軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

日本包囲網・・・

 民主党代表選は「裸の王様」が集まった茶番である。プレスセンターでの記者の質問にも、二人はうまく言葉尻を捕らえられないようはぐらかしたから、質問者は明らかに不満だっただろう。要は答えになっていなかったからである。
 もう一人のお方は、相変わらずルーピイで、二人の仲裁役を任じたそうだが「あれは何だったのでしょう・・・」
 自分たちのお仲間にさえも「友愛精神」が通用しなかったのだから、笑うに笑えない。どうしてこんな「全うだとは思われない」方々しか、わが国の首相になれないのだろう?

 親分の戦いに、子分たちは右往左往、どちらについたほうが有利になるか、「損得勘定」に余念がない・・・。下手すると自分が「リストラ」になりかねないから、異様な“真剣さ”が漂っている・・・

 まあ、いずれにせよ14日に判明する。多分「民主丸」は、自沈せざるを得なくなるだろうから、お三方が沈没から救う“コマーシャルTV”のようなわけにはいくまい。おそらく小沢氏が引導を渡すのでは?
 この秋は、天高くして船沈む秋、大いに楽しみである!


 ところで、北朝鮮と中国の関係が微妙になりつつある。金総書記の「満州旅行」は、興味あるコースを通って終了した。

「抗日聯軍と満州軍警の活動地域?」

 「革命史跡」をたどる行程だったと産経は書いた。
 正日総書記の“父親”故金日成主席が隊員だった「東北抗日聯軍」の記念館を参観したそうだが、金日成より10歳年上で中国共産党幹部であり、日本の諜者でもあった“金策”が満州軍警と交戦するなど活動していた地域である。尤も正日総書記は生まれてはいなかったが・・・
 三男のジョンウン氏がいなかったのは、カーター元大統領に会うのを回避するため、「居留守」を使って胡錦濤主席と急遽会談したのだろうから当然だろう。おそらく中国は金正日をカーター氏と会わせたくなかったに違いない。吉林省長春市で異例の会談をするよう提案したのは胡錦濤主席の方だろう。双方の利害が一致したから正日総書記は「満州」へセンチメンタルジャーニーを楽しんだのだと思われる。
 国際関係を動かすのは「国益(打算)」であり、民主党を動かしているのは「怨念(恨み)」である。

 中朝は「中朝の絆」をアピールしたそうだが、もともと中国共産党は「世襲」を認めてはいない。北朝鮮は「世襲」以外は考えていないから、水と油の関係である。これが国際関係の実態、鳩山氏には絶対理解できないだろう。

「この二人、腹では何を考えていることか・・・」 


 韓国は、「天安」を撃沈?され、面目丸つぶれ、せめて米日の支援を確保しておきたいところだが、よりによって菅総理が、日韓併合100年に当たって、またまた「無意味な謝罪」を繰り返したから、日本国民の反感(菅?)をかってしまった。李大統領も痛し痒しだろう。
 どちらに転んでもだらしないのは日本だけだが、その隙を突いてロシアが、対日戦勝を強調しているという。いやはや、鳩山さん、どこに「友愛」が通じる相手がいると思っているのだろうか?

「薄汚いやり方が得意なロシア。日本人が好きになれない理由のひとつ」


 その上沖縄のフテンマ基地問題は暗礁に乗り上げていて、解決の兆しさえないから、同盟国からも見放されそう。
 いっそのこと、列島にスクリューでも取り付けて、アジア大陸からマリアナ諸島方面にでも遠ざかったほうが住み易くなるかもしれない! 国民は猛暑にも慣れたことだし・・・


 おどろおどろしい国際関係の強風を受けつつあるのに、3匹の井の中の蛙たちは、小便かけられても気づかない様である。
 尤も、国民の一部も気づいていそうにないが、気がついたときは取り返しがつかなくなっていることだろう・・・。早く首を挿げ替えないと英霊やご先祖様に全く申し開きが出来ない気がする。

 経済も軍事も、勿論政治面でも、コップの中の嵐に翻弄されている間に、日本包囲網は完成しつつある・・・

金正日は日本人だった

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