているのである。
彼を応援してくれる少数の方々が頼り、メディアがいくら騒いでも、どこ吹く風…気が付いたら任期満了!そして日本も地盤沈下だろう。

拉致事件の重要参考人として特別事情聴取でも始まれば別だが…


暑い夏がさらにヒートアップ、老体に堪えるので夜はたまらずエアコンをちびちび使っているが、皆様方も熱中症には十分にご注意あれ!

長い旅の記録―わがラーゲリの20年 (中公文庫)

長い旅の記録―わがラーゲリの20年 (中公文庫)

靖国神社と日本人 (PHP新書)

靖国神社と日本人 (PHP新書)

中国はいかにチベットを侵略したか

中国はいかにチベットを侵略したか

チベット大虐殺と朝日新聞

チベット大虐殺と朝日新聞

福田恆存評論集〈第20巻〉私の英國史

福田恆存評論集〈第20巻〉私の英國史

金正日は日本人だった

金正日は日本人だった

国際軍事関係論―戦闘機パイロットの見つづけた日本の安全

国際軍事関係論―戦闘機パイロットの見つづけた日本の安全