ヒストリーチャネルは「古代の宇宙人」特集を放映しているが、先日は「アメリカ建国史」にかかわる話で、示唆に富むものだった。
首都建設にあたり、建国にあたった賢人たちが壮大な計画を持っていたことは知っていたが、古代ギリシャの模倣だけではなく、宇宙との交信によって知恵を授けられていた、というのである。
そして江戸城建設時に風水と結界が張られたように、首都の安泰を祈願して建物は建築されたというのだが、その裏には宇宙人との交信があったという。
確かに建国時の独立宣言には「明白なる使命(Manifest Destiny、マニフェスト・デスティニー)」が書かれていて、それこそが新生米国の“根幹”なのである。その後200年余の間、選出された大統領には“不都合な人物”も誕生したので本来のあるべき姿を見失ってきたが、「アメリカを再び偉大にしよう(Make America Great Again)」という、レーガン大統領の選挙スローガンを掲げたトランプ大統領が出現し、今までの“中身のない政治的スローガン”と一線を画して本来あるべきアメリカの「明白なる天命」を実践するスローガンに立ち戻った。
それは“お人よし?”アメリカ人の弱点に付け込んだ、共産主義思想が「建国憲章」に相反した人類滅亡思想であることに米国人自身が気が付いたからだと思われる。
自由主義国家の代表として“誕生”したはずの米国政府が、邪悪な共産主義思想の悪影響を受け、本来の活動を封じられてきたことに気が付いたのだ。第2次大戦に勝利し、唯一の超大国となったはずが、原水爆を盗作されたためにスターリンに悪用され恐怖の冷戦時代を戦わざるを得なかった。
ソ連が崩壊し安心したとたん、ひそかにソ連の手法を学び取った中華人民共和国から、実に巧みな“侵略”を受けたが、当時は圧倒的な軍事力と経済力を維持していたから“お人よし”アメリカは“後進国”として中共を遇した。
ところが相手はスターリン以上に“狡猾”で、善意を悪意で返されていることにトランプは気が付いたのである。それが「米中経済戦争」の起源というものではないか?
2019年はその点では大きな歴史の転換点になったといえる。
つまり、トランプ政権は、独立宣言の「明白なる天命」を認識したといえ、つまり「神に対する信仰に回帰」して、邪悪な共産主義者の浸透を防ぎ、神の意に反したこの思想を地上から抹消しようとしているのではないのか? ヒストリーチャネルを見ながら私はそう気が付いた。
それに比べて米国同様“お人よしな神の国”日本の現状はあまりにも醜い。
御代替わりを終えた令和時代の最初の年にあたる来年4月、米国が抹殺しようとしている共産主義代表を“国賓”として招こうというのである。
それはTV朝日の「ぽつんと一軒家」に登場する“先祖代々の墓守”に任じているご高齢な方々の高貴な人相とは比較にならない“薄汚い政治屋ども”の人相に表れている。
来年は、国際情勢の荒波に翻弄され、国際運動会どころではないような気がするのだが、指導者たちよりも“庶民”のほうが冷静にとらえている気がしてならない。指導者たちよ、どうかかじ取りを間違えないでほしい。
読者の皆様に、「どうぞよいお年を!」ではなく「冷静に令和を!」としか言う気がしないのが心残りである。
届いた書籍のご紹介
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雑誌「丸」とその付録
「航空情報2月号」
『Will2月号別冊』
「家庭でつくる自分に合う健康の水・早川英雄著:現代書林¥1200+税」