鳩山政権の支持率がどんどん下がっている点について質問を受けた鳩山首相は「ここは踏ん張り時だ。改革の方向は絶対間違っていない。政治と金の問題に隠れて改革が見えていない。変化を見せ切ることが大事だ」と答えた。
“改革の方向が間違っている上に政治と金の問題がかぶさっていて”国民には“変化”とやらが見えないから支持率が下がっているのだということに首相は全く気がついていないらしい。
「見せ切る」ことが大事だそうだが、これ以上何を見せる気だろう? ないものが見えるはずはない。自分は正しい!と信ずることは大切だが、この方は少し?軸線がずれているように見える。
気が優しい?私の様に絶対に≪潰瘍≫にはならない方だろうと羨ましくなる。
今回は、政府専用機に指相撲相手のご夫人は搭乗されなかったが、まさか愛想をつかされたのでは?と心配になる。
小沢幹事長もさすがで「支持率低下に関係なく戦う」と意気軒昂である。野党時代に言っていたことと180度変わるのだから、さすが豪腕といわれるだけのことはある。
面白いことにNHKよりもテレビ朝日の世論調査のほうが民主党にとっては逆風だったが、「全然心配していない。君もよく勉強してから質問してもらいたい。もう今まで新聞やテレビの世論調査、当たったことがないよ、ホント」と自信たっぷりに記者を皮肉った。
確かに「君たち(新聞記者)」ももっと勉強して、世論調査を「世論誘導指標」にしないようにすべきだが、こうまで言われて沈黙とは情けない。
相手が自衛隊だったら、あることないこと居丈高に非難するくせに、与党幹事長相手だとこの有様、さすが豪腕の小沢様である。
その彼が、政権をとったから地元岩手で父・小沢佐重喜元衆院議員と、母・みちさんの「しのぶ会」を開くという。
小沢氏は「政権をとるまでは仏さんに勘弁してもらおうということで礼を欠いてきた。政権をとったので仏さんへの報告やら、供養やらをかねて行う」と述べたそうだが、仏さんと政権との関係がいまいち分からない。
「供養」とは「仏前や死者の霊前に有形・無形の物を供え、加護を願い冥福を祈るための祭事を行うこと」を言い、「冥福」とは死者の「死後の幸福」を言う。
チベットの「生と死の書」を読めばよく分かるが、それにしても会場の水沢体育館には「参列者が数千人規模になる見通し」だというからさすがである。ご両親は「死後の幸福」を祈ってくれるのかと思ったら、息子と講演会幹部たちから「政権とった報告」を受けるのだから、死後の幸福どころか、現世の血迷いごとに利用されるだけになる。心穏やかではあるまい。まことにお気の毒である。こんなことを「礼」とか「供養」とか言わないことを、霊界からお伝えいただきたいものであるが・・・
小沢氏の供養の件はさておき、鳩山首相には一国の宰相として、国際力学を学んでほしいと思う。キルギスの政権交代が何を意味するのか?裏にロシアの影がある、とする説が強いが、タイ国のデモの背景には何があるのか。
規制された射撃を行っている国軍の映像とは裏腹に、デモ隊の傍若無人振りには、どこかの国に支援されたテロリストの影がちらついている。AK47を持ったデモ隊が映っていたのは奇妙ではないか。
オバマ大統領の「核廃絶宣言」は、核保有国同士を対象にしたもので、彼らのようなテロリスト、ならびにイラン、北朝鮮のようなならず者国家に対しては「使用をためらわない」覚悟があることを「愛にあふれた」鳩山首相には学んでほしい。
パスカルは言った。「正義なき力は圧制であり、力なき正義は無効である」と。鳩山首相は「仮面ライダー並みの正義漢」のつもりらしいが、力が欠如していることをお忘れのようである。47カ国サミットで世界の現実を学んできてほしいものだが、果たして間に合うかどうか・・・
今日の産経新聞には、その点で有意義な論評と記事が出ていた。
最初はおなじみの田久保忠衛氏の正論「今こそ上坂さんの一喝がほしい」で、北方領土返還に関するもの。わが国の姿勢が「相手が売るそぶりも見せない商品を、いかに買い取るかに腐心する奇妙な結果を招来している。四島のどこに線を引くかとか、いかなる手段で取得するか、といった工夫は重要ではないとは言わないが、戦略ではない」という表現が面白い。終戦間際に中立条約を一方的に破棄してわが領土を奪取したソ連こそ国際的に非難されるべきだが、それができないのはわが国に「力がない」からである。
命を大切にする鳩山首相は「当時のソ連こそ侵略者であり加害者であったのであり、わが国民は一方的な被害者だったのだ」と学んでほしい。60万人を越えるシベリア抑留者の命をどう考えるのか聞きたいものである。命を守るためには力が必要なのである。
次は鹿児島県阿久根市の竹原信一市長に関する記事である。ブログで「高度医療のおかげで以前は自然に淘汰された機能障害を持ったのを生き残らせている」と書いて物議をかもし、今は議会と対立して議会出席拒否をしている“有名市長”だが、珍しく産経新聞のインタビューに答えて本音の一部を語っている。
「敵は組合と組合に結託した議員」だというのが面白い。「首長はみんな、内心では議員を基本的にバカにしている。ただ、勇気がない、変えられないだけだ」という言葉には納得できる。市町村会議員たちの“ご乱行”が各地で問題になった時期があったが、あれを見ただけでも「バカ」というよりは、単なる「スケベ爺」の集まり、当該議員さんたちは相当“低レベル”であった。ところがいまや国会“議員さん”たちもその程度のレベルに低下しつつあるから困ったものである。中には「大臣様」までも“路チュウ”の有様・・・
産経新聞以外をお読みの方々のために、この二つを貼り付けるのでご参考まで。
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