軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

「パー券…」騒動、これで国が守れるのか?

 連日国会の「パー券」騒動でTVのワイドショウは賑やかだが、登場する議員らの人相を見ているだけで、なんとも物悲しくなる。

 しかも、判を押したように「捜査が入っているから回答を差し控える」などと、とにかく逃げの一手でごまかそうとするように見えるから一層卑怯者に見える。連日これをTVで見せられている国民は情けなく感じているに違いない。おそらく今この時点で「解散総選挙」でも行おうものなら、自民党は確実に惨敗するだろう。それでなくとも有権者からはすでに相当「飽きられている」のだから。

 私が彼らの人相に慄然とするのは、これで「有事に対処できるのか?」という一語に尽きる。

 現役時代、○○委員会などと称して、彼らはいわば「官費の大名旅行」の部隊訪問をして回っていた時から、私は彼らには“軽蔑の念”しかもっていなかったが、今はさらに酷すぎるようだ。「政治屋」と称する彼らには「宴会」と「パーティ」がお似合いなのだろう。

 「政治家」を名乗るのであれば、しっかりと「政務」に取り組んでほしいと思う。

 こんな有様では、亡き英霊はじめ三島由紀夫氏はどう嘆いているだろうか?

 それよりもいざ有事に臨んで、現役自衛官さえ誰も彼らにはついてはいくまい。

 ある政党のミニコミ紙は、「令和五年を振り返って」見て、1、自衛隊の本質的議論、2、戦後政治の体たらく、3、異論封殺の愚、4,真の政治力の回復を、と主張しているが、「…民間の頑張りで経済的には目覚ましい成長がもたらされたが、その経済力も今低迷に喘いでいる。政治力の牽引が緊急的必須要件であるが残念ながらその可能性は現状の既成政治党派に期待すべくもない…」と厳しく断罪している。

 確かにわが国は「優秀で勤勉な国民」に支えられて、これまで日本国は瓦解しないできたが、今後はそうはいくまい。「政治が真っ当でない以上、各所に息切れが生じる」だろう。

 口先だけで、何もできない野党初め、騒ぎ立てるだけの「マスゴミ」がそれに加わるのだから先は見えている。

 いい歳をした「大人たち」よ、後を継いでくれる若者たちに、それで顔向けができるのか?

 久しぶりにTVを見る時間が取れたら、この国の将来が真っ黒に見え始めた。寂しい限りである・・・