軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

政治将校誕生?

 今朝の産経は、田母神論文問題について、政府は14日の閣議で「空幕長の職務として行ったものではなく、私人として行ったもの」で、「今回の投稿が『政治の方向に悪い影響を与える意図で特定の政策を主張する』などの政治目的には当たらず、自衛隊法で制限されている政治的行為にも該当しない」という答弁書を決定したという。

 しかし一面トップには、6空団などに対して「大臣指示で防衛監察」を行うという。産経は「現職の自衛隊幹部は『思想・信条の自由に踏み込みかねない』『個人の歴史観を監察の対象にするのはおかしい』と強く反発しており、議論を呼ぶのは必至だ」と書いた。 外部への投稿は勿論、部内での研究や部外講師講話なども、自粛か萎縮かは知らないが、まるでGHQによる焚書思想統制が復活したかのような錯覚を覚える。
 メディアも、「一犬形に吠ゆれば百犬声に吠ゆ」状態で、自衛隊たたきで懸命のようだが、気がついたら自分のクビを絞めることにならねばいいが・・・
 しかしなによりも政府答弁どおりなら、どうして田母神氏は2階級降格処分を受けて制服を脱がねばならなかったのだろうか?改めて政府は正直にこの疑問に答える必要がある。また、防衛監察を本気でやるとすれば、まるで共産主義国の軍隊と同じになる!
 これは将来に大きな禍根を残すことになるから、絶対に許すべきではない。シビリアンコントロールを強化しようとしてだろうが愚策である。その結果は逆にそれを破壊することになるだろうことを私は憂える。自衛隊は『自民党の軍隊』ではないことを知るべきである。
 ところで最高指揮官の麻生首相が、国会の場で「田母神!」と呼び捨てにしたと多くの者たちが憤慨して電話をくれたが、私は「我々が仲間内でなれなれしく『オイ!田中!』『何だ、佐藤』と呼び合うように、これは首相がやっと制服に対して“親近感”を示してくれたものだ!と受け止めている。そのうちに、私人となった田母神君をホテルオークラのなじみのバーに呼んで、『田母神!貴様余計なことをしてくれたな〜。発言内容はともかく、解散総選挙をめぐる駆け引きの最中だったから、迷惑したぞ!』と打ち明けるに違いない」と答えておいた。

 国民給付金支給については、そっくり資金繰りに困った某政党の選挙資金になり、市場経済には一切反映しない!ともっぱらの噂だが、麻生さんはそんなところも『きちんと』押さえて、日本国の行く末を見つめているのだ、と思いたい。

 ところで、心配なのは次に掲げる法案の行方である。まるで村山談話と同様に、相手のスキをついて成立させようとするグループがいて、これのほうが田母神論文問題よりもはるかに恐ろしい。事実、やる気をなくした自衛隊に応募する若者が激減した時、彼らが入隊することが考えられるが、そうなれば強大な武器が『合法的』に彼らに渡ることもありえる。メディアもその方向に関心を持って詳細に報道するべきである。ご参考までにチャンネル桜の『広報』を貼り付けておく。



【   〓【 緊急番組 − 「国籍法」改正案成立の危機 】〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

国民も、そして多くの国会議員さえも知らないうちに、あまりにも容易く日本
国家を解体させる危険性のある「国籍法」改正が、一部の国会議員によって
為されようとしています。

曰く、二重国籍が認められ、親子関係の証明がなくとも日本人の父親による
「認知」によって「日本国籍」が付与され、養育する外国人の母親は日本滞在
が許され、たとえ虚偽申告が発覚しても、罰則は「1年以下の懲役 又は 20万
円以下の罰金」のみ。

経済的利益を求めての密入国や不法滞在が引きも切らないというのに、元の
国籍を保持したまま「日本国籍」を取得出来るとなれば、「認知」が売買され、
さらにそれを資金源とする犯罪が跋扈するのは必定です。
そして、必ずしも日本の国益に沿うとは思えない“日本国籍を持つ異国人”が
増えることは、すなわち日本社会の崩壊を意味します。

その「国籍法の一部を改正する法律案」が閣議を通過し、衆議院法務委員会
での審議を経て、来週11月18日(火)午後にも本会議で採決されかねない事
態となっています。

そこでチャンネル桜では、当問題を追い、警鐘を鳴らしておられるジャーナリ
ストの水間政憲氏をお迎えし、他のメディアが報じない本法案の危険性と、
何としても成立を阻止するための行動が必要であることなどについてお聞き
しました。


◆ 報道ワイド日本 Weekend − 平成20年11月15日号
  【ダイジェスト版】 「国籍法」改正案成立の危機
      キャスター:西村幸祐・鈴木邦子
      ゲスト:水間政憲(ジャーナリスト)

  ◇ スカパー!216ch 「ベターライフチャンネル」にて放送
      11月15日(土) 20時00分〜20時30分

  ◇ インターネット放送 So-TV にて配信
      http://www.so-tv.jp/
      11月14日(金) 先行公開
      ※ 無料番組につき、ユーザ登録のみでご覧になれます!

  ◇ チャンネル桜 Youtube オフィシャルサイトにて配信
      http://jp.youtube.com/user/SakuraSoTV
      11月14日(金) 先行公開


今まさに「売国法案」が成立しようとしている、その重大性と緊急性を少しでも
多くの方々に知っていただき、そして、採決の鍵を握る国会議員らにも声を
届けるべく、まずはぜひ、番組をご覧ください!

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メルマガよりの転載は以上。

なお、衆議院議員戸井田とおる氏や、参議院議員・まわたり龍治氏のブログでも、
連日触れられてます。
よろしければ、ご参考になさってください。

丸坊主日記
http://blog.goo.ne.jp/toidahimeji/

代議士まわたり始末控
http://blog.mawatari.info/ 】