軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

捧げし人のただに惜しまる

お盆も過ぎたが、靖国神社に祭られている諸英霊は、今年は心穏やかならぬ年であったろう。戦没者追悼式に参列するご遺族数が、年ごとに減少するのはやむを得ないとしても、国のかじ取りを担っている方々の参列も減少している。

テロ?に倒れた故安倍総理は、在任期間中には終戦記念日の参拝を‟忌避?”して、榊の奉納だけで済ませていたが、後任者の岸田総理も「この方式を受け継いで」参拝せず、こともあろうに自民党総裁」という肩書で、「玉ぐし料も私費(つまりポケットマネー)」で奉納して、国に命をささげた英霊方を“侮辱”した。第2次岸田内閣もそう長くはあるまい。

夫を戦場で失った未亡人が、「かくばかり醜き国となりたれば捧げし人のただに惜しまる」と詠んだ歌が、身に迫ってくる。

連合国の“占領”が終わり、念願の「独立」に国民は沸いたが、「自眠党」という政府は目を覚ますことはなかった。

産経が伝えた「自分は戦えるか」という調査によると、戦う、という日本人はわずかに13・2%に過ぎない。ほとんど敵の言うがままに「奴隷になることを容認」しているのである。

先の大戦で散華した英霊が怒っていないはずはない。この国の“大人?”たちには真摯に物事に向き合う姿勢がなくなり、すべてが「お笑い芸人」と同レベルに落ち込んだ。もっとも「芸人」はそれなりに努力して地位を得ているのだが、大半の“大人たち”は不真面目な人生を過ごしているように感じる。選挙そのものが「知名度の高い」芸人を選ぶのだから、政治家がまともになるはずはなかろう。おまけに「カルト集団」に手助けしてもらうのだから、政治家としての信条はどこに行ったのだろう?

 

こう書いてくると、またまたストレスがたまるから、お盆前の約束?通りうれしい話を書いておこう。

今日大きな話題になっているのが、小学3年生の藤田怜央君(9歳)であろう。

以前の、仲邑 菫(なかむら すみれ)ちゃんは10歳ちょうどでプロデビーしたが、二人とも目つきが違う。いわゆる「天才」なのだ。

将棋界には藤井聡太王位がいるが、彼は今年20歳になり「大人」の仲間入りをした。

私は彼ら、彼女らのことを「スターピープル(チャイルド)」」と称しているが、いわば新時代を担う地球人である。

年だけ取って、悪事から身を引けない「大人たち」は五輪の理事のように次々に「淘汰され」ていくだろう。こうして少しは「人類」が住みやすくなることを期待したい。あまりにも「穢れた“大人たち”」が増えすぎた。

「20歳を迎えた藤井王位」(インターネットから)

そういえば他にも「神童」がいる。

彼女もその一人だろう。実に素晴らしい書を書いている。字は「性格を表す」という。実に力強く几帳面な字だ!

もう一人忘れていた。全米女子アマチュア選手権で、日本選手として37年ぶりに優勝した17歳の馬場咲希選手である。

 

ゴルフに疎い私は忘れていたが、17歳。やはり次の時代を担う「スターピープル(チャイルド)」の一人だと言っていいだろう。

もちろんエンジェルスで大活躍している大谷選手もその一人だ!

こう見てくると、腐りきった“実業界?”や政界のスキャンダルの陰に隠れているが、着実に若い“天才”たちが育っていると言える。しかし、あまりにもスキャンダラスな大人たちが多いから、表に出れない(報道されない)だけなのだ。メディアもこんな嬉しくなる話に焦点を当てて報道してくれたらいいのになあ、と思う。

これらの「天才」若者たちに共通しているのは、穢れのない目の輝きであり、今世間を騒がせている「大人たち」が身に着けていないものである。就任式の集合写真と比べてみるがいい(笑い)。

これら「スターピープル」は、暗闇の中に、星の光が明るく照らし出してくれるような「ホッ」とする美しい顔である。

私のような「老兵」に代わって、早く社会を動かしてほしいと思う。