軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

醜い裸の王様たち

両陛下が、福島から東京に避難してきている被災者を見舞われた。
「東京都関係者からの説明を省略」して予定をはるか上回る50分間もお見舞いされたという。両陛下はご高齢である。しかも毎日数時間にわたって「自主停電」されている。畏れ多いことだが、これが我が国の皇道なのであり、国民を奮い立たせる根源である。大東亜戦争終戦間際に自ら志願した多くの若者たちが「爆弾を抱いて敵艦に突っ込んだ」根源もここにあった。

≪さすが東北人、最後まで正座でお迎えしたという=産経から≫


しかし、戦後、似非文化人どもが彼らの行為を「犬死だ」とさげすんだ。
そして現代では、国会開会式の場で「早く座れよ!俺たちが座れねーじゃないか」といかにも育ちが悪い、下品極まりない暴言を吐いた大臣がいた。

≪昔なら打ち首ものである=インターネットから≫


一部のメディアなどによる一時的つむじ風で権力の座に就いたものの、生来の彼らの非力と卑しさは隠しようもなく、ルーピーに始まって“苛菅”で終末を迎えつつあるが、どうしてどうして、中に食い込んだ「外資系議員・事務局員たち」の国家解体作業は混乱を利用して進行中である。国民は油断してはならない。


優秀な官僚たちを使う実力もなく、口先だけの傲慢さで取り仕切ろうとしても、見ている国民には「未経験な幼児が大人に物言う姿」にしか見えない。
しかし今は国家の危機である。ばかばかしく、相手にしたくなかろうとも、ここは国民のために各省庁がそれぞれ担当する任務を迅速に遂行してほしいと思う。

通常であれば、歴代総理経験者が彼にアドヴァイスして一致団結、国民を救うために行動するものだが、長年政権を担当した「自眠党」の実力者たちの影も形もうかがえない。

戦後60年間のこの国の政治、特に後半部分を担当した“実力者”は「影尾花」だったのである。その昔、メディアは彼らを≪実力者≫と評し、高級料亭から出てくる姿を報道したものだが、これは本当の“実力”ではなかったらしい。有事にメッキがはがれてきた。つまり、彼らは≪裸の王様≫だったといえる。それもカネまみれ、女まみれの“醜い王様”たちだった…。


入院している東電社長同様、苛ついているといわれる首相の健康状態も気がかりだが、何よりも「不健康風」で誤った決断はしないようにしてほしいと思う。


ミッドウエー海戦では、肝心要の航空参謀が風邪で寝込んでいて、航空作戦に寄与できなかった?という説がある。真偽のほどはともかく、健全な精神状態でなければ、健全な指揮統率はできない。政府の混乱ぶりを見ているとどうも気にかかる。


その隙をついて、各種担当臨時大臣らが勝手気ままな指示を現場にしているらしく、せっかく国民の善意で現場に向かった大量の支援物資が、数々の“関所”で行動を阻害されているらしい。中には支援物資を横流ししようと企んでいるものもあるらしいというから言語道断。
このグループは天皇をいただく日本国の正規の国民ではないのじゃないか?

ニューヨークタイムズ元東京支局長が「日本への同情、そして敬意」と題して次のようなことを書いている。


≪日本にいた間、私はしばしば日本人の秩序と礼儀正しさに感動していたが、神戸の震災後ほどその思いが強くなったことはない。神戸空港がほぼ全壊し、街中の商店のガラスが割れていた。私は略奪や救援物資をめぐる争奪をスクープしようと街中を探し回った。ようやく、2人組の男に強盗に入られたという店主に巡り会えた。私は少し大げさにこう尋ねた。「同じ日本人が、自然災害を利用して犯罪に走ることに、驚きはありますか?」店主は驚いた顔で「誰が日本人だと言った?彼らは外国人だったよ」と答えた。

 日本にも貧しい人々はいるが、他の国々と比べると、極端に貧しい人はあまりいない。しかも、彼らは高い共通の目的意識を持っている。中流階級層が異常に厚く、実業界の巨頭であっても、儲け過ぎていることは決まりが悪いと考える傾向がある。そのような共通の目的意識は、日本の社会構造の一部であり、特に自然災害や危機の後で顕著に表れてくるのだ。

 これについては褒め過ぎてもいけない。日本の礼儀正しさの裏には、学校や職場におけるいじめや、不法行為で利益を得るやくざ、政治家と実業家の癒着などの問題も確かに存在する。しかし震災直後に、やくざまでもが被災者のために食料などを配布するカウンターを設置していたことは、衝撃的だった。日本の社会構造は(地震で)決して引き裂かれることはなかった。それどころか、かすり傷ひとつ負わなかった≫


今回は、原発事故の修復を巡って醜い争いが展開されているように見える。責任者である東電社長が「高血圧」で入院し会長が出てきて会見したが、平時はともかく、有事には対処できないこの組織の脆弱性が浮き彫りになった。これじゃ“兵隊たち”は戦えない。
しかし、現場では無名の戦士たちの懸命な努力が続いている。彼らが乾パンと水という、自衛官なみの給食で奮闘していると聞いて驚いた。自衛官は粗食には慣れているが民間人の東電職員にはつらかろう。元気も出ないに違いない。しかし、「皇国の興廃」はこの一戦にかかっている。頑張ってもらいたい。

≪漏電状態?連隊の指揮を師団長が?=産経から≫


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