軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

凶悪事件と天変地異

23日は横浜で「自衛隊が守るべきもの」と題して講演したが、皆さん、あまりにも熱心だったのでついつい15分もオーバーしてしまった。
集団的自衛権問題で、国会は“もめている”様だが、34年間も自衛隊で生活してきた身としては、今頃…とばかばかしくなる。
驚いたのは、我々がいくら良いことをしても取り上げず、少し外れると「鬼の首」でも取ったかのように大騒ぎして、徹底的にいじめまくってきたメディアと野党が、今や、外地に派遣された自衛官の安全が保障されない…と政府に食いついていることだ。ここまでくれば【偽善】も「正当化」されるものか?
まさか3・11以降、国民が自衛隊に感謝し、明確に“認知”されたから、今度は褒め殺し作戦に出たわけか?


新聞記者が幕僚室に“侵入”して持ち出した、演習秘文書“三ツ矢研究”を社会党岡田春夫議員が受け取って国会で暴露し大問題になったが、文書を盗まれた3空佐が処罰され、盗んだ新聞記者が出世するという、言語道断なことが平気で行われていたころとは激変したものだ!

しかし言わせてもらうが、自衛官は国家と≪事に臨んでは身の危険を顧みない≫という誓約を交わしている。
野党の大物に、気遣ってもらうのは何だか小ばかにされているような気がして“止めてくれ〜”と言いたくなる。
自衛隊憲法違反だと叫んでいた社会党の村山氏が首相になった時も、コロッと態度を変えて、平気で観閲台に上った時には唖然としたものだ。
まさに我々は政争の具に過ぎなかったのだが、今でもそれは変わりはない。


ところで最近のニュースには凶悪殺人事件が多すぎはしないか?それも異常すぎて、とても人間の仕業とは思えない事件が多発している。
中には在日シナ人同士が殺し合っているが、自国に帰ってからやって欲しい。それとも日本で殺しても死刑にはならないが、自国で殺すと死刑になるから場所を変えているのか?


是非とも殺人犯にはシナのように死刑を適用してほしいのだが、人権重視の弁護士さんが多いので、裁判官も軽い判決しか出さないようだ。これでは殺され損じゃないか。北朝鮮のように凶悪犯は「公開死刑」にしたら少しは減るのじゃないか?と私は思う。
友人の女性を生き埋めにして殺した連中は、彼女同様に衆人環視の中で「生き埋め」にして始末するのだ…
コツコツと貯金して、自分の店を持つのを夢に見てきた21歳の女性を殺した、人間の屑というべき42歳の男と25歳の女性も、同様に首を絞めて自宅の庭に埋めてやれば殺された女性も少しは浮かばれるのじゃないか?と思ったりする。良くもマ〜人間の面をした鬼畜が増えたのものだが、まるで通州事件の時のシナの保安隊員の凶行を見る思いだ。


そこに友人が面白いデータ-を送ってくれた。「都道府県の韓国人・朝鮮人比率ランキング =2010年」と、「犯罪発生率ランキングの相関性について」というものだが、眺めてみると確かに興味深い点がある。
都道府県の韓国人・朝鮮人比率ランキングの順位は、次の通り。
1 大阪府、2 京都府 3 兵庫県 4 東京都 5 山口県…以下略

●犯罪発生率ランキング
1 大阪府 2 愛知県 3 福岡県 4 京都府 5 兵庫県…以下略するが最下位は秋田県となっている。
ランキングを占める大阪、京都、兵庫はいったいどうして多いのだろう? 何か関連性があるというのだろうか???


さて、箱根をはじめ、火山活動が活発化しているので、天変地異に関心が向くのは当然だろうが、21日早朝の落雷には驚いた。
どこかで、軒先に集積している竹竿か木材が、ガラガラと荷崩れしているのか?と思った瞬間、ドシーンと強烈な振動がベッドの下から突き上げた。
何と落雷だったのである。二階に上がって窓から外を見たが街の明かりに変化はない。停電もしていない。飼い猫がうろうろしていてすり寄ってくるだけだ。雷鳴は継続していたが、なんだか夢を見ていてその中で増幅されたのじゃないか?と思ったほどだった。

翌日の新聞にも被害が出たとは報じられていない。
昨日は夕食を庭のウッドデッキで摂ったのだが、夕焼けが妙に赤みを帯びていたから「家内が地震があるわね」といった。しかし息子は賛意を示さなかった。私も何となく・・・程度だったが、空を見上げるとコントレールがかなり太く連なっていたから、「あれは地震雲じゃないかね」と家内を応援したくらいだ。


ところが今日の午後、車で瑞穂町を走っているとき、携帯電話がけたたましく地震警報を伝えた。カーラジオでも同様に、緊急地震警報!!と叫んでいる。
3・11以後、よく耳にした警報音だったが、徐行しつつ前後の車を見たが、交通状況に何の変化もなかった。勿論揺れも感じない。埼玉で震度5などというのだが、近い割には変化はない。結局私も他の車同様、通常通りに走行して帰宅したのだが、我が家にも全く変化はなかった。書斎の情報切り抜きボックスが2〜3個ひっくり返っていただけで…


すでに市民の間では、3・11の教訓は忘れられ、「のど元過ぎている」様子がうかがえたのだが、今後が少し気にかかる。
凶悪事件の多発と天変地異に関係があるとは思えないし、じたばたしても始まらない。しかし、天、地、人ともに信頼できない時代が到来していることは確実のようで、我々は何が起きてもおかしくない時代を生きていることを改めて自覚すべきだと思った。


届いた本のご紹介
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≪「WiLL7月号」である。「戦後70年、私はこう考える」はそれぞれ筆者の体験と信念が浮き彫りになっていて面白い≫



≪米中韓が仕掛ける「歴史戦」:黄文雄著:ビジネス社¥1400+税≫
「政治目的しか持たない歴史は心の歴史ではない。実証主義歴史学からすれば、検証する価値さえないだろう。だから、何度でもいうが中韓との歴史戦争を日本は『熱烈歓迎』すべきだというのが私の持論だ。日本の国家・文化・文明を愛する日本人として、誇りを取り戻す好機になるからでもある。真の歴史ほど強いものはない」と著者は言う。全く同感だが、残念なことに日本人自身が真の歴史を知らないし、知ろうともしていないように感じる。米中韓の“無知なる”識者?らの≫発言にいちいち構うことはないが、少なくとも反論できる歴史の事実を学んでおくべきだろう。
相変わらず黄文雄氏の意気盛んな講演を聞いているようで、痛快な気分になる。」



≪日本が在日米軍を買収し、第7艦隊を吸収・合併する日:宮崎正弘著:ビジネス社¥1400+税≫
タイトルはいささか“物騒”だが、内容は極めて現実的である。帯に「自立自尊のための建白書」とあるように、氏は本来の日本人精神を取り戻せ!と叫んでいると理解する。
私も34年間の現役生活と、退官後の18年余を「日本人の自立自尊」を訴えるべく微力ながら行動してきたつもりだが、尖閣問題一つを取ってみてもすでに19年たってますます悪化しているし、北朝鮮拉致問題については、全く解決の糸口さえつかめなくなっている。
参加者が多いとみて、ブルーリボンやブルーバッジを襟につけて、いかにも協力しいているかのように装った議員らが続々生まれたが、誰一人として会合で被害者を救出しようと献身するよりも、選挙のための票勘定の方便に利用して果てた。今や国家防衛に関してはこのブログに掲げた■軍事を語らずして、日本を語るなかれ!!■などという標語が空しく見えてくる。そろそろ変更する時期に来ていると感じているが、それほどこの国の防衛事業は遅滞したままで、政治家らは未だに集団的自衛権という“神学論争”に明け暮れているに過ぎない。
我が国に在日米軍を“買収”し、第7艦隊を“吸収・合併”するだけの器量も度量もないと私は思っているが、それについては機会があれば書くことにするとして、わが国の防衛の現状を理解するためにもご一読をお勧めする」



≪年間:海外事情2015:創成社¥2800+税≫
拓殖大学海外事情研究所が編纂した年鑑である。第1部=地域別の2014年分析。第2部=テーマ別の2014年分析。第3部=資料(2014年年表)に分かれていて、読みやすい。」



≪航空情報7月号:せきれい社¥1400+税≫

今月号は「民間パイロットへの道」と、『本田ジェット』が特集である。国産ジェットが次々に開発されていて、ようやくわが航空界も戦後の遅れを取り戻しつつあるようだが、本命?と思われたMRJの初飛行は半年遅れの10月頃になるという。技術面に問題はなさそうだが、国際市場を目指す以上、国際市場の動きを見据えるべきだったのではないか?国内のみを市場にする自衛隊専用機部門ならいざ知らず、世界の民間市場を相手にする以上、厳しい安全規格をよく承知してかかるべきだったと思う。つまり最も厳しいFAA(米国連邦航空局)の事前形式証明の取得である。どうもそれが遅れていたように思えるのだが、他方ホンダの方はそれを逆手にとって米国内で生産していた。ホンダジェットは小型ビジネス機という有利さもあるが、その独創的なアイデアは、独自開発の“夢”のエンジンを主翼に配置した点にある。


これで思い出すのは、私が防大4年生の時、本田技研が100馬力の航空機用エンジンを開発すると公表した時、朝日新聞社が主催して軽飛行機の設計を募集した。後援は通産省運輸省、協賛は本田技術研究所だったが、ちょうど卒業研究で「軽飛行機の設計」をほぼ完成していた時だったから、昭和37年5月10日に村山教授の了解を得て設計を出品した。


「大切に保管している当時の参加メダル(上)と卒研用に製作した10分の一モデル機=MS-1 Cadet(下)」


その後エンジンの完成を聞くことはなかったが、7月19日に「参加賞」が送られてきたので今も大事に保管している。
あれから53年、ホンダはついにジェット機を完成させたのである。今後の飛躍を期待したい≫

戦闘機パイロットという人生

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ジェットパイロットが体験した超科学現象

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