軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

大阪都構想“没!”

薔薇の香りが漂うデッキで、昨日は友人一家とお茶を楽しんだ。デッキに座ると下界の喧騒を離れてすがすがしくなる。
今朝もキジバト一家の挨拶を受けながら、モーニングコーヒーを楽しむ。午後からまた忙しくなるからそれまでの休憩だ。


今朝の新聞は、「大阪都構想」に反対する住民投票結果報道がトップで、橋下市長は「構想が間違っていたということになる」として12月いっぱいで政界から引退すると伝えた。
投票率は66・83%、「反対」は70万5585票で「賛成」は69万4844票、反対が賛成を1万741票上回ったに過ぎないが、そこそこ住民の意思は見えているといえるのだろう。
しかし反対派が「自民」「民主」「公明」「共産」が連携していたというから【呉越同舟】! 何か胡散臭い。今まで確保できていた地元利権の消滅を阻止しただけじゃないのか?


≪記者会見する橋下市長と、開票結果分布図:何かが見えてくるような気がする…=産経から≫


何はともあれ、“象徴天皇”をいただく日本国に「都」は二つはいらないと私は思ってきた。
ツインエンジンだとかなんとか話題になっていたが、ジェット機じゃあるまいし、政治力の2分化はふさわしくない。この国には2大政党ナンゾ成立しないのだ! 私はその程度の知識でこれを見てきたのだが、それよりも今後の政界再編(裏工作?)が気にかかる。


私は政治の世界とは無縁だが、戦後70年たっても国防に象徴されるように、「独り歩き」出来ないような惨めな経済大国(それも統計上はシナに抜かれたが)の政治の動きは、なんだかその日暮らしに見えて仕方がない。
其の昔、先が見えないような働き方を強いられている者を≪日雇い人夫≫といった…(今はこの語も死語のようだが)
日雇い政治家といわれないようにしてほしいものだ!


世界に目を転じるがよい。同盟国・アメリカの存在感の低下には目を覆いたくなるほどだ。勿論軍事力と経済力はまだまだ健在だが、政治力である。
あれほど騒がれて初の「黒人大統領」として誕生したオバマさんの政治的(国際的)成果には何があったのだろう?
就任早々、核兵器の廃絶を唱えた途端、ノーベル平和賞をもらったことは成果?かもしれないが、効果はなかった。
それよりも複雑怪奇な国際情勢の系譜を、ガタガタにしてきたとしか思えない。かといってそれに対抗しうる力を持った共和党の政治家も見当たらない。
米国のみならず、世界を混沌とさせたのはいったい誰だ?

そしてこの間、我が国はどれほど世界平和に寄与したというのか?

エネルギー源を中近東に一任している無資源国・日本が、今やその資源の源泉を新興国・シナに席巻されつつあるというのに、誰か気が付いているのだろうか?


中近東地図は大きく変質している。その発端はイラク戦争だが、あの時攻撃に踏み切った理由は今では「大量破壊兵器」の存在だとされている。
しかし、当時あるイギリスの学者が、それは表向きの理由で、真実は世界の通貨機軸の「ドル」を「ルーブル」に変更しようとしたサダムに対する攻撃だ、と語っていたことを思い出す。


ところが今、それに類似した動きが起きていることに注目したい。
米国に最も近かったサウジは、あの当時のイラクのサダム同様、どんどん米国を離れ、米ドル基軸一辺倒から離脱して、人民元ルーブル決済を認める動きを見せているという。しかし米国は何も手が打てない様子だ。

同時に血の盟友?だったはずのイスラエルとは、どんどん離反していきつつある一方、イスラエルは軍事兵器。技術などでシナを支援しつつある。
大統領がカラードだから…というわけではなかろうが、旧来の米国の同盟関係が大きく変化しつつあり、そこにシナが食い込み、さらに狡猾なロシアが目を光らせている構図になってはいないか?
やがていつの日にか西アジアから中近東のどこかで3発目の原爆が破裂しないとも限らない…。そこまでいかないと人類は目が覚めないのだろうか?


全ては国益、といっても国民無視の傾向が強く各国それぞれ一部の企業家たちと政治家らの利益確保のために政府が動いているという構図に見えるが、国内でさえ意思統一ができない我が国の政治はますます取り残されていきつつあるように見えてならない。


私には、この情勢が今興味を持って整理しつつある、第2次世界大戦前夜の風景に重なって見えるのだが、それに例えると、かってわが近衛首相側近を尾崎秀美やゾルゲが取り巻いていたようにシナ・朝鮮の工作員が巧妙に取り巻いてゾルゲらのように潜んでいるのではないか?

ゾルゲ=インターネットから≫


同時に、F・D・ルーズベルトの周辺に、かの有名な「ハル・ノート」の原案である「日米間の緊張除去に関する提案」を書いて財務長官ヘンリー・モーゲンソーに提出したハリー・デクスター・ホワイトのような策士が、オバマ大統領の周辺を取り巻いているのではないか?と気になって仕方がない。

戦後、ホワイト本人はソ連のスパイであることを否定したが、ソ連軍情報部の協力者であったことが、ベノナ文書で確認されている。

≪ハリー・デクスター・ホワイト。ホワイトとは真っ赤なウソ、実は“レッド”だった!=インターネットから≫


東西冷戦終結後も、いわゆる熱戦は“イスラム国周辺”で激しく続けられていて、分裂したイラクはやがて3〜4に分解するのだろう。
その他の地域では熱戦ではなく「冷戦」時代の様な熾烈な「情報・謀略戦」が戦われているのだとみて差支えあるまい。



都構想程度で右往左往するようじゃレベルが低く、まだまだわが国は世界列強の仲間入りは果していないのだ、と認識すべきだろう。
その意味からも安倍政権には用心しつつ踏ん張ってほしいものだが、今年後半の世界情勢変化をどう見るか、「情報本部」にしっかりと内閣を補佐するように進言しておきたい!!


ところで面白いシナ情報が届いた。
2005年ころから、江沢民は「睾丸がん」だといわれていたが、“抗がん剤”の効果で?未だに健在らしい。
ところが軍人のトップであった次の二人は、かなり癌が進行しているという。

≪元気なころの郭伯雄(左)と徐才厚(右)軍委副主席=インターネットから≫

徐将軍は昨年3月15日に膀胱癌で入院して今年3月15日に死亡した。
不思議なことに全人代の閉幕式に合わせたかのように死亡している。
消息筋によると、今度は郭伯雄将軍が癌であることが分かったという。ネット上には≪なんだか怪しいな〜≫とか、≪軍の高級幹部が、地方の幹部より虚弱で癌になった≫≪その頑健な地方幹部は令計画の弟、令完成のようにどんどん米国に逃げている…≫とにぎやからしい。
博訊ネットによると、郭伯雄は4月一〇日に逮捕されたが、妻も自宅で逮捕されたという。軍事組織はガタガタのようだが、戦えるのか?

少なくともシナのネット上では、言論の自由が氾濫しているようだから、この国の将来に希望が持てる…?




安徽省で警察が銃製作工場を摘発=インターネットから≫


銃といっても米国式の模倣空気銃らしいが、威力は強く30m以上飛ぶという。五河県警察が公表したところによると、銃、弾丸、火薬、それを製造する旋盤、ネット上で販売するコンピューターおよび、13名の容疑者と22丁の銃、6000発の弾丸を逮捕、押収した。
主犯格の男はネット上で独自に作り方を学び、ネットで銃一丁を5000〜10000元で販売していたという。
軍上層幹部が頼りにならないから、人民の一部が自ら銃を製造し、一個小隊分を準備していたらしいから、シナ人恐るべし!



河南省の中学校で中学生たちが暴動!=インターネットから≫

5月14日、河南省永城市実験高級中学校で、夕食時に食堂の工人(職員)と衝突。原因は、学校に卵を売りに来た老人を経理人(食堂の管理人)が立てなくなるほど殴りつけたことである。
学校側は無回答、さらに経理人が逃走したから学生たちが怒って強烈抗議、その前の12日にも、学校の先生夫妻と食堂の職員らと論争が起き双方が負傷するという同様な事件があったので、学生たちは食堂のいすや机をひっくり返し、食堂の窓やドアをめちゃくちゃに破壊した。
永城市の公安が駆けつけると、今度は公安の特殊車両もめちゃくちゃに破壊、詳細は調査中だという。
上は腐りきっているが、学生らにはまだ正義感が残っているようで、少しはシナの将来に期待が持てそうだが、経済不況が迫りつつある共産党政権トップとしては気が気じゃなかろう。
こんな地方の正義感に燃えた中学生が、シナの全土に広がってこの国が健全に育つことを祈りたい!

ヴェノナ

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スターリンの対日情報工作 クリヴィツキー・ゾルゲ・「エコノミスト」 (平凡社新書)

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