軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

復興はどうなった?

大震災から早や4か月になろうとしている。地震液状化などの被害もさることながら、致命的だったのは大津波被害であった。仙台自動車道の海側と陸側では、地獄と天国の差があった。石巻でもそう、全体的に地盤が1m沈下したから、海岸に近い地域では毎回大潮などで浸水する。
しかし“市民たち”は、文句も言わずに懸命に復興に取り組んでいるが、「市民派出身」で“市民グループ”に支えられている民主党政府は、一向に動き出さない。
ひょっとすると、多額の義捐金を現地“市民”に配らないのは、そっくり選挙資金にするためじゃないか?と噂されるくらい、復興支援は進んでいない。

大震災勃発時に、冷静な日本国民に驚嘆した世界は、今や呆れ果てて話題にもしなくなった。御先祖様はお怒りだろうと思う。

7月に入ってからの産経新聞一面トップがこれである。

復興など今や一面トップではなくなったことがよくわかる。
代って「福島原発問題」のようだが、これだって“市民グループ”の活動の場、何でも反対じゃ進展しまい。
福島でその影響を受けている方々の声よりも、イデオロギーが正面に出ていることが残念である。もっと医学的見地から正確なデータで対処すべきじゃないか?
御先祖様が福島伊達出身の私としては、放射線対策が「政治利用」されつつあることが気がかりである。飯館村から霊山町に“危険区域”が拡大しているから、そろそろ保原、伏黒一帯も≪緊急時制限区域?≫に指定されそうだが、墓参りは継続するつもりだが、そうなるとお墓の修理もままならなくなる…。


ところで拉致問題も一向に進展する様子がないが、その背景には、7月2日の一面トップ記事、菅総理側の「容疑者親族の周辺団体」に対する6250万円の献金がある。
もちろんこれには自民党議員やパチンコ業界との接点もあるが、拉致実行犯・辛光洙死刑囚の釈放嘆願書に署名した“連中”の背後関係を調べないと解決することはあるまい。拙著「金正日…」の「政界に根を張る日朝コネクション」の項に氏名を列挙してあるから興味ある方はご一読あれ。

今朝の産経27面(下)にもその一部が改めて報道されている。左の「妻殺し警察官」の記事は拉致とは無関係だが、彼も韓国籍で不法滞在していた女性と“結婚”していた。神奈川、横浜は、防大生に接触しようとした美人ママ、海自隊員と結婚して情報をとった中国人妻などなど、≪小説ネタ≫には事欠かない…
今回あぶりだされた情報は徹底的に洗い直すべきだろう。



さて、ちょうど今、「チーム・ドラゴン」が解散したらしい。
先日復興担当大臣になった松本龍氏が、東北地方視察で不適切発言をしたのがその理由だが、TVニュースで見た私は、「同じ九州・博多出身」の端くれとしていたたまれなかった。ところで「博多」と「福岡」は市内を流れる那珂川で区別される。西が「福岡」で城下町、東が「博多」で商人町。
どちらも祭り好きで活気あふれる土地柄だが、御笠川を境にさらに東側になると、いろいろな歴史が詰まった場所になると言われている。

中学3年次、佐世保から福岡に転居した際、社宅がないので中比恵町に仮住まいしたが、当時は板付基地に米軍がいて、金属回収業や廃品業者が犇いていた。米軍払下げ品目当ての「一攫千金組」であった。

板付基地は“市民”が勤労奉仕で開拓した旧陸軍飛行場だったが、戦後のどさくさまぎれに個人所有となり、米軍撤収後は、国が借り上げて民間空港になっている。
春日基地3分割問題に携わった時、板付についても調べたがその複雑怪奇な実態に慨嘆したものである。
市街地に接するので進入方向が限られている運用しづらい空港…。乗客利用が増えても地代で大赤字、北九州に移転先が浮かんでは消える不思議な空港…。

沖縄勤務時代に沖縄全体の基地問題の裏を調べて、福岡空港地主問題は「普天間基地問題」の先駆と言っても過言ではなく、類似の構造を持っていると認識したものだが、その詳細は、先日のコメント欄に添付されているURLを開けば一目瞭然であろう。


それにしても定刻に入室した県知事と少し早めに入った“大臣”との間で「待たせたから無礼者!」となじる発言は聊か大人げない。福島県庁では逆に知事から「遅い!」と怒られたから、今回宮城、岩手県庁で意趣返しか?

それに懲りた?岩手県知事は、復興会議で多忙にもかかわらず、庁舎前で直立不動でお待ち申し上げ、遠くから歩いてきた大臣様が蹴ったサッカーボールを受け損なって苦笑い…。岩手ではそんなに時間に余裕があったのか…?


双方ともに被災者のための「復興第一」を意識した行為ではない、と感じたのだが、これが自民党時代だったら、担当大臣はこんなことに目くじら立てただろうか?とふと思った。
なんともはや、変な法務大臣やら官房長官やら、こんな“異人?”を任命した菅総理任命責任もさることながら、人を見る目が全くないことだけは確かな事実のようだ。そして菅総理が「復興」に熱意がないということも…。


大戦で散華された英霊を祭る靖国神社の≪御霊祭≫も近づいた。
気分直しにその案内パンフと、小野田元少尉の野外塾活動のご案内を掲げておくことにするが、この夏も英霊の嘆き悲しみは大きいような予感がする。

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