統一教会がらみの“事件”は、自民党の「アンケート調査」で、ますます国民に疑惑を招く結果となった。岸田総理も意外だったろうが、それほど自民党内の規律が乱れていることの証明になったようだ。うまいこと、“敵失”にかまけて野党も頬被りしたままだが、国民の目はごまかせまい。
そう、日本人は基本的に正直でお人好しなのだ。
靖国会館で国防問題を講演していたころ、私は締めくくりに必ず「お人好し日本人よ、早く目を覚ませ!!」と檄を飛ばしてきたが、乾記者は「(日本の)信者は真面目すぎる」という。
物事の基本を知ろうともしない者は、「真面目」というよりは「不勉強だ」というべきだろう。せっかく親から「頭」をつけてもらっているのに中身が空っぽのようだ…
先日、韓国在の黒田記者は「日本人がなぜ信者に?」とこう書いている。
つまり韓国メディアが認めているように“韓国人”に「日本の信者は日本がこれまで犯した罪を償うため韓国に献金しなければならないという名目で搾取されてきた」のである。北朝鮮の拉致問題もそれに類する。日本国内では“見向きもされない”意見も、韓国で反日を唱えると「もてはやされる」から、有名人気取りなのだ。実は陰で笑われて利用されているにもかかわらず、それは見ないふりをする。そろそろ日本人は大人になったらどうだ!
東大の島薗教授は「宗教のグレーゾーン 線引きを」と次のように書いた。
つまり「宗教法人というある種の特権(免税措置)を無条件に保持させてきた」とし「違法行為や人権侵害」を行っている点を挙げ、「カルトの定義づけ」をして解散命令をするよう助言しているが全く同感である。
今まで「利益」を得てきた政治家らも、今後一切かかわらない?!と宣言?している以上、統一教会の存在意義は消え失せるだろうから、こんな詐欺集団には一日も早く解散命令を出して、韓国に引き上げてもらい多くの「お人好し日本人」を救うことだ。何が「家庭を救う!」教義だ!虫唾が走る。
さて、この2月にロシアがウクライナに侵攻して、半年以上が過ぎた。プーチン大統領の「見積」が大きく狂って、今やウクライナ軍の反攻が開始され、戦争は大詰めを迎えつつある。それにしてもゼレンスキー大統領は実にタフだ!国民も良く耐えている。
私はこの戦争を見ていて、まるで第二次世界大戦時のソ連軍を思い出す。この時は、米国から多大な軍事支援と援助を得て、何とか持ちこたえたが、本来この軍隊は、規律が悪く「相手が抵抗しないとき」には果敢に?攻撃する癖がある。
かっての日本もそうだった。終戦となり、停戦命令が出た日本軍に、自らは不可侵条約を一方的に破って攻め込み、やりたい放題だった。北方4島は、まだ米軍が進駐していない!とみて「空き巣」のように奪取した。
ヒトラーに立ち向かったのは、強大な欧米連合軍が西から進撃してきたからである。さらにドイツ軍の内部崩壊が始まり、そこに冬将軍が到来して窮地を脱したのだ。
今、ウクライナ軍には欧米からの支援と、情報戦で有利なことから世界的な支持と応援が寄せられている。何よりも、自国民の強固な愛国心と兵士の戦闘意欲が旺盛であることが支えになっている。
もともと強がりだけの情報員上がりのプーチンによる、粗末な軍事的指揮法はそろそろ破綻するのじゃないか? 軍隊も、兵器を並べたパレードは上手だが・・・要は”こけおどしがうまい軍隊”なのだ。
アジア方面の危機に立ち向かうべきわが日本国は、元総理が最高指揮官だったからとはいえ、国葬などで「空砲」を打っている場合じゃないように思うのだが・・・
大きな国際的変化が読めない指導者は、せいぜい似非宗教問題に振り回されるのが落ちなのだろう。