軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

靖国参拝問題をめぐる疑問

小泉首相靖国発言を巡って,こともあろうに我国の国会議員や朝日新聞などが取っている『靖国参拝阻止行動』は異常だとしか言いようが無い.
A級戦犯』だとか,『近隣諸国に対する過去の行動』など,言いがかりのためとも思える『問題点』はさておき,この問題を執拗に取り上げている方々に,奇妙な一致点がある.
まず国会議員では,宮沢,村山、橋本という,名だたる『親中派元首相』達,彼らを集めて『慎重な対応』を申し合わせる労をとったのが河野衆院議長という根っからの親中派である.
中曽根元総理は『欠席』したが,『止めるのもひとつの立派な決断』だと言った.
しかし,この問題が激化したのは,中曽根氏が『友人』の胡燿邦元中国共産党総書記の立場を慮って,参拝を止めた事に端を発する.
と言う事は,中曽根氏は,『親友』との個人的な友情を優先させ,国家の大事を切り捨てた事になる.当時は,米ソ冷戦時代で,中国を利用してソ連に圧力をかける意味もあった,とどこかで語ったように思うが,ならば,現実の冷戦対策に目を奪われ,長期にわたる日本の対中戦略を誤ったといわれても仕方あるまい.事実結果ははっきりしている.
ありていに言えば,『個人の友情を優先するあまり,国を売った』のである.戦後,まれに見る名宰相と認めるに吝かではないが,『九仞の功を一簣に虧く』という言葉もある.
その他,古賀元幹事長,中川国対委員長,野田元自治相、訪中予定の加藤,野田議員,神崎,冬柴公明議員,岡田民主党代表などなど,些か異常の観を呈している.
メディアの代表は勿論朝日新聞である.戦時中は『皇国日本』,『暴支膺懲』を掲げて国民を戦争に駆り立て,戦後は『平和』『謝罪』を掲げて『飯を食って』いるが,根本を貫く精神は『反日・反米』、他人の失敗は『針小棒大』に報道するが,自分の責任は『ほおかぶり』して恥じないメディアである.
安倍幹事長代理に対する,NHK報道介入問題を始め,都合の悪い事は『黙秘』して語らない.
それだけで国民はどちらが『いかがわしいか』判断するに充分だが,武富士からの5000万円『詐欺事件』は許しがたい.武富士との『約束』を無視し,ちゃっかり5000万円を懐にした事がバレルと,『利子をつけて返還した』として,これまた『黙秘』である.
改めて朝日首脳に聞きたい.少年が『万匹』したのがばれて,店員につかまった時,『返せば良いでしょう』と答えたら,朝日はどんな記事にする?.『朝日新聞は騙した5000万円を返して逮捕されなかったではないですか』と少年が聞いたらどう答える?
この程度の『大新聞』が,我国のメディアを代表している?と言う事が情けない.
教科書誤報事件にしても,全く無視して相変わらず中・韓両国からクレームをつけさせ,それを記事にして『食っている』のである.今回の一連の事件で百万部減ったと言うが当然である.
箱島社長は『責任をとって?』交代したそうだが,ちゃっかり『新聞協会の会長』は続けると言う.そして中国のメディアと交流し,優遇するのであろう.
こう見てくると,靖国の英霊には申し訳無いが,この問題が『踏絵』となって,現代日本に巣食う『反国家主義者とメディア』が,かっての『ゾルゲ・尾崎事件』のように次々に浮かんできている,と思われる。そうだとすれば,彼らが一掃される日が早く来る事を祈らずにはいられない.