軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

“シニア決死隊”とみたま祭り

13日は午後から靖国神社に出かけて、みたま祭りの露払い?をしてきた。全般的に節電対策が講じられているというのが気になったが、境内を飾る灯篭がどんな風なのかは夕方5時半までしかいなかったので確かめられなかった…。


すでに境内には屋台も並んで賑やかだったが、この時間になると九段下駅方面から続々と人波が押し寄せていた。特に若い女性の浴衣姿が目に付いたので、英霊も大喜びだったろう!
暑かったから遊就館内も混雑していたが、ふと目に留まったのが俳優・伊東四朗氏のこの書である。


平成13年、今からちょうど10年前に書かれたものだが、伊東氏が今書くとしたらどんな文を書いただろうか?と考えさせられた。

今も昔も、この国を支えるのは無名戦士なのだな〜とつくづく思う。


たまたま夕刊フジに「“シニア決死隊”福島原発に突入」という記事が出ていた。
≪定年を過ぎた元技術者らによる原発事故収束ボランティア「福島原発行動隊」の代表メンバー5人が12日、東京電力福島第1原発の原子炉建屋に“突入”する。今回は東電関係者に案内されての視察だが、早ければ9月中にも原発の収束作業に就きたい考え。“シニア決死隊”の勇気は実を結ぶかー≫というのである。
5人は全員が60歳以上で代表の山田恭暉氏は72歳だという。私と同年代、≪若い人よりも被曝による影響が少ない我々引退組が作業にあたるのが最も理屈にかなっている。次の世代に負の遺産を残さない≫とその目的を語ったそうだが、正会員は427人、賛同・応援者は1352人に上るといい、東大名誉教授、元自衛官、大型クレーン運転手、元溶接工、とび職など、多彩な人材がそろっているそうだが、その勇気に感心する。

≪シニア決死隊=夕刊フジから≫

自衛官と言えば、OBの活躍も目立たないがかなり活躍している。特に隊友会の活動は現地で非常に感謝されているようで、「老人のグループがどやどやと入ってきたかと思ったら、ばたばたっと手際よく後片付けをしてくれたのでびっくりした」と被災家屋を片付けてもらったご老人が語っていたが、身にしみついた「団体行動と規律精神」は、定年後もおいそれとは消滅しないものである。


戦闘機操縦しか能がない私には、沖縄で殉職した川久保祐二空軍少佐の代わりにでも再採用してもらい、中国空母攻撃隊長?くらいしかなかろうが、9GかかるF-15じゃ老体には無理かもしれない…

いずれにせよこのような“シニア”の行動には頭が下がる。もちろん、若者代表の「なでしこジャパン」の大健闘にも頭が下がるが…。
まだまだ日本人魂は失われていない!と靖国の賑わいを後にしてチャンネル桜に向かった。


昨日は「防人の道」濱口キャスターの番組でコメンテーターを務めたが、話題は中国問題に集中した。大筋は前回のブログに書いた内容だが、今朝の産経9面短信欄に「上海テレビ『江沢民氏から供花』」とある。13日に行われた元上海市党書記の告別式に、江沢民前主席から供花が届いたというのである。
それよりも胡錦濤習近平両氏の動向が見えないのが気にかかる…。


“美人局”で失脚したIMF理事長の後任人事では、予想通り中国から副理事長が初めて選ばれた。世界経済大国”第2位”になった中国としては、IMF理事ポストは“悲願”だったが、ようやく手に入れたのである。
驚いたことにそんな経済大国に対して、大災害で被害をこうむって復興もままならない我が国がODAを続けるのだという。誰が考えても異常でしかない。裏に何かある”!と勘繰りたくなる。
国家公務員、外交官試験も受けていない民間から選ばれた「大使殿」がやけにご熱心だそうだから、企業OBとして、大使がお世話になった古巣から民間ODAを出してもらったらどうだろう?私は何でもパクリのこの“大国”に、国費をこれ以上使ってもらいたくないが、納税者の意見はどうなんだろう?


マ〜それはいいとして、中国と北朝鮮の関係も微妙になってきたが、こちらの方が日本にとっては極めて重要である。中国も、北朝鮮も、来年の指導者交代で何が起きるかわからない情勢にある。特に北では、首領様の健康は“秒読み?”だという説もある。○○の症状が顕著だというのだが、そうであれば国内混乱発生時には間髪を入れず『解放軍』が介入するだろう。そうなれば韓国も≪ソーラーパネル≫どころじゃなくなるだろうし、台湾の総統選挙にも影響が出るだろう。
ところで、拉致問題の被疑者ともいうべき団体とかなりのお金のやり取りをしていたことがばれた菅総理は、同胞救出計画を立てているのか知らん?

東北の被災者も救えないようじゃ鼻からダメ、という者もいるが、それじゃ国家として機能していないじゃないか!

≪双方の腹の内は?=産経から≫


もし中朝間に問題が起きれば、何よりも中国国内のチベットウイグル、モンゴル情勢が微妙になるだろうが、これが北京政府にとっての核心問題である。

経済上も、海外資本は中国内での儲けがなくなったのでどんどんヴェトナムに“脱中”しているらしいから、わが企業がこうむる被害も大きいのじゃないか?復興計画に支障が出なければいいが…


アフリカ中近東のジャスミン革命南シナ海の中国を巡る“紛争”など、わが国のシーレーンを取り巻く環境は緊張を増しているが、わが政界にはなんだかチマチマした話ばかりで、国家戦略が見当たらないのが異常である。


“シニア決死隊”とは違って、15年吠え続けてきたが効果が見られない「防衛漫談」、老兵のたわごとに過ぎない放談にも飽きてきた。そろそろ幕引きして新進気鋭の若者にバトンタッチしたい心境である。

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