森会長の「女性蔑視?」発言で貴重な1週間が過ぎた。この国は本当に「ノー天気な国」になり下がったと思う。火をつけて騒ぎまくったメディア関係者も、国会で「気勢」を挙げた”女性議員”たちも、「敵将の首」を挙げたのだからさぞかし満足だろう!
うっかり口を滑らせた森氏本人は不愉快だったに違いないが、かって政治家として、こんな女性議員たちに取り囲まれていたのだから、「女性は…」と言いたくなるのもやむをえまいと同情する。せめて身内の話の場だったのだから「女性議員らの中には…」と笑いつつ軽く言うべきだったろう。
これらの「ドタバタ劇」に関する結論は、次の産経抄が良くまとめている。
しかし、本当に我が国の政治家らはやることがないのだな~と感じる。国民は彼らに貴重な血税を出してやる必要はないのじゃないか?仕事をしない”選良”は排除されるべきだ。さらに悪質なのはメディア関係者で、火をつけて喜ぶが「消火作業」は絶対にしないし責任も取らない。
たまたまこのドタバタ劇の最中の11日は「建国記念日」であった。この日玄関先に国旗を掲げて、家内とともに近くの山林公園をウォーキングして回りつつ、広大な住宅街を気を付けて見て歩いたけれども、一軒たりとも「日の丸」を掲げている家は見当たらなかった。
武漢コロナ禍で気がめいっている時である。せめてその「悪霊」を払う意味でも、鮮やかな日の丸が各戸に掲げられていたらな~と残念に感じた。
このように国民の大半は国旗を無視しているから、今や国旗がへんぽんと翻っているのは自衛隊基地と警察署等の官公暑くらいなものだろう。これでは国が衰退するはずだ。これも”無国籍”教育のせいに違いない。あと10年もすれば、どこかの国の旗に代わっているのかもしれないと危惧を覚えるが、そんな目には会いたくないから、それまでには別の世界に飛び立とうと思ってはいる…
建国記念日の「正論」欄に、尊敬する小堀桂一郎東大名誉教授はこう書いている。
旧仮名遣いの長い文章だが、最後の項目の「『理』をもって簡潔明晰に」という項目に全く同感である。
しかし「ドタバタ劇」に明け暮れている政治家らには『国難を克服する王道』などは念頭にはあるまい。
とても「明治の維新政府が示した冷静な「理」」など期待できない。
はためく日の丸を眺めながら「明治は遠くなりにけり」を痛感した。
届いた書籍のご紹介
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軍事研究3月号
今月も盛りだくさんな内容だが、特に目を引いたのが「新型コロナウイルスは生物兵器だ!」と言う、元陸自化学学校副校長・浜田昌彦氏の一文である。彼は最後にこう書いている。
「必要なのは、適時適切な補佐ができる幕僚と総合判断力を持った指揮官なのかもしれない。それにしても「緊急事態」と言う言葉が軽くなってしまったという意見に賛同する方々が多くいるというのはなぜだろうか」
軍事を忘れた国の当然の結果だというべきだろう。
頼もしい後輩たちの活躍ぶりを嬉しく思う。