軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

御嶽山噴火と“太陽の党”

いささか旧聞に属するが、25日夕刻、明治記念館の田母神君の50冊目の「出版記念パーティ」に出席した。雨の中、大変な人出だったが、「出版」記念パーティは「出帆」記念パーティに変更?された。
開会に先立って石原元都知事が、太陽の党設立の経緯を説明、藤井議員、平沼議員、西村眞悟議員の決意表明などが続いて会場は盛り上がった。
その経緯は翌日の産経新聞に詳しいから省略するが、衰退する日本国に危機感を抱いた有志がようやく結束し始めた感じだ。


乾杯の音頭はデヴィ・スカルノ夫人がとったが、その中で朝日の誤報?事件に触れたのはよかったが「倒産すると社員がかわいそう…」という発言は間違いである。この会社は、国と英霊方を侮辱し続けてきた新聞社であり、そんな会社から生活費をもらってきた社員たちである。今頃になって≪憐み≫を施すことはない。
徹底的に壊滅させるべきだと私は思う。就職難と戦い、真面目に一隅を照らし続けてきた青年たちに比べて、うそをついて国を貶めてきた社員に同情する必要はない。今までの“無責任で気楽な生活”を償わせるべきである。
彼らのおかげでどれほど多くの国民が泣かされてきたことか!


≪「太陽の党」結成を報じる産経新聞


ところで私は、「今年は何が起きてもおかしくない年だ」と年明け早々から言い続けてきたが、それにしても地震、集中豪雨、竜巻、落雷など天変地異の頻発は、近来にない頻度だろう。
科学的根拠を重視する関係者は一様に「地球温暖化」を挙げてきたが、それだけでは説明できないのではないか?
温暖化が言いだされてからすでに何年たつか知らないが、地上にうごめく人類という生物は一向に反省もせず、改善のための努力もせずに、シナのように未だに汚し続けて恥じない。改善の取り組みは口先だけに打ち過ぎてきた。その結果どうだ。得体のしれないエボラ出血熱は蔓延し、精神異常を来たした者たちによる殺人事件は頻発し、地球上の富を独り占めにしようとする傲岸な政府や企業は、相変わらずその強欲さを改めようとはしていない。
これじゃ当然天地は怒るだろう。


この地球上に生命を受けている生物は人間だけではないことを知るべきだから、自然は生き物の一種類としての人間に自覚を促そうと試みているように感じる。
そう、事件事故、災害では、人間様のことは皆が心配するが、同時に多くの生き物の命も失われているのだ。記事にならないだけである。
災害は生き物すべてに“平等に”降りかかってるのだ。人間様だけが地球上の主役ではないことを知るべきだろう。


そう思っていたら、今朝の「産経抄子」は「神の怒り」と題していいことを書いている。

≪〈木曽のナァーなかのりさん 木曽のおんたけナンチャラホーイ 夏でも寒いヨイヨイヨイ〉。大正時代に作られたという民謡の「木曽節」の影響だろうか。長野県と岐阜県にまたがる御嶽山には、なんとなく親しみを感じてきた。

 ▼実際、3千メートル峰のなかでも、比較的登りやすく、登山者にとって人気の高い山のひとつだという。もっとも、本来は信仰の山である。とりわけ濃尾平野に住む人たちにとって、この地方を潤す木曽川の水源をもつこともあって、毎朝、手を合わせる霊山であった。

 ▼愛知県出身の横井庄一さんも、母親から「お前は御嶽山の申し子」とよく言って聞かされたという。「生き抜けたのは精神力ではなく、御嶽山のおかげ」。昭和47年、グアム島で28年間の洞窟生活から救出された時、現地記者団にこう語ったものだ。

 ▼その御嶽山が先週末、突然牙をむいた。狙われたのは、好天と紅葉に誘われて訪れていた登山客だ。噴火の規模は、昭和54年に有史以来初めて発生を記録して以来、最大とみられる。灰色の噴煙が、空を埋め尽くさんばかりに広がっていく。降り注ぐ噴石は、避難小屋の屋根を突き破る。登山者が山頂付近で撮影した映像は、地獄絵図さながらだった。救助活動も難航しているようだ。

 ▼御嶽山では、24時間体制の観測が行われ、噴火の約2週間前から、地震活動が活発化していた。それでも噴火が起こるまで、気象庁が設定した警戒レベルは、5段階中もっとも低い、平常の1のままだった。専門家は、予知の限界を指摘する。

 ▼とはいえ、神の怒りに恐れおののき、ひれ伏してばかりもいられない。人知の限りを尽くして、そのメカニズムの解明を急ぐのは、火山大国に生きる日本人の責務である。≫


古来日本人のみならず、チベットなどの仏教国には、女人禁制などの「山岳信仰」があった。

≪日本の古神道においても、水源・狩猟の場・鉱山・森林などから得られる恵み、雄大な容姿や火山などに対する畏怖・畏敬の念から、山や森を抱く山は、神奈備(かんなび)という神が鎮座する山とされ、神や御霊が宿る、あるいは降臨する(神降ろし)場所と信じられ、時として磐座(いわくら)・磐境(いわさか)という常世(とこよ・神の国や神域)と現世(うつしよ)の端境として、祭祀が行われてきた。
また、死者の魂(祖霊)が山に帰る「山上他界」という考えもある(この他は海上他界、地中他界など)。これらの伝統は神社神道にも残り、石鎚山諏訪大社三輪山のように、山そのものを信仰している事例もみられる。
農村部では水源であることと関連して、春になると山の神が里に降りて田の神となり、秋の収穫を終えると山に帰るという信仰もある。日本人ではないが、カールブッセの詩「山の彼方の空遠く、幸い住むと人のいう」という言葉が、日本人の山岳信仰の信仰観を表しているだろう(ウィキペディア)≫


そしてそれは、富士山や阿蘇山鳥海山など、火山の噴火への畏れから、火山に神がいるとみなす「火山信仰」。白山など、周辺地域を潤す水源となりうる山を信仰する「水源山信仰」。恐山や月山、立山熊野三山など、死者の霊が死後にそこへ行くとされている「死者の霊が集うとされる霊山信仰」など、わが国には先祖代々、山々には神霊がいるとして敬い、山頂に神社を建てて平穏無事を祈ってきたが、最近は、富士山を「世界遺産」に祭り上げるなど「信仰の対象」としてではなく、「観光収入源の対象」として穢れを招くなど、神をも畏れぬ傲慢さが横行していた。私はこれでは神々の怒りを呼ぶのではないか?と危惧してきた。


今回の御嶽山噴火の惨事は、この「自然界に対する惧れ」を忘れてきた人間、特に戦後日本人に対する神の啓示のように思われる。
この写真を見るがよい。

≪山頂付近で石造りの台座に寄りかかり救助を待つ女性。何の台座かはわからないが、周辺に仏像や座像が見えるから、何かの祈念像であろう。=産経から≫


産経は記事の中に「…無慈悲な自然の力を前に、自衛隊長野県警、地元消防団などによる懸命な救助活動が続けられた」と書いたが、自然界に「慈悲も無慈悲」もあるまい。普段は天界神界のことなど念じもせず、穢れ多き生活をしておきながら、苦しいときに神頼みしても始まるまい。

≪まるでギリシャ神殿遺跡のような風景=産経から≫

≪救助隊員以外は無人の山頂=産経から≫

普段は観光気分で山の神々に不快な気分を与えておきながら「無慈悲・・・」はあるまい。富士山山頂も一時数百トンを超えるゴミタメになっていた。
友人の一人は10数年前からコツコツと自費で山頂のごみ収集にあたっていたが、アルピニストの野口氏もそれを訴えていた!
登山家たちは十分認識していたが、素人登山家(観光客)は質が悪かった。


御嶽山の山神様の“怒り”=産経から≫

それにしても、事故が起きるとすぐに「自衛隊!」ということになる。今回は安倍首相自ら「自衛隊派遣」を即座に指示したが、何度も言ってきたように、自衛隊は年々削減されていて、人員不足に苦しんでいるのだ。
今後の世相の乱れを予測すれば、速やかに増員すべきではないか?
こんな悲惨な災害の時に、不平不満を言うことなく、土曜日曜日に家族と紅葉狩りを楽しむこともなく、命令一下、速やかに出動して活動する、自衛隊、機動隊、消防士、医師などの「実用的な」人員増を図るよう安倍首相に切望する!


集団的自衛権問題の時に、社民党はこんな嫌がらせをしたが、彼らナンゾ、一文の存在価値もない。朝日同様この世から抹殺されるべきだろう。

集団的自衛権に反対する社民党のポスター。海外派遣ではなく、国内災害派遣続きで父は帰ってこれないのだ。無責任政党の知能程度がよく分かる一枚≫



≪それにしても御嶽山上空で、ホバリングして救助する陸自ヘリの勇敢さと練度の高さ!見事だとしか言いようがない。御巣鷹山事故の時もそうだったが、「夜は飛べない自衛隊ヘリ!」と“有識者たち”から誹謗中傷されたものだ。飛んでいたことを彼らが知らなかっただけだったが…=産経から:下の写真も≫



あまりにも天変地異が続くので、友人の陰陽師氏に伺うと「どうも治世が乱れていますね。治世の乱れ(新自由主義)が人心を荒廃させ、枉津日(まがつひ)の神の荒びとして我が国に襲いかかってきています」という答えが返ってきた。


「神の荒びによる枉津日によって引き起こされる 神鳴(雷)の禍を受けないよう祈願」するのが古来から続く陰陽道である。


「と言いますのも、安倍首相は防衛では確かに一定の成果を上げておりますが残念ながら天意に適わず一路亡国への途を辿る新自由主義を採用しているので天譴災異が絶えません。この天譴はまだ始まったばかりでして、更なる悲劇惨劇をもたらす事は避けられないと自覚しています」と彼は言う。
私はイデオロギー的な道理よりも、この夏に靖国参拝を見送った勇気に欠けた行為が災いを招いているのだと思っている。
侵略行為、南京虐殺、女性を性奴隷にした…などなど、お国のために身を捨てた多くの英霊を侮辱して恥じない反日国などに対して、毅然として反論し、英霊の名誉を回復しようとしないそんな戦後の勇気なき政治屋どもに、英霊は愛想が尽きたのだと思う。そんな弁明が出来ない英霊方に代わって、堂々と彼らの無念を晴らすことができるのは日本国首相でありそうしなければならないのだが、閣僚の中にも靖国参拝しない卑怯者がいるようでは、安倍首相一人が頑張ってもどうにもならないことであるようだ。
私はそうすべきだと思うのだが、若い彼には勇気がないように見える。


≪こんな与党といつまで組んでいるつもり?=後輩の漫画家?から≫

天を天とも思わず、神を崇敬することもなく、口から出まかせの無責任発言で世間をだましている政治屋らとそのグループが禍の元だと私は感じていて、こんな連中に命を預けていられないと思っているのだが、遅まきながら巻き返しを図ろうとするグループが出てきたことは心強い。
今後は、天譴災異を鎮めるためにも「“太陽”の党」の活動に期待したい。


届いた本のPR
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「田母神戦争大学:田母神俊雄・石井義哲共著:産経新聞出版¥1200+税」
防大15期生の田母神君と25期生の石井君の共著。
「『戦争できる国』の方が戦争にならない!」というのは事実である。軍事力を整備せず、平和平和と唱えてきた戦後日本国は、経済重点主義をとって成功したといわれているが、その裏ではどれほど血税が、近隣諸国のみならず、国連という“田舎の信用組合”にまで流れたか。収支決算報告書を政府は公表すべきだろう。
世界第2の会費を納めながら、未だに常任理事国入りもできず、そのくせわずかな会費しか払わない反日韓国人が総長になって私物化している。そんな漫画以外の何物でもない組織に国運をゆだねている馬鹿らしさ…。
二人の胸のすくような対談が面白いが、防大卒業生もどんどん発言をし始めたことが嬉しい。勇気ある≪空幕長経験者≫の出現とでもいうべきか。



「大嫌韓時代:桜井誠著:青林堂¥1200+税」
大戦後我が国に居残った半島出身者は200万人といわれる。その後約10万人が北朝鮮に帰国?したが、居残った半島人は、数数の特権を享受しつつわが国で生活している。戦後政治家と官僚たちの「不作為」によるものだが、この不具合を是正しようと立ち上がった彼らは「在特会」として、いわゆる「ヘイト・スピーチ」が問題視されてきた。
しかし慇懃無礼な表現で国民にウソをついていた朝日新聞が摘発?されたように、彼らの「韓国が嫌い!」とはっきり口に出す行動が徐々に認められてきた。言論の自由が彼らにも適用され始めたのだろう。彼は「もう異常反日国家には付き合いきれない」と吼えている。


「台湾烈烈――世界一の親日国家がヤバイ:宮崎正弘著:ビジネス社¥1100+税」
おなじみ、宮崎氏の近刊である。中国の台湾支配が日本を滅ぼす!と帯にあるが、長く大陸をウォッチしてきた著者が「中国統一目前か!?」というのは穏やかではない。しかし、集中豪雨や、噴火、幼女殺害事件、藪蚊のデング熱、程度にうなされて?いる我が国の実態を見ると、なるほど…と頷かされる。
今や、香港や台湾の学生運動家たちに期待する以外にはないのかもしれない…

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