戌年には大波乱があるといわれ、歴史的にみても大変化が繰り返されてきた。
大正7年には第一次世界大戦が終結。大正11年に日本共産党=コミンテルン日本支部が結成され、昭和9年にはロンドン軍縮会議が決裂する。
そして大東亜戦争に負け、昭和21年に極東国際軍事裁判が開廷され、わが国は骨抜きにされる。
昭和45年には日航機よど号がハイジャック、三島由紀夫が市ヶ谷で自決した。
昭和57年には日航機が羽田沖に墜落し、航空機大事故が連続した。
そしてメディアでは歴史教科書誤報事件が起き、平成6年にはオウム真理教・松本サリン事件が起きている。そして前代未聞の村山富市内閣が発足するという事態が生じた。
おめでたいことでは平成18年に悠仁親王殿下が御誕生あそばされた。
さて平成30(2018)年はどんな年になるのだろうか?
昨年大騒ぎになった半島危機は、北朝鮮の巧妙な「平昌五輪作戦」に韓国の文政権が引っ掛かって、開催直前だというのに混乱を招き、五輪の政治利用という罠にはまってしまった。
まるで朝鮮民族がそろって五輪を私的に利用している観があるが、五輪が終わった後に、何が残るか見ものである。我が国は巻き込まれないように用心するに越したことはない。
保守派論客の西部邁氏が多摩川で自死されたことも、三島由紀夫“事件”を思い出す出来事であった。
産経新聞だけは一面、三面、社会面と大きく特集を組んで氏の業績を紹介しているが、不思議なことに他紙(ことに例の朝日、毎日)は、的外れの短評でお茶を濁している。
おそらく西部氏の頭脳についていけなかったからだろう。
≪在りし日の西部先生=インターネットから≫
この報道から、私は評論家・福田恒存先生が「言論界に虚しさを感じて筆を折った」ことを思い出した。おそらく西部氏も、ずいぶん前からわが言論界、政治などに虚しさを感じていたに違いなかった。
勿論夫人との死別も大きく影響したことだろうが、三島由紀夫がこの国の道義的退廃に絶望したと同様、西部氏も、この国の各界に漂う「不真面目さ」に絶望したのではないか?という気が私にはする。
要するにいい加減な者が上に立っているからである。
≪噴火した白根山=インターネットから≫
そして自然界もそれに連動したかのように我々に“警告”した。
草津白根山が突如噴火したのである。
気象庁はじめ地震研究者たちの“盲点”だったそうで、通常の北部の噴火ではなく、記録上「有史以来初」とされる想定外の古い火口が噴火したという。確かに我が国は火山列島だから、万全を期することは不可能に近かろう。
しかし今回の事故では、冬季山岳救出訓練中の自衛隊員が多数負傷し、49歳の自衛官が死亡したという。不運だった。残念だったろうと思うが心から哀悼の誠をささげたい。
専門家は「本白根山は噴気活動もなく、そもそも噴火を想定していなかった。こうした古い火口が再び噴火することも、おかしいことではない」と話しているから、次は富士山か??
同時刻にアラスカ沖で大きな地震が起きた。フィリピンでも火山が噴火している。何か、人類が生息しているこの地球という星に、「金属疲労」現象が起きているのではないか?
話は変わるが、13日に日帰りで京都に出かけた。
保江教授と共に「UFOについて」講演し、その後対談したのだが、会場には各地から100名にもおよぶ熱心な方々が参加していたので驚いた。
≪講演する保江教授と熱心な会場風景≫
保江先生は物理学者らしく科学的に数式等を用いて解説されたが、私は体験を述べたに過ぎない。
しかし、巷のTVなどのように、興味本位ではない真剣さが会場には漂っていて、つい引き込まれた。
永年UFOを製作しようと研究活動してこられた、大企業人にもお会いしたが、私などその点では素人にすぎないと思わされた。
教養が感じられる御婦人方も多かったが、彼女たちは何か精神的なものを求めておられるような気がした。
20日には、靖国神社で恒例の国防講座を実施したが、すでに39回目、隔月実施だから約7年間継続してきたわけで、会場費の値上がりを機にそろそろ手を引こうか?と感じた。
毎回参加して下さる方々は、非常に熱心に聴いて下さるが、私としては退官後約20年たっても、私の話の内容に驚きを感じる方々がいるのでその効果に自信を無くしたのである。
20年以上も前から説き起こしてきたアジア周辺の危機的状況など、ほとんど国民に浸透していないことを痛感させられる。
自慢するわけではないが、20年前に指摘していた事柄、尖閣初め、南シナ海問題などに関して、長期的戦略で対応してくるシナの行動は、20年後の現在、かなり実現しているから、いかにこの国の対応が遅れているかを痛感させられたからだ。その内にこの国はシナの支配下に入るのじゃないか?
丁度、福田恒存先生や、三島由紀夫や、今回の西部先生が感じたであろう[虚無感]と同じものを私も感じさせられたのである。
物事は直ちに解決されるはずはなく、完成するには時間がかかるのは当然であるとしても、「兵は拙速を尊ぶ」ことを信条とする私としては耐え難い。
拉致問題を見ればわかるじゃないか! これがその最たる“悲劇”である。
今年は変化に富む、予測しがたい戌年である。
残雪に囲まれた田舎の山の中から、ストレス社会の被害を受けなくて済むように、今年は行動半径を縮小していきたいものだと考えている。
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今月はロシアの主力戦闘機Su−57を徹底解剖している。いずれ正面の敵になるのだから、研究しておくべきだろう。
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著者はインターネット上で活動する情報家だとある。日本の国会議員らしくない議員が繁殖している現在、間違いのない、真相をついた内容であり、目からうろこである。
総務省政治資金収支報告書など、政府の各種報告書の中から、実態を報告しているのだから、“関係者”も反論できまい。
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